Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

マンションリフォーム一年点検の意味と醍醐味

乃木坂U邸

ちょうど一年前のクリスマス直前にリフォーム工事完了・お引渡しをさせて頂いた乃木坂U邸の一年点検に伺って参りました。
一年点検は、元々施工元であるリフォーム会社が行うもので、ビニールクロスの剥がれや塗装のヒビやハガレ(汚れは含みません)、扉や引き出しの不具合にエアコンやキッチン設備などの一年間保証期間内の不調などに対して、無料で補修を行うものです。一年を過ぎてしまうと、機器類などでは保証が効かなくなるものもあるので、なるべく行ってもらうようにお願いしています。
お客さまに問題個所をヒアリングしつつ、こちらでも施工した箇所を一通りチェックして問題が無いかを見つけてゆく作業となります。が、一年振りにお客さま宅を訪れると、ちょっと同窓会的な雰囲気(笑)で楽しい会話が始まるのが常なのです。

乃木坂U邸 一年点検

昨年のお引き渡し時期と同じく、ちょうど今年もクリスマスツリーが飾られていましたが、オレンジ色のソファの張地とツリーの赤いオーナメントの色が揃って、とても華やかできれいでした。

乃木坂U邸 一年点検

とにかく住み心地が良く、お子さまたちとの暮らしが楽しく、ご夫妻のご両親を始め、お招きするお客さま全ての方が素敵なインテリアに驚いてくださるとの、嬉しいお話しを伺いました。

乃木坂U邸 一年点検

中でも、だれもが驚くのが、この廊下に設けられた洗面カウンターだそうです!

乃木坂U邸 一年点検

廊下に洗面機能を移動したことで、機能重視で考えたユーティリティー&脱衣スペースは収納量もあり、シンプルながら使い勝手も良いと誉めて頂きました。

乃木坂U邸 一年点検

誉めて貰ってばかりいると点検の仕事にならないので(笑)、きちんと点検も行いました。玄関ホールの天井ですが、塗装にヒビが入っている個所がありました。他にもクロスの剥がれや、コーキングの隙間がありましたので、それらを補修項目として挙げていきました。
因みに、弊社では良く1年点検に立ち合いますが、これはお客さまと弊社との設計監理契約に基づいてのものでは無く、施工会社が行っている点検サービスに、お付き合いしている形になります。点検だけでしたら、施工会社だけでも十分なのですが、一年住んでみての感想を伺えたり、以下で挙げるように追加でお願いされる工事があるのも、一年点検の醍醐味なのです。

乃木坂U邸 一年点検

ひと通りの検査後に、Uさまから幾つかの相談事を頂きました。こちらはキッチン横のカウンター収納です。当初はカウンター下にワインセラーを入れて、上部に吊戸棚を付けてバーコーナーにする予定でしたが、予算の関係でワインセラーも吊戸棚も中止となっていました。使って一年経つと、カウンター上部の空間に収納が欲しくなってきたとのことです。ただ、壁面に張った大理石調タイルが吊戸棚で隠れてしまうのも勿体ないとのことで、何か工夫を考えて欲しいとのご依頼を受けました。

乃木坂U邸 一年点検

ダウンライトの位置もギリギリ避けているようですので、赤線で描いたような背面をオープンにした箱吊り戸を作って、内部と下部に照明を組み込んだ吊戸棚をご提案することになりました。

乃木坂U邸 一年点検

もう一つのご要望は、一年前のリフォームでは触らなかった主寝室のウォークインクローゼット(WIC)のことでした。以前お暮しのマンションのクローゼットよりは広くはなっていますが、バーがコーナーでクロスしているレイアウトなので、どうしても収納効率が悪いので、何か提案して貰えないかとのお話しでした。

乃木坂U邸 一年点検
WIC改造案

こちらはまだ、お客さまにもお見せしていないラフアイデアですが、上が既存のWICで、下が改造後のWICの案です。天井カセット式エアコンを動かさないギリギリのラインまで壁を移動して、3本のクロスしないハンガーバーを設置するという案です。

乃木坂U邸 一年点検

ご相談後との後は、各お部屋や収納などを拝見させて頂きました。こちらはリビングの暖炉脇の飾り棚です。

乃木坂U邸 一年点検

大理石製のマントルピースは、以前は出隅が白っぽくなっていましたが、下請けで施工をして貰ったキダマーブルに手直してをして貰ったことで、白い線が無くなりより無垢感を感じるようになっていました。

乃木坂U邸 一年点検

こちらは玄関扉横のニッチです。工事最中に壁裏に大きな隙間を見つけた際に、ご提案したものですが、車や自転車のカギを引っ掛けておくのにとても便利だと喜んで下さっていました。

乃木坂U邸 一年点検

お子さまとUさまが、クリスマス前のこれからの楽しいイベントについて、弊社担当スタッフの竹田さん、そして施工をお願いしたリフォームキューの坂本さんに説明してくれました。しばしの安らかなひと時に、皆心が癒されました!
今回のように一年点検で改めての追加リフォームのご要望を伺うことで、お客さまとの関係が継続してゆくことも、楽しみの一つなのです。Uさま、新年には改めてのご提案を致しますので、しばしお待ちください。

電動リクライニングベッドとリネン選び@代々木上原I邸

代々木上原I邸

もう検査お引渡しが目の前に迫ってきた代々木上原I邸ですが、リビングダイニングにテレビを置かない代わりに、寝室に大きなテレビセットを壁掛けで設けることになっています。ベッドに寝転んで映画を見たいとのことで、背もたれの角度を調整できる電動リクライニングベッドを入れることになりました。

