新しいプロジェクトが青山の高級マンションで始まります。築14年のマンションの約140平米のお部屋のリフォームです。
以前違うお仕事でお手伝いをしたことがあるNさまからのご相談で、こちらのお部屋を使わなくなったので、売却をするに際してアドバイスをお願いしたいとのご依頼を頂きました。とても良いエリアの高級マンションで、リビングにはこの写真のような大きな曲面の窓があって、解放感も抜群のお部屋でした。
こちらはリビングコーナーからダイニング側を見返したアングルの写真です。ただ、解放感の割には変形間取りなため、家具のレイアウトが難しく、だれがどうやって暮らすのかが見えにくいお部屋だと感じました。
キッチンがこのような状態なのですが、先ほどのリビングダイニングの写真と比べると、圧倒的に暗く閉塞感があるのが判るでしょうか…。
このダイニングテーブルの裏の四角い箱状になった部分にキッチンがスッポリ入っているのですが、左奥の廊下側からとダイニング奥の細い通路で通り抜けられる2ウェイなのですが、自然光があまり入ってこないレイアウトとなっていました。
オーソドックスなデザインの扉が並ぶ廊下ですが、玄関エリアも光が差し込まず暗く、全ての部屋(トイレや洗面も含めて)の扉が同じデザインとなっており、ちょっと迷子になってしまいそうな空間となっていました。
3つある寝室のうちの主寝室がこちらです。部屋はやはり台形型と変形ですが、大きなベッドを置いても十分な広さがありました。
水回りは広々とした洗面スペースに、家族用のトイレがあり、ステンレス枠と強化ガラスの扉&窓で洗面と一体に感じるお風呂という構成でした。
写真で見ると、浴室もそれほど傷んでいないように見えますが、実際に見てみると、タイルが黄ばんでいたり、細かい欠けや割れがあり、浴槽や水栓金物類も傷んでおりました。
来客用のトイレは広いのでですが、便器に座った際の右手側に内部収納が使えない謎の棚がありました。
以上の現状調査後に、こちらで簡単に纏めたリフォーム案がこちらです。併せて、僕らがリノベーションをお手伝いしたお部屋を幾件も売却してもらったことがある不動産屋の担当者をご紹介いたしました。仕上げ材料次第ではありますが、超概算での費用やスケジュールの見込みをお伝えしたところ、不動産的にもここまでリノベーションすれば、価値も上がるだろうとのアドバイスもあって、是非やりたいとのお話になりました。
時間をそれほど掛けることができないので、まずは取り急ぎ見積りを作るためのデザインと図面と仕上げ表を急いで作ることになりました。