Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リノベでときめく東京の豪邸特集_都心に住む

高輪M邸

リクルート社の雑誌「都心に住む」の巻頭特集「リノベでときめく東京の豪邸」に弊社の設計事例の港区R邸を大きく取り上げて貰いました。

都心に住む‗リノベでときめく東京の豪邸特集

そして、弊社としては初めての雑誌表紙として!嬉しいです!

取材撮影時から、もしかして表紙になるかもしれないとのことで、都心に住むの表紙撮影でも有名な加藤新作さんが現地に来てくださいました。加藤さんと、編集の津谷さんが見ているラップトップの画像を良く見ると、まさに表紙の候補写真から撮影を始めているのが分かりますね。

加藤さんが他のアングルの写真を撮影している間に、津谷さんがご自身の携帯に表紙のレイアウトまで作って見せてくれました!ただ、まだこの時点では、紙媒体の「都心に住む」の表紙になるか、デジタル版の「都心に住む」の表紙になるかは分かっておりませんでしたが…。

当日は撮影と同時に取材のご依頼もあったので、ライターの保倉さんと一緒に部屋を回り、どこにどのような素材をどのような意図で配置していったかを説明させて貰いました。

加藤さんは有名なカメラマンですが、とても丁寧な方で、ワンカットずつ撮影した写真をラップトップで見せてくれました。この日は、R邸のお客さまはご不在で、会社の秘書の方がカギを開けてくださり、自由に時間を取って取材撮影して良いとのことで、ゆっくりお話をしながら撮影して回ることができました。

都心に住む‗リノベでときめく東京の豪邸特集

そして撮影から2か月、途中ゲラ校正などを経てようやく雑誌が上がってきました。感動の表紙だけでなく、特集の表表紙も港区R邸です。

都心に住む‗リノベでときめく東京の豪邸特集

どこからどう撮影しても、希少な大理石やガラス、レザーや鏡面塗装の突板などが複雑に絡んだデザインであることが分かるお部屋なので、それをどう分かりやすくプロのカメラマンが切り取るのか、興味津々でしたがサスガですね。

都心に住む‗リノベでときめく東京の豪邸特集

次ページでは、LDK以外の主寝室や玄関ホール、洗面などの写真も掲載されています。新築マンションのプロモーションが主要目的の雑誌なのに、1年に一回のこの豪邸特集ではリノベーションがフィーチャーされているので、ビフォーとアフターの図面まで掲載されています。

都心に住む‗リノベでときめく東京の豪邸特集

そして、今回は事例写真の紹介だけでなく、弊社が過去にリノベ設計をした部分写真で、サウナやビューバス、大型ウォークインクローゼットや和室も取り上げて貰いました。

都心に住む‗リノベでときめく東京の豪邸特集

渋谷R邸のオーダーメイドサウナや、

都心に住む‗リノベでときめく東京の豪邸特集

代々木上原I邸の大型ウォークインクローゼット、

都心に住む‗リノベでときめく東京の豪邸特集

懐かしい(もう17年も前のプロジェクトです…)高輪M邸の和室などを取り上げて頂きました。

変則斜め壁を使った間取りの作り方

渋谷区N邸

渋谷区N邸では、リビングダイニング・インの個室を作りましたが、窓の位置と壁の位置がどうしてもうまく繋げられず、色々な案を考える中で、変則的な斜め壁を作ることで窓付きの個室を作ることができました。

リビングダイニングキッチン+洋室のビフォーアフターを取り出した間取り図です。上がビフォーで下がアフターです。これだけだと判り難いので…、

色分けしてみました。ブルーが洋室、グリーンがトイレ+手洗い、水色がキッチンで赤がリビングダイニングです。水色のキッチンと緑のトイレが大きくなって、赤のリビングダイニングが家具レイアウトをしやすい整形にすることができましたが、その分だけブルーの洋室がコンパクトになっています。玄関ホール側からの壁を真っすぐに伸ばすのが設計的には素直な間取りになりそうですが、それをしてしまうと窓の無い無窓居室(ムソウキョシツ)となり、引き戸でLDと大きく繋げる等の工夫をしないと、納戸的な扱いになってしまいます。そこで図面右側のバルコニーの方立を狙って最後の壁を斜めにカットしたのが今回の間取りの一大工夫となっています。
この案の良さは、洋室はサイズ的にはコンパクトながら、ベッドと勉強机とピアノを並べてレイアウトすることができ、かつ一つの掃き出し窓があることなのですが、実際の空間としてどのようになるのかが分からないとのお客さまのご意見で、CGを作ってお見せしたうえでご了承を得ることができました。

このようにリビングダイニング側から見た斜め壁の様子は、このようにCGで表現できるのですが、洋室2の内部がどのようになるかは、部屋がコンパクト過ぎてCGではなかなか表現できていませんでした…。

施工的にも、斜め壁の端部、窓側のおさまりはなかなか難しく、工事をお願いしているリフォームキューの森井さんと、弊社担当の前田君が何度も図面でのやり取りをして、ようやく方針が決まりました。

斜め壁部分だけでなく、収納と手洗いと洋室2の扉を1枚の大きな壁のデザインに見せるように、フレームで囲ったり、照明レイアウトを工夫したりして、何とか施工のタイミングに合わせることができました。

