Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リフォームとリノベーションの違い

リフォーム

リフォームとリノベーションという言葉、どちらも既存建物の改装や増改築を指す言葉ですが、実は明確な違いはなく、色々な会社や建築家が違った思惑で使っている言葉のようです。

リフォームという言葉は早くから使われているので、一般名称として広く認められていますね。建築的には

  • 改築(面積は変えずに間取りの変更)、
  • 改装(内外装の模様替え)、
  • 増築(床面積を増やす工事)、
  • 修繕(設備修理や雨漏りの修繕)、
  • 耐震(地震に対する構造補強)

等が含まれていると考えられます。しかし、元のREFORMという英語は、社会制度や政治等の改良、改善を意味しています。

リノベーション(RENOVATION)は、英語では建物修繕、改善、刷新を意味し、実は日本の「リフォーム」という言葉にほぼ相当します。しかし、日本ではこちらが後発で、まだ馴染みがないので、リフォームを内装模様替え(壁紙の貼り替えや床の張替え)や設備刷新(キッチンやトイレの交換、エアコンの付け替え)として、リノベーションを全面的な改修で、新築時以上の価値を建物に持たせる計画として使い分けている会社や組織があるようです。

リノベーションをいう言葉を、リフォームを超える新しい考えとして提示したいリノベーション派の人たちがいるのに対し、リフォーム派の巻き返しもあります。構造のみを残し(時に補強も含む)、内外装や設備を全く建物として再生させる計画をスケルトン(骨組み)・リフォームと呼び始めています。
個人的にはニューヨークで働いていた時はRENOVATIONの設計をしていましたが、日本では一般の人でも判りやすいリフォームという単語を使ってゆきたいですし、その延長としてのスケルトン・リフォームという言葉や、よりデザインを重視した、デザインリフォームという言葉を広めてゆきたいと考えています。

因みに上の写真はアメリカでのリノベーション現場で、下が日本のスケルトンリフォーム現場です。どちらも変わりありませんね。

「好きを実現する家作り」展に参加

その他

6月4日に青山で開催された、All About Profileの家づくりイベント、「好きを実現する家作り~建築家セミナー・作品展・個別無料相談会」に参加して参りました。当日はインテリア、建築関係のレクチャーの間にお客様の相談会があり、実に賑やかで楽しい一日でした。

藤が丘S邸の模型と写真パネルを展示いたしましたが、沢山の方が僕らのブース前に足を止めて下さり、多くの方から色々な相談を承りました。

具体的に敷地図を持って相談にいらした方から、東京のマンションリフォームの相談、無料相談をフルに活用しようという方まで、幅広いお客様とお話しすることができ、それぞれの方から感謝の言葉まで頂くという、建築家である事を実感した、充実した一日でした。2枚目の写真、ちょうど中央辺りで比較的大きく、屋根が黒っぽい模型が藤が丘S邸の模型です。

建具と電気と釘 お茶室リフォーム-13

お茶室リフォーム

お茶室リフォームも空間の姿が見えてきて、完成も間近となってきました。先日調整をした障子には和紙が貼られ、完成した建具として搬入されてきました。

左官壁もすっかり乾いて目指した仕上がりの色となり、後は畳が入ればもう完成です。

電気屋さんは照明器具やコンセントを設置しており、大工の伊藤さんは最後の仕上げに掛け障子を掛ける釘や、床の間に花や掛け軸を掛けるための釘の取り付けを行っています。