広尾のヴィンテージマンションのリフォーム計画が徐々に進んでおります。
お施主さまご夫妻は、現在外国在住中なので、日本にお仕事でいらっしゃっている短い滞在期間中に何度か集中的に現場訪問やショールーム周りをしながらプランを相談させて頂いております。
現時点でプラン上幾つかの問題がありますが、それらのポイントが関連しあう上に、設備的にも何をどこまで実現できるかがまだ不明なので、部分解体調査をしたうえでしか決めることが出来なさそうです。
日を変えた翌日、今回は奥様にもご同席頂いて、プランの可能性を見て頂きました。右手前に置いてあるものはサイザル麻のサンプルです。このマンションでは管理規約でフローリングがダメなので、この麻シートを使うことを検討しています。
ご夫婦一緒に白金台のオーダーユニットバス屋さんの東京バススタイルのショールームに伺いました。これまでに幾度も特殊なオーダーユニットをお願いしてきた和久田さんと山田さんに相談に乗ってもらっています。
今回は事務所使用の想定ですが、一応浴室も作ることになっています。身長の高いご主人さまと一般的な日本女性の身長の奥様で、浴槽のサイズのフィット感が違ってくるので、実際に浴槽に入って頂いてサイズ感を確認して頂きました。
仕上げ材の確認中です。オーソドックスなベージュトーンの仕上がりになりそうです。
天井の高さをなるべく高くしたいとのご希望ですが、先日ダウンライトを外して天井裏を覗いた際に、どうも共用と思われる設備が専有部分内を貫通しているように見受けられたので、お施主さまから管理会社にコンタクトを取ってもらい、どのような設備か、そして撤去可能かを確認してもらいました。
古い青焼き図面を皆でひっくり返して、何の設備配管が通っているのかをチェックしている様子です。結果的には屋上の雨水を排水するための管で、技術的に他の場所に移すことが難しいことが判りました。天井の高さに部分的に段差が出ることになりますが、問題点をお施主様のNさまに判って頂くことができました。
他にもキッチン床付近にある謎の配管は、どうやら昔使っていた床暖房の温水管であることも判り、こちらは管理組合側で撤去してもらうことに決まりました。
古いマンションで、かつ以前は一つの住戸を二つに分割している特殊な間取りであることから、簡単には判断できない設備類がありましたが、地道な調査と交渉を経て、ほぼ全てが何だかが判って参りました。