先日のブログ記事で、途中まで工事が進んでいたお宅のデザインアドバイスと、当初の施工店を変更してこちらがご紹介したリフォーム会社にお願いすることになるまでの経緯を書いた三田M邸の続きです。
リフォームキューには見積りをお願いするだけでなく、ここまである程度進んでしまったD社の下地工事からどこを引き継いで、どこからやり直すかを綿密に打ち合わせをしてゆきました。クッチーナでお願いしてるオーダーキッチンは、すでにD社経由で発注と最初にお支払いの振り込みも済んでしまっていたので、この部分についてはD社経由で進めることになり、後は床下と天井裏に隠れてしまっている給排水配管や電気配線についても、D社の工事を信用して、その先から進めることになりました(キッチン以外は下地も全てやり替えて配管や配線もやり直すオプションもあったのですが、工事費用が二重払いになってしまうことやスケジュール的にも相当時間が掛かるので、このような判断となりました)。
引き継ぎ工事があると、完成後の保証や修理の問題があることをご説明して、ご納得をしていただいた上で、工事が始まりました。
既存の壁を使いながら、引き戸の枠とポケットを作り、その上にクロスパネル用に目地が入った下地を張ってゆく作業です。床に並んでいる細長い板は…、
クロスの色に合わせて塗装してもらった巾木でした。
新規壁については、当然ながら墨出しも改めてやり直して、作って貰っています。
梁下に合わせて建具やキッチン、壁目地等を入れていたので、それらのレベル調整も厳密に進めて貰いました。
角度が変形している水回り部分も枠なし引き込み扉と枠付きの開き扉がバッティングしてしまう箇所ですが、体がまわる寸法を検討しながら、ギリギリの寸法で納めて貰いました。
リビングの一角に書斎コーナーを作る予定となっております。このエリアはクロスではなく、ウォールナットの造作家具で囲む予定となっています。こちらも変形で角度が難しいので、造作家具屋さんに現地でキチンと寸法を測って施工図を作って貰う予定です。
当初の施工会社が、どのように施工すればよいのか分からないと困っていた、玄関回りも下地が出来上がってきました。
靴の脱ぎ履きと季節の設えを飾れるベンチ兼飾り棚には、手すりとして使える丸棒を取り付けて貰い、背面の壁を曲げベニヤでカーブ状に仕上げて貰いました。下部はオープンにして、ブーツや日常使いの履物を隠せるスペースとしています。
その2週間後にはキッチンの組み立てが始まっていました。
ダイニング側は収納の付いたハイ・カウンターで、その奥にU字型のキッチンが入ってきます。また、写真右奥の壁側には、柱型とその横に入る冷蔵庫を挟んで二つの壁面収納が入るレイアウトとなっています。
キッチン内側に入ってダイニング側を見た様子です。壁が斜めになっている箇所があり、取り付けの職人さんたちも苦労していました。
左側の壁面収納は、柱面にも扉と同材のパネルを作って貰い、仕上がると一体に見えるようにデザインしています。
壁や床のタイル張りも進んでいました。こちらは玄関ホールからリビングに入るアプローチ部分の壁で、アドヴァンで選んで頂いたタイル(リソルサタウペ)が張られていました。同じ柄で、ツヤがあるものとないものが玄関ホールの床とタタキ部分に張られてゆきます。
トイレの壁にも同じアドヴァンで選んだボーダー状のホワイトエクスペリエンスが張られていました。奥さまがこのタイルの風合いをとても気に入ってくださっていたので、喜んで頂けそうです。