Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リフォーム・リノベーション_スーパー講座連載中

ニュース

今年1月から連載を開始した、「建築知識(エクスナレッジ社)」の「リフォーム・リノベーション スーパー講座」ですが、ようやく11月号まで到達致しました。

当初は、私各務の単独連載で始めたものですが、途中で戸建リフォーム事例の少なさや、リフォームのグレードの問題で、イン・ハウス建築計画の中西ヒロツグさんに協力お願いして、共著の形を取っております。

8月号はキッチンリフォームの特集でした。キッチン交換だけのリフォームであれば、普通のリフォーム屋さんやキッチン屋さんでも簡単にできますが、給排水や排気等の設備の位置まで考慮して、水回り全体を見直してリフォームするのは建築家が関与したリフォームならではの特徴です。かといって、高額なリフォームばかりでは参考にならないので、既製品を組み込んだキッチンや、大工さんに作って貰ったキッチンも紹介しています。

9月号は浴室のリフォームでした。在来の浴室をユニットバスに交換するだけでなく、在来でやり直したり、特注のオーダーユニットバスで作り直した事例も紹介しています。

キッチンでも、この浴室でも、普通ではオープンにしにくい費用まで公開しています。

10月号では照明についてです。建築知識は、専門家向けの雑誌なので、壁や天井裏で普段は見えない部分をどうやって納めているかを図面で紹介しています。

最新の11月号ではプレゼンテーションについて書いています。 これも、本来であればライバルの建築家やリフォーム屋さんには、本当は見せたくない代物ですが、リフォーム・リノベーションに対する評価が低い建築界での啓蒙(?)活動の一環として、思い切って紹介しております。

建築家リフォームの最新記事

ニュース

地道に建築家リフォームについての連載記事を書き続けてきたウェブマガジン「家の時間」ですが、しばらくご案内しないうちに幾つかの記事が貯まってきたのでご紹介いたします。

新しいマンションでも意外とデザインがショボい建具のリフォームを紹介した特注建具について

今も意外と根強い人気のある和室リフォームについて

まだ一般的ではありませんがこれからは需要も増えそうな特注ユニットバスについて

そして僕らの事務所が得意としている造作家具についての記事を書いています。

カーテン・ブライドの取付け&お引越し

高輪I邸

先日お引渡しを済ませた高輪I邸のカーテンとブラインドの取付けに立ち会って参りました。居室のカーテンを選ぶ際は、まず機能的にサッシの断熱性と遮光の必要があるかを考え、それから素材感と色といったデザインをお施主様と一緒に選ぶようにしています。

今回は、サッシは既存アルミサッシで断熱は期待できませんが、窓際のリビングダイニングには床暖房があることと、窓際にソファーを置くレイアウトにはしていないので、カーテンには断熱性は不要との判断になりました。また、寝室部分はリビングとの間仕切りに遮光のロールブラインドを入れているので、窓際での遮光も必要なくなっています。ナラのフローリングと塗装壁・天井のサラッとした空間とマッチするように、爽やかでサラリとした生地のカーテンとレースを選びました。
夜の生活をメインとするのであれば、カーテンに思い切った色使いやデザインを採用することもありますが、こちらでは昼の生活の延長として夜の生活があるご家族なので、カーテンによってインテリアがガラリと変わることは避けた色合いを選びました。

リビング奥の書斎はあずき色のアクセント壁とオークの造作机との色合いからウッドブラインドを選びました。スラット巾の選択枝の多さと色合い・素材感の良さからJBS社の製品としています。オークの机より一段階濃い色合いを選びましたが、光の当たり具合でほぼ同じに見えています。

カーテン取付けと前後して、引っ越し作業も始まりました。大きな家具については、こちらが図面で想定しているので、それに従って運び入れて貰いました。

出来立てホヤホヤのインテリアなので、壁面や角の部分は段ボールで養生して貰っての作業です。床は養生されていませんが、家具を運ぶ際に、玄関の所でキルトを敷いて滑らせての運搬となっています。

一番心配だったダイニングのカウンターですが、お手持ちのし家具が左右にピッタリと納まり一安心致しました。思い出のある古い家具と、新しくフレッシュな造作家具が上手く合体してくれて、お施主様もとても嬉しそうでした。