Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ペンダント照明の高さ設定@渋谷区Q邸

渋谷区Q邸

ほぼ工事が終わった渋谷区Q邸の現場に、お客さまご夫妻にきて頂き、ダイニングと玄関ホールのペンダント照明の高さを決めて頂きました。

ダイニングのペンダント照明の高さ設定

ダイニングテーブルが搬入され、ベイカー@東京に購入設置をお願いしていたヴィジュアルコンフォート社のペンダント照明が届いたタイミングで、設置高さを一緒に検討して頂きました。

ダイニングのペンダント照明の組立て

こちらが現場に届いた照明器具で、ベイカー@東京の梶田さんと二神さんが慣れた手つきで組み立ててくれました。

照明器具のモックアップ確認@仮住まい

因みにこちらは、約半年前に決定となったペンダント照明を段ボール紙で切った実物大模型を、Qさまの仮のお宅でダイニングテーブル上に吊って高さやバランスを見た時の写真です。

ダイニングのペンダント照明の高さ設定

ダイニングに座って見上げて頂いたり…、

ダイニングのペンダント照明の高さ設定

ベランダ側に立って眩しくないかをチェックしながら適正な高さを確認してゆきました。

ダイニングのペンダント照明の高さ設定

一般的には、カガミ建築計画では、テーブル上からペンタンと照明の下端(したば)まで80~90センチを推薦させて頂くのですが、Qさまは長身でいらっしゃることや、今回選んだ照明が上を照らすタイプの器具出ることなどから、テーブル上から100センチと決まりました。

廊下のペンダント照明の取付け

次は廊下ホールに吊るすジノ・サルファッティのペンダント照明です。

廊下のペンダント照明の高さ設定


灯具(ランプ)が付かない状態で、床に転がしてあると、このようにあまりスタイリッシュではなく見えるのですが…、

廊下のペンダント照明の高さ設定

天井から吊るして、お客さまに高さを確認して頂いてから、

廊下のペンダント照明の高さ設定

ランプを点灯すると、このようにスタイリッシュになるのです!

お客さまの仮住まいでの玄関姿見のモックアップ

こちらも、ちょうど半年ほど前、お客さまのお宅で確認した際はこのような状況でした。

設計検査&施主検査@千代田区M邸

千代田区M邸

ヴィンテージマンションリノベーションの千代田区M邸の設計&施主検査で現地に伺ってまいりました。

通常の建築家が設計した住宅の検査は、工務店の検査の後是正工事が入り、次の設計検査の後に是正工事が入り、最後に施主検査があり、その後再び是正工事が入るという流れになりますが、検査が複数回あることで、一回一回の検査が粗雑になったり、最後の施主検査があら捜しのようになってしまうことも多いのが実情です。カガミ建築計画では、工務店の検査については、工務店側にお任せしていますが、設計の検査と施主検査を一度に行うようにしています。

施主(お客さま)がいらっしゃる2時間ほど前に、スタッフと僕とで先行して検査を行い、施工をお願いしたの樋口さんと石坂さんに見て貰います。

施工精度が低い個所や、傷、未成工事だけでなく、引き出しや扉類等の細かい使い勝手…、

パッと見では見えてこない隠れた部分の施工精度までチェックしてゆきます。

現場でチェックした箇所については、養生テープで印をつけると共に、事前に施工会社と是正方法まで検討しておきます。

そこまで設計監査を進めて置いた所で、ちょうどお客さまが現地に来てくださいました。本日はご夫妻で時差があるとのことで、まずは先にいらっしゃったご主人さまが気になさっていた部分で、僕らがどのようなポイントをチェックしたかをご説明しながら見て頂きました。

その後に遅れて奥さまがいらしてくださったので、奥さまが一番気になさってきたキッチンや、インテリアの仕上げのレベルについてご説明させて頂きました。
どこまで細かいチェックをしても、お引き渡し後には細かい使い勝手のご注文や、手直しの依頼があるものなので、遠慮なくそれらについてはご相談して貰うことにして、検査当日は細かいチェックよりも出来上がった空間を施主、施工会社、そして設計の僕らで一緒に堪能させて頂くことをメインの目的としております。

通常では、検査前日に照明のシューティング(照明器具の照射向きを調整すること)や調光装置のルートロンの設定、間接照明の調整などを行っておくのですが、今回は電気屋さんのムラデンとタイミングが合わなかったので、お客さまが帰られた後にシューティングを行いました。

シューティングは周りが暗くならないと細かいニュアンスが見えないので、暗くなるまでムラデンの藤木社長と野村さんと石坂さんと、照明のシューティングの方針を事前に相談しておきました。

