Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

乃木坂U邸

一般的なシンプルモダンなマンションがネオ・クラシカルスタイルにリフォームで大変身しました。その乃木坂U邸のビフォーアフターを写真と各部屋の拡大図面で徹底的に解説していきます。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

同じアングルから撮影したビフォーとアフターに見えないくらい変わったリビングです。ビフォーアフター写真の右上の番号が部分拡大図面の番号と一致しています。

マンションのリビングダイニングキッチンリフォームのビフォーアフター徹底比較

リビングダイニングとキッチンと廊下だけを取り出して比較したビフォーアフターの詳細平面図です。緑色だった壁でとじられていたキッチンが対面カウンターのオープンキッチンになったこと、また、玄関から各個室のプライベートエリアに直接行けるようになっていた廊下(図面青い部分)をリビングダイニングと一体化させたこと、さらには玄関からリビングへの扉が開き戸だったものを壁の中に扉が消える引き込み戸に変えたことで、LDKが格段に広がったのが分りますね。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

ダイニングからキッチンを見返した写真ですが、オープンカウンターになったことで、空間の広がりが全く違ってきました。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

ダイニングの端っこからLDKすべてを見返したビフォーアフターの比較写真です。以前の壁が1.5~2.5メートルほどセットバックしています。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

判りにくいビフォーアフターの写真ですが、玄関と居室を繋いでいた廊下をLDに合体させたことが分かりますでしょうか?

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

同じ廊下を玄関側から見返した前後比較写真です。トイレや水回りのサイズを調整しているので、厳密には右側の壁は同じ位置ではありませんが、リビングダイニングが廊下巾80センチ+壁厚10センチの計90センチ分広がりました。

マンションの廊下リフォームのビフォーアフター徹底比較

LDK以外にもう一つ劇的に変わったのがプライベートの廊下部分です。かつては2つの個室の前を通る普通の廊下でしたが、個室のクローゼットをそのまま60センチほど移動することで、廊下にダブルボウルの洗面カウンターを作ったのです。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

ただの通り抜けるだけの空間に、素敵な通り抜け型の洗面カウンターができたのです。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

壁にも装飾とブラケット照明を加えて、ガラリと空間の装いを変えています。実はこのアイデアはカガミ建築計画ではよく使っているのですが、「洗面」と「脱衣&洗濯機置き場」の機能を分けることが鍵となるのです。先ほどの比較図面をよく見ると、以前は浴室前の空間が「洗面&脱衣&洗濯機置き場」でしたが、リフォーム後は洗面が廊下に移動したので、浴室前の空間は単なる「脱衣&洗濯機置き場」つまり「ユーティリティースペース」になっているのです。家族以外は使わないユーティリティーはシンプルに作り、来客もトイレ使用時に使う可能性のある洗面廊下には良い素材や照明などに費用をかけてネオ・クラシカルなデザインを施している訳です。

マンションの玄関リフォームのビフォーアフター徹底比較

最後はマイナーば部分ですが、収納や機能を重視してリフォームした玄関部分を説明します。収納まで含めると、リフォーム前後でそれほど広さは変わっていませんが、収納を増やすことができています。赤く記した部分がPS(パイプスペース)で、これはマンションの上下階を貫通している竪パイプなので、位置が変わっていません(というか変えることができません(パイプスペースがマンションの登記記録で専有部扱いになっていることを確認の上形状を変えています))。浴室の位置も変わっていませんが、洗面脱衣から洗面を移動した分ユーティリティーがコンパクトなっていること、またトイレの入り口の向きを変えて、かつトイレ内の手洗いを無くして廊下の洗面を使うことにしたことで水回りがコンパクトになり、その分玄関スペースの幅を増やしていることが判るでしょうか?
PSの横に壁面いっぱいの靴収納を設け、かつその反対側にコート掛けとベンチを設けています。

天井も折り上げ天井にしたことで、空間のボリュームもアップしています。かなり付加(フカ)されていた壁にも照明スイッチと絡めて鍵置き場を設けています。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

玄関のたたき部分は大理石柄のタイルをボーダー張りにしています。靴の脱ぎ履きや買い物かご置き場ともなる造作ベンチの下までタタキが伸びているので、靴を置くスペースも実質増えています。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較

玄関からリビングダイニングを見返したビフォーアフター写真です。空間を分断していた廊下がなくなったことで、玄関ホールにも明るいリビングからの光が差し込むようになりました。

以下は以前にもオーダーユニットバスのリフォームブログでも紹介していますが、洗い場床と浴槽まで交換した浴室のリフォーム前後です。

ユニットバスごとすべて交換すれば、工事自体は楽なのですが、コストはかなり掛かりますし、SDG’s的にもあまり好ましくありません。

ちょうど既存のユニットバスが日ポリ製品だったので、浴槽と洗い場を変えて、壁はタイル上張り、水栓金物類はすべて交換、照明もやり替えることで、ここまで劇的にリフォームすることができました。

