Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

マンションリフォームでの地鎮祭

港区三田A邸

解体工事が終わった港区三田A邸にて、地元神社の神主さんに来てもらっての地鎮祭を執り行いました。

マンションリフォームの地鎮祭

リフォーム、特にマンションリフォームで地鎮祭を執り行うことは珍しいことのようですが、今回はお客さまのご要望で行うことになりました。

マンションリフォームの地鎮祭

神主さんは、手際よく解体された空間の中に祭壇を設営してくださいました。

マンションリフォームの地鎮祭

祭壇には、尾頭付きの鯛や野菜、果物などの神饌(シンセン:お供え物)とお米とお酒と塩とお餅が供えられました。

マンションリフォームの地鎮祭 玄関扉前の清め

更地に建物を建てる際に行う地鎮祭と同様に、神主さんは東西南北のコーナー、そして玄関扉前にてお清めの切麻散米(きりぬささんまい)を撒いてくださいました。

マンションリフォームの地鎮祭

参加者は、お客様のAさまご夫妻、そして設計・工事をお願いしているリフォームキューの設計の上山さん、現場監督の滝川さん、そして僕の5人となります。Mさまご夫妻から順番にお榊を奉納してゆきました。

マンションリフォームの地鎮祭_記念写真

式も無事滞りなく行われたので、お客さまも一緒の記念撮影をさせて頂きました。僕だけは、急遽の参加が決まって、平服でしたので、写真は辞退させて頂きました。

マンションリフォーム解体後の設備配管

地鎮祭の後は、すでに壁下地や設備配管の敷設が始まっていましたが、解体状況をお客さまとリフォームキューと一緒に確認して回りました。

マンションリフォーム解体後の設備配管

すでにユニットバスも設置されており、給水給湯管、床暖用配管、排水管、ガス管などが間違いなく配管されていることを確認させてもらいました。

マンションリフォーム解体後の下地造作

寸法的にギリギリなところを責めていたキッチン回りは何とか冷蔵庫の寸法も確保することができたようです。また、デザイン的に処理することになっている梁下は、建設当時のすでに斫られていたことが判りました。この部分はモルタルでざっくり均して、GLで仕上げることになりました。全体的に、床壁天井ともに不陸(平らでないこと)が多く、大工さんの下地造作工事が手間取りそうだということが判りました。

マンションリフォームでの地鎮祭は本当に久しぶりでしたが、晴れた当日の天候のことも重なってか、とても気持ちの良いものでした!

元麻布ヒルズA邸の竣工写真

元麻布ヒルズA邸

施工側の事情できちんとした検査ができなかった元麻布ヒルズの高層マンションリフォームA邸が、一部を除いて完成したとことで、竣工写真を撮影させて頂きました。

元麻布ヒルズのマンションリノベーション

こちらがリフォーム後のリビングです。元の状態を知らないと、新築マンションのショールームのように見えますね。

ほぼ同じアングルでリフォーム前後を比べた写真を見て頂くと、その違いが良くわかるのではないでしょうか?
・間取りとしては、LD隣の部屋への入り口を廊下側に変えたこと。また、壁面収納をTV収納に作り替えています。
・仕上げ材としては、床フローリングを貼り換え、壁の一面を大理石張りとしています。扉は全て特注のモノに変えています。折り上げ天井も立ち上がり部に金属製ルーバーを取り付けています。
・設備的にはエアコンの吹き出し位置を変えて、照明計画も全面的にやり直しています。

元麻布ヒルズのマンション改築

壁面収納を撤去して、新たに作ったTV&AV収納は、こちらのリビングダイニングのデザイン的に最も重要な要素です。キッチンへの入り口も含めて三方枠で取り囲んで、塗装鏡面仕上げの扉とカラーガラス2種、そこに間接照明を組み込んで、お客さまがお手持ちだったB&Oのテレビステレオ&スピーカーシステムを配線が露にならないように組み込んでいます。


元麻布ヒルズのマンションリフォーム


正面から見るとこのようになっています。テレビの奥の壁に張ったカラーガラスは、フロスト加工(マットで光らない加工)されたマテラックを継ぎ目なく一枚もので張って貰っています。

元麻布ヒルズのマンションリフォーム

こちらはリビングの奥のダイニングコーナーです。

ちょっと角が斜めに切られた変形のダイニングコーナーですが、それぞれの面が違う素材で張られることで、空間の形がはっきりするとともに、素材のグレード感で、どこが正面に当たるのかが直感的に判るようになったのではと思っております。

元麻布ヒルズのマンションリノベーション

廊下からリビングへと入る扉周りのディテールです。
床は厚突きで無垢の素材感のあるフローリング、壁は大理石張りと繊維調のクロス張り、天井は塗装で、建具は人工レザー張りに焼付塗装の取っ手付きで袖壁は透明ガラスです。
素材の有機&無機、艶感のコントロール、色味の組み合わせで、とてもきれいに纏まったと思っています。

廊下と扉のスタイリッシュリノベーション

廊下側からみると、このようになっています。扉位置を付け替えたリビング隣の部屋への入り口は、廊下側となっています。木を塗装仕上げで作った建具ですが、色味を大理石と合わせて、取っ手の高さも石目地と合わせることで、壁に同化させることに近づけたようです。

