Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

モルテーニの新しいショールーム見学

その他

アルフレックスが扱っているイタリアの高級家具メーカー・モルテーニの新しいショールームが青山に完成したとのこと、オープニングパーティーに伺って参りました。

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根津美術館の並びでB&Bやジャズ・ライブハウスのブルーノートなどが並ぶ通りから少し奥まった個所に新しいショールームがありました。

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モルテーニの家具デザインもしているパトリシア・ウルキオラがデザインした2層吹き抜けになった新しいショールームの空間でした。ハイエンドの家具ですが、ショールームのインテリアは、高級素材ばかりを使った派手な空間では決してなく、素材を上手に使った、モルテーニの家具作りにも通じる丁寧な作りのインテリアとなっていました。

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505という名前のシステム家具シリーズで間仕切られた空間は、シンプルで軽快で家具がとても見やすい構成になっていました。これまではアルフレックスの家具の裏に置かれており、大きさばかりが目立っていましたが、オリジナルなショールームという場所を得たことで、家具自体が生き生きとして見えました。

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スタッフ全員でショールームに伺ったので、担当の小牧さんと記念撮影をさせて頂きました。左からスタッフの竹田さんと前田君、アルフレックスの小牧さんと各務です。
本日は建築&インテリアのプロ向けのオープニングで、あまりゆっくり見学することができなかったので、また日を改めてじっくり見学に伺いたいと思っています。

 

 

高輪の高層マンションプロジェクト-2

高輪P邸

昨日紹介した事例の相方(?)、同じ高輪エリアですぐ横に立つ高層マンションのリフォーム事例です。昨日のプロジェクトはリフォーム後に賃貸に出す予定ですが、こちらは販売することになっているそうです。

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こちらは不思議な間取りで、玄関から斜めの廊下があって、そこから3方向に部屋が展開する構成となっていました。間取り図を見ながらお宅に入っても、自分がどこにいるのか迷子になってしまいそうな空間でした。130平米の広さが活かされていない間取りでした。

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そこで第一に手を付けたのが、その玄関からつながる廊下ホールでした。他の廊下と、この空間の違いを明確にするために、壁と天井、さらには造作家具の扉材あでダークトーンのグレーに張り替えました。暗めのトンネルから、明るい各部屋へと抜けてゆくイメージです。

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眺望という大きな魅力があるリビングにはあまり手を加えていません。ただ、写真の窓際は、以前はテレビ置き場だったようですが、こちらに腰を掛けると斜めに富士山が見えたので、窓際の眺望ベンチ仕立てとしてみました。ウィンドウトリートメントも他の窓のブラインドと種類を変えて、窓枠内に収まるハンターダグラスのシルエットシェードとして、シャープに演出しています。

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眺望のバックグランドとなる背面壁は、従前が壁のガタガタが目立っていたので、濃いベージュ色の壁紙とダイノックシートを使って、一枚の大きな面として見せてみました。
こちらは完成と同時に、不動産仲介会社主催の販売用オープンハウスを開催したところ、購入希望者が見つかり審査もすでに始まっているそうです。ほぼ同じ間取りの部屋が違う階でもは販売されているようで、購入希望者の方は、二つを見比べてこちらを選んでくださったそうです!

高輪の高層マンションプロジェクト-1

高輪A邸

港区高輪の高層マンションで、ほぼ同時に2つのリフォームプロジェクトをお手伝いいたしました。2つのプロジェクトは別々の会社がオーナーですが、ともに社長同士が知り合いで、それぞれが投資用のプロジェクトなのです。ちょうど同じタイミングでリフォームをなさりたいとのことでしたので、僕らがデザインをして、同じリフォーム会社に工事をしてもらうことになったという、不思議なご縁のプロジェクト2題なのです。

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一つ目は約75平米の2LDKの住宅です。元は無難な白で纏められた空間で、癖はありませんが、どこにもフォーカルポイントとなるところがなく、家具のレイアウトも考えにくい空間でした。こちらはリフォーム後に賃貸に出す予定とのことでしたので、借りてくださる方として若い共働きのご夫婦を想定して、イメージを作ってゆきました。

高輪ザレジデンス_窓廻り_B&A

窓際の逆梁があることで部屋が狭く感じられ、かつ窓も小さく見えるので、窓廻りを木目調で仕上げ直してみました。少し暗めのフレームを通して、外の景色が却って明るく見えるようになりました。

高輪ザレジデンス_玄関_B&A

玄関も白く特徴がなかったので、既存扉にダイノックシートを張り、扉一枚分を姿見を兼ねた鏡貼りとして、右側の壁面はアクセントクロスを張ることで、シックに仕上がりました。

高輪ザレジデンス_キッチン_B&A

やはりすべては白で、とらえどころのなかったキッチンは、天井と吊戸棚の一部を灰色にすることで、コンパクトながら機能的なキッチンに見えるようにお化粧直しいたしました。

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壁付け型の手洗いボールがあるだけだったトイレには、お化粧直し用の鏡とストック類を収納できるキャビネットに変更しています。これから賃貸マーケットに出されるとのことでしたが、どのような反応があるか楽しみです。