マンションリフォームのビフォーアフター徹底比較_平面図

最後にマンションのお部屋全体のビフォーアフターの平面図を挙げておきます。

赤坂W邸ビフォーアフター

赤坂W邸

ブログでは設計や工事途中のプロセスをご紹介してこなかった赤坂W邸のビフォーアフターの写真を紹介させて頂きます。カガミ建築計画のOBスタッフである後藤さんとご主人の関さんが主宰するハク・アーキテクツ・スタジオとの共同設計プロジェクトです。

青山W邸ビフォーアフター

元々ご両親が住んでいたお部屋を、今回のお客さまであるWさまご夫妻が受け継ぐことになり、子育て世代のライフスタイルに合わせた全面リノベーションのお手伝いをさせて頂きました。

青山W邸ビフォーアフター

グレージュカラーをベースに石目模様や真鍮などをアクセントとしたモダンクラシックテイストの静かな空間デザインとなっております。写真は、まだお引渡し直後で家具や調度品が揃っていない段階での写真です。

青山W邸ビフォーアフター

リビングダイニングは、家族が集いやすい広さを確保し、オープンキッチンからダイニング、リビングと繋がる一室空間と合っています。キッチン本体とカウンター等の造作家具を統一したデザインとして、置き家具も色や素材のトーンを合わせてコーディネートしています。

青山W邸ビフォーアフター

今回のプロジェクトは、ちょうどタイミング的に弊社事務所のスタッフが忙しい時期と重なってしまったので、特別に普段から仲良くさせて貰っているハク・アーキテクツ・スタジオさんに声を掛けて共同で設計とさせて頂いた次第です。実は解体工事が終わった段階で、コロナのことで工事を中断せざるを得ないことになり、丸一年の中断後にプラン変更を行ってから工事を再開したという長いプロセスを経ての計画となりました。
共同設計と言っても、僕、各務は間取りやインテリアのデザインアドバイスが中心で、図面作成や現場の工事監理はほぼ全てハクのお二人にお願いした形となっております。施工はカガミ建築計画とも幾つかプロジェクトでお付き合いがあるプレステージプランニングさんにお願いしました。

キッチンはお料理大好きで、収納にも強いこだわりがある奥さまと一緒に考えに考え抜いて作ったものです。食材の搬出入をしやすいように玄関とダイニングからの動線を配慮し、家事をしながら子供の勉強を見ることができるようにダイニング側のカウンターを広くしています。オーダーキッチンのアルノさんにお願いして作って貰ったキッチンです。

変形の洗面スペースは、個室とはせず廊下の一角に設け、複数人で同時に手洗いや身だしなみを整えやすくしています。洗面とは別に洗濯乾燥機のある脱衣コーナーを作っています。

浴室はTOTOのハーフユニットバスの上部に大理石柄のタイルを張って、コストパフォーマンス良くグレード感のある浴室をデザインすることができました。

こちらは、リビングの奥に設けたミニ書斎です。お子さまたちがリビングから少し隔離された場所で読書したり、パソコンを見たりする場所として作りました。アーチ形の開口部と背面壁に張った本棚柄のクロスで独特の可愛らしい空間に仕上がりました。

ダイニングテーブルは、フィアンドレのセラミックタイルを使って、ハクの関さんがオリジナルデザインでアルノに作って貰ったものです。ダイニングチェアは藤栄のVIENNAシリーズの家具で、ダイニング上のペンダントはMoooi(モーイー)の可憐なデザインのものです。
上記写真の全てが、ハクの関さんが撮影してくれたものです。プロジェクトについてはハクのAOハウスのページにてより詳しく説明してくれています。

二層吹き抜けのペンダント照明吊り込み

ザ・ライブラリー

TAGKENとのリノベ共同ブランド、ザ・ライブラリーの紹介ブログです。
先日のブログ記事で、マンションリノベで「なかなか二層吹き抜けを作ることができません」と書いたばかりなのに、ザ・ライブラリーで取り組んでいる中央区の高層マンションのメゾネット住戸では大きな吹き抜けがあります。この吹き抜けには多灯のペンダント照明器具を吊り込むことになっています。

こちらが工事前にザ・ライブラリーで作った吹き抜けのペンダント照明のイメージCGです。ペンダント照明は、トムディクソンのメルトです。歪んだガラスが有機的で不思議な世界を演出する、単なる照明を超えた空間オブジェのような器具です。

上部には円盤状のディスクがあり、そこから個別の照明が吊るされるのですが、その高さはオーダーでどのようにでもできるものとなっています。ただ、今回のように大きな吹き抜け上部から吊るす場合は、一度吊るしてしまうと、その後の高さ調整を簡単にすることができません。

そこで下階から見上げたCGだけでなく、吹き抜け階段を上がった上階から見下ろしたアングルのCGも作って、ペンダントの高さをSさまに確認して頂きました。これもCGならではの方法ですね。
事前に高さ設定を決め、トムディクソン社にワイヤーの長さを指定して現場に納品して貰い、いよいよ吊り込み作業です。

吹き抜け天井作業用の足場

吹き抜けにこのような大きな櫓(ヤグラ)を単管足場で組みます。
以下は、ザ・ライブラリーブログをご覧ください。