廊下のスタイリッシュリフォーム

廊下反対側からみると、先ほどの扉は壁に消えて見えます。
この廊下の壁は、共用廊下から玄関扉を開けて最初に見えるので、きれいに見せたいとの当初からのお客さまのご要望でしたが、床壁ともに大理石を張って、グレアレスのダウンライトで照らすデザインはとても気に入って頂けたようです。

リフォーム・ビフォー&アフターの写真で見比べると、インテリアの違いが如実に分かりのではないでしょうか。

玄関ホールもこのようなビフォーアフターとなっています。玄関入って右側の壁は、シューズ・イン・クローゼットの扉も含めて壁一面をカラーガラス張りとしています。色々とデザイン要素が豊富だった玄関ホールも、見せる部分と隠す部分を意識してデザインすることで、スッキリとした空間に変わりました。

洗面所のリノベーション

リフォーム後の洗面所です。洗面カウンター側はシックな色味での素材で纏め、メディスンキャビネットの鏡に映っている背面側の洗濯乾燥機を組み込んだ収納は白で壁に溶け込むようなデザインとして、メリハリをつけています。

主寝室のリフォーム

こちらは主寝室です。ベッドが入らないとサイズ感や雰囲気が判らないと思いますが、以前は無用に大きかった寝室ですが、ちょうど良いサイズになったとともに、写真右手の扉奥に大きなウォークインクローゼットを作ることができたので、奥さまもとても喜んでくださっていました。

石張り壁のディテール

こちらはリビングの大理石張り壁のディテールです。400角の定尺物の大理石ですが、カットすることでランダム張りに見せるとともに、磨き具合を鏡面状態の本磨きと、マットな水磨きを混ぜています。また、ご主人さまのご要望で、わざと目地を深目地にして、立体感を演出しています。

折り上げ天井のデザイン

最後の写真は、リビングの折り上げ天井の詳細です。立ち上がり壁の一部に金属製ルーバーを張り込み、直角面にはそれが映り込むように鏡を張りました。また、間接照明を仕込んだアゴの部分の立ち上がりには鏡面のステンレスを張っています。立体感が乏しい写真で分かりにくいですが、こちらのイメージも当初からご主人さまが希望なさっていたものを施工側と頑張って実現したもので、やはりとても喜んで頂けました。

ホームページにも元麻布ヒルズA邸のページを作りましたので、どうぞこちらもご覧ください。


浴室&キッチン スケルトンでの設備打合せ

駒沢X邸

ハツリ工事の騒音で近隣にお住いの方々とのお話しで、ギリギリの工事を続けてきた駒沢X邸の現場ですが、工務店のの片岡さんや樋口さん、石坂さんたちそして解体職人さんたちの頑張りで何とか無事に乗り切ることができました

解体時はホコリだらけでしたが、清掃してモップ掛けした現場は、解体現場とは思えないほどきれいに片付いておりました。
青が用意してくれた打ち合わせ用テーブルセット、奥には職人さんのお弁当などの私物を置くための棚まで用意されていました。

先回のブログで床と天井に配管&ダクト類が縦横無尽に走っていたキッチンと玄関回りもすっかり片付きました。外壁側の梁を貫通しているスリーブのサイズや位置もこれで整理して考えることができます。

本日は、給排水設備、電気設備、そしてキッチンや浴室の水回り工事に関連する施工会社の方々に現場に集まって貰いました。

オーダー浴室は東京バススタイルの真柄さんと和久田さんのコンビです。

床のシンダーコンクリートの斫り前からお二人には相談していたので、こちらのシャワーユニットは問題なく設置できることが判りました。

ただ、コア抜きで頑張ってここまで解体してもらった浴室は、外壁側の壁に逆梁(一般には梁は天井付近にありますが、構造的に床下に梁があることを逆梁といいます)があることが判り、軌道修正が必要になりそうです。

見ていると、一緒に斫り取ってしまえそうにみえるのですが、防水も巻き込んであるので、躯体であることは確実です。方針としては、浴室床を一段上げるか、浴槽を逆梁の手前に設置して洗い場を少し狭くするかの2択だとのことになったので、洗い場を狭くする方針でお客さまの了承を得ることになりました。
オーダーユニットバスは、工事工程を考えるとなるべく早めに設置したいのですが、このようなことがあるので、解体確認後に発注することにしていますが、今回もそれで助かりました…。

電気関係は青の下請けで工事をお願いしているムラデンの藤木社長に見て貰っています。100Vや200Vの一般電源についてはある程度判るのですが、電話やテレビ、インターネット等の弱電(ジャクデン)は難しく、藤木社長と一緒に確認して回ることで、何とか理解することができました。

給排水については、ここまで解体されていると、青の片岡さんと相談しながら解決してゆくことができます。

こちらは既存のスリーブ孔(コンクリートの躯体に最初から設備用に空けられている孔)に何本の床暖房用のペアチューブ(行って来いの2本セットになる配管)が通るかを青の片岡さんが実験してくれている様子です。

造作家具や建具をお願いする下請けの現代製作所の上林社長と担当スタッフの吉岡さんにも時間をずらして現場に来てもらい、まずは建具の方針を相談させて貰いました。

きれいさっぱりスケルトン状態になった現場ですが、ここから建築工事、設備工事を間違いなく組み立てていってもらうことになります。