青の石坂さんと電気屋のムラデンの野村さんは、高校時代の同級生なので、ちょうど息の合った調整をしてくれています(笑)。

ルートロンのシーン設定も何度もやって貰っているので、慣れたものです。

天井の低い個所は、脚立なしで届くので、自分でシューティング調整してしまいます。コロナのことなどで、思っていた以上に長く時間が掛かった千代田区M邸ですが、もうすぐ竣工お引渡しとなります。

新規プロジェクト・目黒区O邸が始まります

目黒区O邸

目黒区の築30年のヴィンテージマンションの180平米をご購入なさったお客さまのLDK+玄関を中心としたリフォームプロジェクトがスタートしました。

目黒区O邸_現地調査

初回の打ち合わせは、弊社事務所で行い約1時間半ほど掛けて、どのような住まい方をご希望なさっているのか、スケジュールやリフォーム費用や家具購入などの予算感などをお話しさせて頂き、現地調査費用20万円が掛かることをご了承の上、ご購入なさったお部屋に伺ってまいりました。以前、同じマンションでスケルトンリフォームのお手伝いをしたことがあるマンションでしたが、実に10年ぶりの訪問でした。

目黒区O邸_現地調査

11年前にリフォームをお手伝いしたお宅も大きなお部屋でしたが、こちらもリビングダイニングキッチンだけで約65平米もある大きなお部屋です。因みに、この写真でリビング中央に一本足で立っている黒いもの360度カメラのシータです。

目黒区O邸_360度カメラのシータの画像

シータで撮影した写真はこのようになりますが、アプリで見ると…、

icon

このような画像に変換出来て、文字通り360度回転しながら見ることができるのです。特に初回の現地調査時(家具などが無い状態)で撮影しておくと、後でコンセント位置や天井の設備関係のレイアウトなどを確認することができる便利で、スピーディーなカメラです。

目黒区O邸_現地調査

弊社副所長の前田君と神崎さんが調査をしている横で、

目黒区O邸_現地プレゼンテーション

家具の無いリビングの床に座って2回目のリフォームの打ち合わせをさせて頂きました。

目黒区O邸_現地調査

用意していたものはこちらです。弊社の事例の中で、好みのプロジェクトを事前に伺っていたので、それらの写真をプリントし、各々で使われていた建材のサンプルも持っていきました。

目黒区O邸_初期リフォーム案

初回(先回)にお話しをした内容を事前に貰っていた平面図に赤ペンで落とし込んで簡単なリフォーム案も用意しておきました。

目黒区O邸_初期スケッチ

不動産情報に残っていた写真をベースに、スケッチパースも作ってみました。

目黒区O邸_現地プレゼンテーション

リフォーム案とスケッチパースをご説明している様子です。担当を想定している神崎さんは打ち合わせを聞きな、現地調査にも立ち会って、テンテコマイのようでした…。

目黒区O邸_現地調査

奥さまが重要だと考えているキッチンについては、排気ルートやPS(パイプスペース)の位置を確認しておきました(パイプスペースがマンションの登記記録上で専有部になっていることを確認しています)。一度リフォームしたことがあるマンションなので、ある程度PSの中身や、天井裏のエアコンの状態を予想できるのは安心感があります。

目黒区O邸_現地調査

とはいえ、脚立も持参して、天井裏を一通りチェック致しました。

目黒区O邸_天井裏調査


エアコンのシステムは共用部から送られてくる温水と冷水を冷媒にして、機械内部のコイル状の熱交換器で暖気と冷気に変えて、それを送付機で室内に送るシステムのファンコイルユニットでした。以前のプロジェクトでは、冷暖房システムを全交換しましたが、今回は使えるものはなるべく使うスタイルで進めるので、メンテナンスが必要になるかも知れません。

目黒区O邸_天井裏調査

電気配線は天井裏を縦横無尽に走り回っていて、あまり整理されていないようでした…。

目黒区O邸_現地調査

ご主人さまが気になっているのは、この玄関からリビングダイニング、そしてキッチンへの空間の繋がりとグレード感のあるインテリアなので、この玄関ホールは大きく手を入れることになりそうです。

目黒区O邸_現地調査

家族用のトイレと洗面は、浴室横にある洗濯機を移設して、再レイアウトすることになりそうです。この現調時のレポートをメールをお送りしたところ、Oさまご夫妻から、正式にリフォームプロジェクトとしてお願いしたいとのご返事を頂き、事務所内でも神崎さんを担当として、進めることになりました。Oさま、これからのお付き合い、どうぞ宜しくお願い致します!