先ほどのCGとほぼ同じアングルから見たリビングダイニングの様子です。左側LGS(軽量鉄骨)の壁の最後が斜めになっているのが分かりますね。

こちらはダイニング側から見た斜め壁部分の様子です。因みにこちらのマンションは新築時から床先行(床の下地を先に作って、その上に壁下地を建てる工法。通常は床の前に壁を建てて、そのあとで床を張る壁先行の工法)だったので、リフォーム工事も床先行としています。

ほぼ同じアングルからみた完成予想CGがこちらです。

斜めの壁が、既存の窓サッシの竪方立にぶつかる部分の取り合いがかなり難しく、結局既存の枠に新たにL字型の木製枠を取り付けて、そこに斜めにLGSが差し込まれています。

こちらは新築内覧時に窓の竪方立と窓サッシ、プリーツ網戸、建築枠とどのように取り合っているかを確認するために撮影しておいた写真です。

リビングダイニング側から斜め壁とサッシの取り合いの上部を見たアングルの写真です。

こちらは洋室2の内側から見た斜め壁と既存方立との取り合いです。まだこの様子だと、どのように仕上がるか想像できませんね…。

こちらが斜め壁の内側の洋室2から窓方法を見た様子です。大きな梁が上部にあって天井高さはそれほどとれなさそうですが、壁が塞げられても掃き出しの窓一つがあれば、それなりに明るく快適なお部屋になりそうで安心いたしました。

その他の部分の工事も順調に進んでいます。こちらはダイニング側からキッチン側を見たアングルの写真です。中央右に立っている壁の背部にコンロが付いて、手前には飾り棚が付きます。

キッチンのシンクからの排水管は、床下地レベルぎりぎりに納まっていますが、ちょうどこの横引き配管はキッチンキャビネットの下に隠れる部分となっています。

リビングの右側では、大工の上野さんたちが三方枠の下地を作ってくれています。こちらの窓側にも木製枠と間接照明を取り付けて、スタイリッシュに仕上げる予定です。

こちらの部分の詳細についても、弊社担当の前田君とリフォームキューの森井さんが細かい図面打ち合わせをしてくれています。

スケルトンで分かった2種類のコンクリート天井仕様と墨出し確認

新宿区T邸

新宿区K邸の解体が終わったとのこと、現場定例打ち合わせに行って参りました。

マンション最上階のペントハウスで、天井高が高く、小さな体育館のようなガランドウの空間になっていました。

施工をお願いしているの現場担当の樋口さんから、天井のコンクリートがプレキャスト仕様になっていることを教えて貰いました。

そう言われて天井のコンクリート躯体を見ると、確かに現場打ちのコンクリートでは出せない滑らかな仕上げと精度が出ていることが分かります。

そして、また樋口さんから一か所だけ大梁を超えたこちらの箇所だけは現場打ちのコンクリートになっていることを教えて貰いました。コンクリートの表情が違うので、良く見るとわかりますが、ずっと現場に常駐して細かいところまで観察しながら施工図を描いてくれている樋口さんからの指摘に感謝です。
というのは、プレキャストコンクリートでは、後施工でアンカーを打つことはお勧めできないので、新しく建てるLGS下地やエアコンや設備類を天井スラブから吊る方法が変わってくるのです。こちらのマンションでは管理規約に躯体へのアンカー打ちを禁止する条項が無かったので、当初は全てにアンカー打ちをする予定でした。ただ、規約にないからと言ってプレキャストコンクリートに後打ちアンカーは容易に打てないので、代替えの工法を検討することになりました。

こちらは現場側が用意してくれた大判の図面で壁位置について確認している様子です。

輸入物のウォークインクローゼットが入る箇所などは壁内の有効寸法が決まっていますが、玄関や廊下などは現場の状況に応じて寸法を調整する調整代(チョウセイシロ)を用意していたので、現場での測量寸法に応じて微調整させて貰いました。

床スラブに、樋口さんと現場補助の池田さんが出してくれた墨出し線です。

スケルトンにすると、新築当時(約18年前)の墨出しがされており、混乱してしまうので、墨の色を変えてくれています。緑の線とブルーのマーカーが新しい墨となっています。因みに、普通のマンションリフォームの現場では、床スラブはここまできれいに清掃されていません。青では墨出しする前に簡易的な清掃をするだけでなく、床スラブを水をつけたモップで清掃してくれるので、ここまできれいなのです!

先回の現場打合せで実測してもらっていた水回りのエリアもすっかりきれいになっています。右側には壁下地となるとLGS(軽量鉄骨)が積まれていますが、これは既存を解体する際にきれいに取ることができたLGSを再利用するために保管してもらっているものです。仕上がりで天井高さが3メートルある現場ですので、床スラブから天井スラブまでを届かせる長物(ナガモノ)のLGSはエレベーターでは搬入できないことが分かっていたので(階段での搬入は可能ですが、階数がかなりあるのです…)、解体時からなるべくきれいに取り外してもらうように依頼しておいたものです。

水回りとの床スラブ段差付近の排水ルートの打ち合わせもさせて貰いました。

雑排水と汚水は合流式になっているので、キッチン以外の排水はどこに繋いでもよいのですが、結局は元の通りに雑排水と汚水をつなぐことに決まりました。

こちらは新しユーティリティーを設ける箇所の壁貫通口の確認です。

内側から見るとこのサイズの四角い貫通口が2か所空いています。

こちらが外壁側からの貫通口です。給水給湯管、床暖房や追い炊き用のペアチューブが多数通りますが、それらを整理することで、ガス乾燥機の乾太くんの排気スペースを確保することができることを再確認することができました。