Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

港区R邸の工事完了_お引渡し&取り扱い説明

港区R邸

長らく時間が掛かった港区R邸のリノベーション工事が、お客さま検査後の手直しも含めて一通り完了したので、お引渡しと取り扱い説明をさせて頂きました。

すべて完了後の竣工記念撮影の写真からです。左からリフォームキューの鈴木さん、カガミ建築計画の間瀬さんと前田君、お客さまご夫妻と、リフォームキューの営業&設計担当の坂本さんと現場監督の織田さん、そして私各務(カガミ)です。

玄関ホールの補修か所のチェック

まずは先回の設計&お客さま検査で指摘された事項の補修の確認を一通り致しました。ここでは、玄関ホールのサルバトーリの目地底で白い壁が見えていた部分を塗りつぶしたことを、奥さまと一緒に確認させて頂きました。

港区R邸のエアコン取り扱い説明

最初の取り扱い説明は、エアコンの取説(トリセツ)でした。

リビング_エアコンのブリーズラインの清掃方法

リビングダイニングでは、折り上げ天井内のエアコン吸い込み口のブリーズラインの外し方や…、

リビング_エアコンのブリーズラインの清掃方法

グリル背面のフィルターの取り外し方を一通り説明してもらいました。

お嬢さまの部屋の自動清浄エアコンの取り扱い説明

自動洗浄装置付きの天井カセット式エアコンについては、清掃とメンテナンス方法も実演もして貰いました。

浴室の取り扱い説明

次は東京バススタイルの和久田さんによる、オーダーユニットバスのトリセツでした。

ジャクソンの浴槽の清掃方法や、床と壁タイルのクリーニング、ガラスやステンレスサッシの汚れ落とし等のメンテナンスを主に説明してもらいました。

キッチンの取り扱い説明

ここからしばらくはご夫妻別々の取り扱い説明になります。奥さまはオーダーキッチンのアムスタイルMさんからの説明となります。

アムスタイルのキッチン取り扱い説明

引き出しの仕組みや取り外し方、特にシンク下はディスポーザーや浄水器も入っているので、引き出しを取り外しす実演もして貰いました。

レンジフードや食洗器は、元々マンションにあったものを再利用しているので、アムスタイルの取り扱い説明の範疇外になってしまうので、こちらでご説明いたしました。レンジフードは中の仕組みが分かるように分解してご説明させて頂きました。

奥さまがキッチンの説明を受けている間、ご主人さまは主寝室のテレビ&オーディオシステムの説明をオーラスの阿南さんから受けておりました。

主寝室のTV&AVシステムの取り扱い説明

パソコンやスマホは使い慣れていらっしゃるご主人さまですが、ホームオートメーションシステムの便利さは理解してくださっても、使われているシステムや機器の用語の理解に苦しんでいらっしゃいました。

リビングのホームオートメーションシステムの取り扱い説明

途中からキッチンのトリセツが終わった奥さまも合流して、リビングダイニングのホームシアターシステムの説明に入らせて頂きました。まずはテレビのオンオフから始めて、DVD再生やストリーミングサービスのこと、スピーカーの切り替えやルートロンを使った照明のコントロール、そしてブラインドの開け閉めやエアコンのオンオフまで一通り説明を受けて頂きました。

リビングのホームオートメーションシステムの取り扱い説明

まず本日は、このホームオートメーションシステムを使ってできることと、できないことをザっと説明してもらいました。奥さまは取り扱い説明の様子をスマホのビデオで撮影して、あとで見返してくださるとのことでした。といってもなかなか複雑なシステムですので、これからは何回か阿南さんにRさま邸に通って貰い、幾度か説明をさせて頂くことになりそうです。

リフォームのビフォー&アフターの説明

こちらのシーンは、お引渡しの手続きが終わったところで、リノベーションのビフォー&アフターを比較する写真を作っていたので、そちらを現地でお見せした様子です。

超高級リノベーション_ビフォーアフター

そのうちの一枚がこちらの写真です。キッチンやリビングダイニングと玄関の位置関係は大きく変わっていませんが、使い勝手とお客さま好みのデザインで作り直したことで、随分雰囲気が変わったことが判りますね。お客さまご夫妻も、リノベーション前の様子をほとんど忘れてしまっていたようで、リノベーション前後の写真の代わり具合に見入ってくださいました。

 

キッチンを解体して広くなった青山N邸

青山N邸

リフォーム工事が着工になった青山N邸の現場に行って参りました。

青山N邸解体状況確認

リビングダイニングの左側にあったキッチンの壁が解体されたことで、随分広く感じることが確認できました。

青山N邸のキッチン解体状況

キッチンだけでなく、来客用トイレへの廊下壁と、玄関ホールからの建具もなくなっているので、物理的に広くなっているのは確かですが、この明るい解放感をリフォーム後の空間にどうやって活かすかがデザインの見せ場となります。

