Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

渋谷区Q邸が家庭画報に掲載されました

渋谷区Q邸

昨年竣工お引渡しをしたヴィンテージマンションリノベーションの渋谷区Q邸が、雑誌「家庭画報」(世界文化社)に掲載されました。

家庭画報マンションリノベーション術

今回は「ホテルライクな究極の空間ー豪邸マンション拝見」という特集で、Q邸は「部屋をつなげて夫婦二人の一室空間に」というタイトルで6ページ渡って紹介されています。

マンションリノベーションならではのビフォーアフターの写真も掲載して貰っております。

マンションリノベーションの達人・各務謙司流マンションリノベーション術とのことで、具体的な間取りの変更箇所、個々の空間の特徴や工夫なども細かく説明しております。

家庭画報はこれまでも幾度か掲載頂いたことがありますが、ほぼ毎回このようなポートレート写真を撮影してくれます。嬉しいと同時に恥ずかしいのですが、今回は良く撮れているとの事務所内での評判です(笑)。

こちらが掲載号2022年6月号の家庭画報の表紙です。
以下、撮影時の様子です。

ちょうどお引き渡し後1年の点検と重なった撮影でしたので、朝一番はリノベ工事の際にお世話になった青の岡田さんと片岡さん、キッチンのリネアタラーラの水谷さんも同席して貰っての検査を行いました。

まず最初に、とにかく使いやすくて、デザインも自分たちらしくて、デザインにも工事のクオリティーにも大満足していますとのお言葉を頂きました!

それでも細かい個所は、一年経ってヒビが入っていたり、細かい不具合が発生していたので、弊社担当スタッフの竹田さんとご主人さまと青の岡田さんと片岡さんと一緒に見て回って貰いました。

そうこうするうちに、家庭画報の取材チームがいらっしゃったので、早速撮影に取り掛かることになりました。メインのカットはリビング側から見て、左に暖炉、右にオープンキッチンで、奥のダイニングスペースに奥さまに立って頂く形の撮影です。奥さまとカメラマン以外は、ソファの後ろに縮こまって待機しています。

1アングルの撮影が終わる度に、パソコンのモニターでどのような写真を撮っているのか説明して下さるので、お客さまも僕らも楽しく撮影を進めることができました。

メインのリビングダイニングキッチン空間の撮影が終わるタイミングでライターさんが来て下さり、ご夫妻に同席する形で僕も一緒に取材に対応させて貰いました。第三者の取材が入ると、これまで聞いたことのなかったお客さまの本音が聞けることもあり、ドキドキしながらとても楽しいひと時でした。

取材の間に撮影して貰ったアングルを、撮影に同行して貰った竹田さんに聞いて、こちらで似たようなアングルで撮ってみた玄関から通り抜けのSICの写真です。

こちらは玄関からキッチンへ通じる隠し扉裏に設けたパントリーの様子です。オープンキッチンをきれいに見せるためには、大容量のパントリーが必要とのことで、撮影して下さったようです。

最後の家庭画報恒例の、僕、各務のポートレート撮影時の様子です。コロナのマスクで髭もそらず、シャツもアイロンをかけてなく、お客さまのシャツを借りようかというジョークも出るような状態ですが、カメラマンの腕の良さで何とか撮影を乗り切ることができました。
なお、今回の特集には、豪邸設計で有名なikgの池貝さん、僕らの目標であり仮想ライバルでもある横堀建築設計事務所の横堀さんとコマタさんの事例が紹介されている、見ごたえのある特集となっています。

設計開始から半年経って初めての現地調査

乃木坂U邸

乃木坂U邸の現場調査に、設計が始まってから6か月経って、初めて伺って参りました。

通常であれば、設計のお手伝いをすることが決まれば、なるべく早くに現地調査をさせて貰うのですが、Uさまご夫妻はこのお部屋を中古でご購入した際はオーナーチェンジ物件(賃借人付きでの物件購入)で、お二人もご自身の目で内装を見たことが無かったのです。賃貸契約が切れて、それまでの賃借人が出る時期が分かったので、早めにリフォーム設計を初めて、お引き渡し後なるべく早くに工事を実施なさりたいとのことで、早めに設計をスタートさせていたのです。

