Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

千葉夫妻設計の自邸見学会

見学記

友達の建築家、千葉洋・有紀さん夫妻が設計し、やはり友達の建築家、溝部公寛さんが施工した住宅(千葉さん自邸)のオープンハウスに伺って参りました。

斜面地で、変形敷地の、とても難しい条件の敷地でしたが、建築家夫婦らしい大胆な間取り構成と贅沢な吹き抜け空間を抱えた、とても魅力的な住宅でした。

ダイニングの直上にあるのが、この大きな吹き抜けです。二階には吹き抜けに面して、セカンドリビングがあります。

こちらは吹き抜けからの身オロシです。無垢のオークフローリングと白いクロス壁でとても清潔感のある空間に仕上がっていました。

リビングからダイニングとキッチンを見返したシーンです。敷地の傾斜を活かして、リビングを二段ほど下げていますが、その段差がリビングをちょっと囲まれた空間に作り上げています。ソファー背面のピクチャーウインドウに緑が映えていました。

所々に無垢の木材を使いながら丁寧に施工してある寛建設の技術力と、洗練されたディテールは安心感を感じます。快晴に恵まれたことで10%程魅力が増していたかもしれませんが(?)、本当に気持ちが良く、ずっと居たくなるような素敵な住宅でした。洋さん、有紀さん、住宅の完成どうもおめでとうございます!

排水管のファイバースコープ検査@高輪I邸

高輪I邸

現在、リフォーム計画進行中の高輪のマンションリフォームI邸で、排水管のファイバースコー プ検査を行いました。

排水管チェック

先回の事前解体調査で、スラブ下(下階の天井裏)を通る給水管とガス管の状況が問題がないこと、そして給湯管は以前のリフォーム工事時に架橋ポリ管に刷新されていることが判っていましたが、排水管だけは検査できていませんでした。

二種類のファイバースコープ

写真二種類のファイバースコー プを使い分けての検査でした。左の黒く細い径のものは管径50ミリ以下の配管内部もチェックでき、更に手元のコントローラーで上下左右に首を振ることができる優れものです。ただ、全長が3mしかないので、長い距離分をチェックすることができません。右側の金属製のものが通常の物です。大きくリールにまかれているので、全長が幾らあるのかは判りませんが、管径75以上の管であれば、相当の長さをチェックできます。ただ、首振りができないので、何度も管が曲がっている場合には先まで届かない可能性があります。

今回は、二種類のヘッドを使い分けて、4カ所の排水管全てを調査することができました。調査最中から、写真のモニターでカラーの映像をチェックすることができるので、工務店の担当者と水道屋さんにも立ち会ってもらい、一緒にチェックすることができました。
結果としては、管がVP管(塩化ビニール管)であることと、定期的に高圧洗浄を行っているからか、築年数が37年も経っているのに、とてもきれいな状態で、下階にお住いの方にお願いして天井を開けての工事を依頼する必要がないことが判り、一安心でした。今回の検査で25万円程掛かりましたが、安心を買うことができたので、とても良かったとお施主様も喜んでくださいました。

久が原H邸の6カ月点検

新築住宅

昨年末に竣工お引渡しをした新築住宅、久が原H邸の半年点検に、共同設計者の谷村悌夫妻と構造設計のビーファーム中野さんと施工をお願いした河津建設の現場監督の桑原さんと一緒に伺って参りました。

約2時間ほどかけて、外部から内部まで4人プラスお施主さまの5人で丁寧に見て、問題のある箇所と、その対処方法を相談致しました。

写真は、皆で二階リビングで対処策を相談している所です。

Hさまが今年三月の震災前にご結婚なさったこと、震災の影響でまだ2階の家具も仮置きの状態でしたが、曇りの日でも照明なしで十分に明るく気持ちく、使い勝手もとても良いと褒めて頂きました。

検査後は、打ち上げとのことで美味しいサンドイッチのランチを皆で頂きました。お施主様のHさま、そして設計の谷村悌君に構造の中野さんは、十数年来の知り合いですので、昔話からこの住宅の事まで話が尽きず、とても楽しいランチになりました。Hさま、奥さま、楽しいランチどうも御馳走様でした!次は、今年12月の一年点検になります。