担当スタッフの神崎さんが試し寝(?)しているのが、フランスベッドのエゼックスフレームシリーズです。

フランスベッドの電動リクライニングベッド

こちらが当初にIさまと一緒に見学、体験に行ったフランスベッドのショールームの様子です。マットレスは最上級モデルの高反発ハードタイプとなりました。

今回はヘッドボードは造作で壁と一体型で作っているのですが、ベッドの構造上最初に組み上げる際にはどうしてもヘッドボードが付いてしまうので、一度組み立てたうえで、ヘッドボードだけ取り外すという実に面倒な設置方法となっています。

可動部はモーターが2つのタイプ(背上げと脚上げ)と、3つのタイプ(背上げと脚上げと昇降機能付き)がありますが、3つのタイプを選んでいます。

こちらが組み上がったベッドですが、電動ベッドは可動部の重要性が高く、その分デザイン性が落ちてしますので、ベッドリネンでカバーすべく…、

壁紙やカーテンでも幾つか採用させて貰っている京橋のトミタのショールームに伺って選んできました。幾度伺ってもこの天井高さのあるショールームは気持ちがアップします。

いつもはリネン類はお客さま主体で選んで貰って、ある程度候補が絞れてきてからデザイナーとしてアドバイスをするのですが、今回は各務が直感的に選んだ柄をIさまが気に入って下さるという珍しい進め方となりました。

同じ柄で色違いのピエール・フレイ(フランス)のファブリックで、最後まで色味を迷わていましたが、ダークな灰色ベースのリネンで進めることになりました。

これへ別日の打合せの様子ですが、一応2種類のリネンを借りて現地に持ってゆき、最終確認を致しました。

電動ベッドのベッドスカートの考え方

ファブリックでのベッドスカートの取り付け方をトミタに確認するために、担当の神崎さんが描いてくれたスケッチです。

ピエール・フレイのリネンを被せた電動リクライニングベッド

ベッドを実測してから作って貰ったリネンを被せた様子がこちらです。

ピエール・フレイのリネンを被せた電動リクライニングベッド

寝室奥のライブラリーコーナーのジャンポール・ゴルチエのカーテンと合わせると如何にもIさまらしい空間に仕上がりました!

トミタのショールームではベッドリネンと一緒に、カーテンのレース地も選ばせて頂きました。

トミタの担当の佐藤さんたちにレース地を窓際に吊るして貰い、透け具合を確認させて貰いました。

モダンリビング・ラグジュアリーマンション号に関西M邸掲載

関西M邸

ラグジュアリ―住宅&インテリア雑誌「モダンリビング」(ハースト婦人画報社)の266号(2022年12月発売号)のラグジュアリーマンション特集号に、僕らがお手伝いしたマンション内装プロジェクト、関西M邸が掲載されました。

モダンリビング266号_ラグジュアリーマンション特集号_関西M邸内装掲載

モダンリビングでは、これまでも第2特集としては、マンションリフォーム&リノベーションの特集を組んだことがあったそうですが、今回は都市部を中心に利便性やセキュリティの高さなどの理由によりマンション需要は高まり続け、市場もますます活況の一途をたどっているとの分析から、戸建て住宅よりも制約の多い条件下において、より一層その設計力やコーディネート力が求められるのが、マンションリノベーション設計と捉え、空間をより魅力的に変貌させたラグジュアリーな実例を通じて、マンションならではの上質な暮らしの在り方、その最前線を探りたいとのことで、関西I邸を取り上げてくれたとのことでした。

モダンリビング266号_ラグジュアリーマンション特集号_関西M邸内装掲載

サブタイトルとして「ライフスタイルと空間の中心を象徴するコアのダイニングキッチン」と題して、お料理が大好きで、人を招いて食事をすることを生活の中心とした関西I邸のインテリアとIさまご夫妻のライフスタイルを読み解いてくれました。因みにキッチン造作は東京のリネアタラーラで、印象的な石材はイタリアのポルフィード・ペドレッティ社にお願いした製作ものです。

モダンリビング266号_ラグジュアリーマンション特集号_関西M邸内装掲載

通常の弊社のプロジェクトとは少し違い、新築マンションの最上階フロア(ペントハウス住戸)の間取り案から内装・家具レイアウトまでお手伝いしたプロセスを分かりやすく説明してくれています。

モダンリビング266号_ラグジュアリーマンション特集号_関西M邸内装掲載

ダイニングキッチン、リビングだけでなく、堂々とした玄関ホールや、大型の浴室や洗面まで細かく撮影してくれています。

モダンリビング266号_ラグジュアリーマンション特集号_関西M邸取材風景

こちらは約2か月前に関西I邸にての取材撮影時の風景です。Iさまご夫妻とモダンリビングの編集部からは左近さんが、撮影は以前も一度お世話になった下村康典さん、松本佳津江さん、弊社からは副所長でこちらのお宅の担当だった竹田さんと僕、各務でした。

モダンリビング266号_ラグジュアリーマンション特集号_関西M邸撮影風景

最初のカットには、Iさまご夫妻が写り込むパターンと無人のパターン2通りで撮影して臨んだのですが、最終的には撮影された写真をご覧になって人が特定されてしまう可能性がありそうだったので、人無しの写真を採用することになりました。

モダンリビング266号_ラグジュアリーマンション特集号_関西M邸内装掲載

人ありのパターンで演技指導(笑)をしている左近さんの様子です。

モダンリビング266号_ラグジュアリーマンション特集号_関西M邸内装掲載

こちらがモダンリビング266号の表紙です。表紙写真は、虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワーのペントハウス住戸です。現在、僕らもこちらのマンションの高層階(スカイスイート)で何軒かのお宅のリノベーション、インテリアのお手伝いをしています。東京いや日本で最先端のハイグレードマンションの素晴らしさを活かした空間を作ろうと奮闘中です。