乃木坂U邸現地調査

ほぼ似ているマンションのリフォーム・リノベーションのお手伝いを何件かさせて頂いたことがあるので、写真と図面だけである程度予想をしながら設計を進めてきましたが、窓からの景色の広がりや角部屋ならではの風の抜け感などは、初めてお部屋に入って体感することできました。

乃木坂U邸現地調査

今回のリノベーション設計のクライマックスは、この写真に写っている中途半端な廊下を削減して、その分リビングダイニングを広げる計画なので、完成後に同じアングルでの写真で比較できるようにビフォーアフターのビフォー写真を撮影しておきました。

乃木坂U邸現地調査

キッチンはパッと見、きれいではありましたが、小さなお子さまがいらっしゃるUさまご一家には、このクローズド(閉じられた)のキッチンは適していないので、作り直すことはほぼ決定です。ただ、食洗器はまだ使えそうでしたので、コロナでドイツ製食洗器が品薄なこともあるので、再利用をご提案することになりました。

乃木坂U邸現地調査

玄関はまだまだきれいでしたが、広さの割に収納が少ないことや、タタキの床石がお好みではないとのことを伺っていたので、やはり全面的に作り替えとなります。

乃木坂U邸現地調査

各寝室と水回りへの廊下はとにかく長く退屈な空間に感じるので、通り抜け型の洗面を作ると共にインテリアでも工夫して、一つの見せ場に持っていくようにしたいと考えています。

乃木坂U邸現地調査

廊下の通り抜け洗面には、ビストージのブラケット照明をつけるお話しが進んでいるので、竹田さんが良さそうなサイズの照明を実寸で切り出したモックアップを作ってくれていたので、どんなサイズでどんな位置に取り付得るとどう見えるかの確認ために壁に張ってくれています。

乃木坂U邸現地調査

実際に使われた状態を見ないと、どこまで手を入れるべきか判断できないとお話しをしていた浴室ですが、クリーニングに入った際の水が抜けきっていない為か、かなり汚れて見えました。ただ、図面からはどこのオーダーユニットバス会社が施工したものか分かっていませんでしたが、色々と調べて日ポリ化工が作ったものだということが分かりました。他社ではほとんど対応して貰えませんが、日ポリさんの場合は、浴槽だけの交換や床だけの交換にも対応してくれるので、オーダーユニットバスを作り直さずに部分交換できれいにすることも出来そうだとの良い情報を得ることができました。

乃木坂U邸現地調査

この日はお客さまとの日程が合わず、僕らとリフォーム工事会社として想定しているリフォームキューの営業担当の坂本さんと設備の槻川原さんにも同行して貰いました。脚立で浴室の天井裏をのぞき込んだり、浴室暖房乾燥機を外して品番の確認もして貰いました。

乃木坂U邸現地調査

作り替えることになる洗面では、ビルトイン型の洗濯乾燥機の横の配管スペースを開けて…、

乃木坂U邸現地調査

水回りの床下スラブの深さを実測して貰いました。大よそ、当初見ていた竣工時の図面と同じで、ここまで設計してきた内容で工事が出来そうなことも確認することができました。

乃木坂U邸現地調査

リビングの梁型もダウンライトを外して、本当に構造の梁がどこに合って、度の位置であればダウンライトを入れることができるかも確認して貰いました。

乃木坂U邸現地調査

リフォーム計画では、キッチンもオープンになって、奥の扉のある壁もなくなるので、ツーサイズほどLDKが広くなるだろうと考えております。これからの計画がより楽しみになってきました!