青山N邸解体_キッチンの折り下げ天井裏の設備確認

ダイニング側からキッチン側を見返した写真です。キッチンだけ下がっていた天井を、他の下がり天井とフラットにできるかどうかは、天井を解体して設備の配管をチェックしてからと考えておりました。

青山N邸解体_キッチンの折り下げ天井裏の設備確認

レンジフードの排気ダクトとエアコンの冷媒管、スプリンクラーの管が交差している箇所が幾つかあり、天井の高さを上げることは難しいことが判りました。

青山N邸のオープンキッチンのイメージスケッチ

ここまでは、このスケッチのようなデザインのキッチンを考えておりましたが、天井の高さに変更が生じそうなので、もう少し練り直す必要が生じました。

青山N邸のSIC扉撤去

玄関ホールの横にある靴用のクローゼット(シューズイン・クローゼット)の扉も枠ごときれいに取り外されていました。

青山N邸の来客用トイレの床下設備位置移設

こちらは来客用トイレの床です。便器の排水管位置は既に直されていました。以前のトイレに比べて、随分広くなりそうです。

青山N邸解体状況 床材の取り合い確認

こちらは玄関ホールから続く廊下の床とリビングダイニングの床の見切り部分を真上から撮影した写真です。玄関と廊下のタイルと、新しくフローリングを床にはるLDとの見切り線をどこに設けるかを現場で打ち合わせさせて貰いました。

青山N邸リビングの解体状況

ダイニング側から見たリビングコーナーです。右側の壁は、玄関ホールから廊下を経て、このリビングまで白系のタイルが続くことになります。

青山N邸解体状況_天井の下地位置

リビングの下がり天井には二つの天井カセット式エアコンが吊られていますが、その間のスプリンクラーなどの隙間を狙ってダウンライトを設置する予定です。どこに天井下地が入っているかを現場監督に事前にチェックしてもらい、その場にマーカーで印をしておいて貰った様子です。この位置を参考にダウンライト位置を検討してゆきます。

水漏れトラブルの点検@サ高住S邸

高級高齢者向けサービスアパートメントS邸

約4年前にリフォーム工事のお引渡ししていた中央区にあるサービス付き高齢者向けアパートメント(サ高住)S邸ですが、上階から水漏れがあったとのご連絡を頂いたので、そのチェックで久しぶりに伺って参りました。

中央区S邸の水漏れ点検

ご夫妻共に90歳近くとご高齢にも関わらず、クリーニングなどのサービス付き住宅であることもあって、とてもきれいに暮らしていらっしゃいました。
水漏れは、ちょうどこの写真の正面で、キッチン側の天井が下がっている部分からあったそうです。

中央区S邸の水漏れ点検天井確認

左側の出っ張った呼び出し確認灯のところから、急に水がポタポタ垂れてきたそうですが、ちょうど在宅中だったので、急いで下にバケツを置いて水を受けると共に、管理事務所に電話をしてくださったそうです。
上階では、ずっと長らく使っていなかった食洗器を久しぶりに使ったとのことで、水漏れが発生したようですが、早い発見と対処のお蔭で、被害は最小限にとどめることができたようです。当日も管理事務所の建築担当のスタッフの方が、上階の食洗器の元栓を閉めると共に、こちらの天井裏を除いて溜水がないことを確認してくれたようですが、ご報告を受けていたので確認に行って参りました。

中央区S邸の水漏れ点検@天井裏

点検口から天井裏を覗いた様子です。右側の壁と梁が接する箇所あたりに、薄っすらと水漏れの跡が確認できました。

中央区S邸の水漏れ点検@天井裏

その他の箇所には水漏れがないことを確認致しました。キッチン吊戸棚収納の内部も確認して、他の箇所からの水漏れがないことも一通り見ております。

水漏れがあった個所の天井の石膏ボード、そしてビニールクロス周辺は天井裏からも下からもしっかり乾いており、シミが生じていないことも確認できました。建物側からは保険の範疇で、クロスの貼り換えをしたいとのご相談がありましたが、他の箇所ともクロスが繋がっているので、色味がその個所だけ変わってしまうのは避けたいことや、工事になると人の出入りがあって落ち着かないので、お客さまとご相談の上、クロスの張り替えも不要との判断に至りました。

中央区S邸の壁のアート位置確認

Sさまご夫妻は、ちょうどダイニングの壁に絵を飾りたいと考えていらしたようで、折角来たのだから、絵のレイアウトも相談したいとのことで、どのように飾ったら良さそうかも検討することになりました。

何はともあれ、大事にならずに良かったです…。