大型ブラックキッチンの組立て-1

渋谷R邸

インスタなどでお馴染みの日本離れした、大型のブラックキッチンの組立てが渋谷R邸で始まりました。

まだ、アイランドキッチンに黒い大理石柄のタイルが張られていないので、真っ黒には見えませんが、背面壁全面を埋めるトール収納(床から天井までの一繫がりの収納)から、まずはサイズの大きさと黒さの度合いが判るでしょうか…。

背面収納は、ビルトインの設備機器や扉、引き出しもまだ入っていないスケルトン状態ですが、手前から引き出し式パントリー収納、引き違いの扉収納、アイレベルのビルトインオーブン、リープフェルのビルトイン冷蔵庫と冷凍庫とワインセラーが並び、その奥に収納扉付きのドリンクコーナー、最後にまた引き出しパントリーが入るという、超大型背面収納です。

扉で多少の調整はできますが、まずはこの箱部分の精度がきちんと出ていることが重要なのですが、このように真横から見て、ほぼズレが見えませんので、組み立ててくれている職人さんたちの丁寧な仕事ぶりが分かります。

収納扉付きのドリンクコーナーの組立ては、特に垂直水性が重要で、少しでも歪むとすぐに扉が開かなくなるので、慎重に組み立ててくれています。こちらはカウンダ―はクオーツストーンで上部にはガラス扉のワイングラス入れが入って、吊り戸にも吊り戸下にも間接照明が入るリッチな作りとなります。

収納扉の取っ手は、出っ張っているときれいに収納できないので、フラットに仕上げる必要がありますが、他の取っ手とデザインを合わせたかったので、この写真のように扉に引手のステンレス丸棒を埋め込んだ特注の取っ手を作って貰いました。

現場に立て掛けられていた収納扉の裏面です。ツヤの度合いは違いますが、裏面もきちんと塗装で仕上がっています。

大型の扉で重要な要素が、この「反り留め(ソリドメ)」と呼ばれる金物です。戸尻(扉の吊元側)は丁番等で調整できるのですが、戸先(扉の吊元と反対側)は湿気等のことで扉が歪むと、フラットな面として揃えることができなくなるので、地味ではありますが重要な要素なのです。

シンクやガスコンロが入る手前の大型アイランドカウンターも箱はほぼ組み上がっています。

シンクが入るべき箇所には、床から給水と給湯管が達が合っており、カウンター甲板にセットされたシンク裏で接続を待つばかりです。

この複雑な形をした金物は、フラット引き違い扉の金物です。通常の引き違い扉は、閉じているときに2枚の扉が段違いになってしまいますが、この金物を使うと、閉じているときにはフラットながら、引き違いが実現できるという優れものなのです!

アイランドカウンターの端部に空いているこの四角い穴は、最後に仕上げる大判タイルを内側から引き寄せるための工夫だとのことでした。

キッチンをお願いしているアルノの鵜飼社長が現場に来てくれていたので、副所長で担当スタッフの前田君が細かい取り合いのことを相談しています。

アルノが特注で黒を作ってくれたコンセントカバーです。これを…、

シンク手前のフィックス扉部分に取り付けることになるそうです。

こちらのやはり特注で作った黒いグリルは、ビルトイン冷蔵庫の上部の換気グリルだとのことでした。

カウンター上に置かれていた、この謎の道具のことも聞いたところ…、

キャビネット箱下の脚の高さを調整するための道具と教えて貰いました。

これは造作家具屋さんでも良く見ますが、厚み調整のフィラー材です。これもキッチン屋さんはきれいに整理しておいてありますね。

まだ、これだけのキャビネットや引き出し類を組み込んでゆき、

更にはアイランドカウンターの大判タイル張りもあるので、まだまだ気が抜けないとのことでした。

サイズ的には大きなキッチンのお手伝いをしたことは幾度かありますが、ここまで黒くてスタイリッシュなブラックキッチンを作るのは初めてなので、完成がとても楽しみです!