Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

モールディングとケーシング@六本木M邸

六本木M邸

コロニアルなイメージでインテリアをデザインしてきた六本木M邸では、モールディングとケーシング(装飾枠材)が重要なポイントになります。

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正面左手のテレビを収納するマントルピース型ニッチと右奥のキッチン入り口周りに、まだ塗られていないケーシング枠が取り付けられました。

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国内の装飾部材メーカーを色々と当ったのですが、カタログにある既製品ではどうしてもイメージが合わなかったので、ケーシング材とベースボード(巾木)は特注で作って貰うようにお願いしています。

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こちらが特注の巾木材です。ランバー材に塗装しやすいようにシナ突板を張り、頂部だけは特殊な形に加工したスプルース無垢材を取り付けて貰っています。シンプルで厚みがあって、高さ(今回は15センチの高さです)がある巾木は既製品ではないのです。

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こちらは既製品のモールディングです。手が届かない箇所なので、無理に特注材を使わず、既製品でサイズがあって、デザインイメージがあるものを探しました。これから、これらが取り付けられて、どのように空間に華やかさが加わってゆくか、とても楽しみです。

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上記の記事の3日後の現場の様子です。ケーシングの取付けもほぼ終わり、塗装工事も入り始めています。

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天井のAEP塗装と同じ塗料でケーシングを丁寧に塗って貰うことで、一体感が生まれてくるのです。

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巾木材も事前に下塗りを済ませてから取り付けられ、再度仕上げ塗装をして行くことになります。FRP製や既成品は下塗りがされているので、取付け後に仕上げ塗装をすれば仕上がるのですが、特注で作って貰ったものは、1~2度の塗り重ねでは、どうしても下地の色が出てしまうので、このような下準備が必要になるのです。

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ケーシング材と巾木の取り合いです。どちらも特注品なのですが、まだちょっと下地の色の影響で色味が違って見えるので、再度塗り重ねて色味を併せて貰うことになりました。

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こちらは珍しいところで、廊下の突き当たりに設置する姿見の枠です。枠のデザインもケーシング材と合せたデザインとしています。その下に見えるのは、このマンションに元々付けてあった面巾木です。表情の違いは歴然ですね…。

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テレビを収納するマントルピース型のケーシングも塗装が終わったようです。甲板のトラバーチンとのバランスもきれいに決まっています。

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折り上げ天上にもモールディングが周りました。こちらも費用対効果でお施主様と一緒に悩んだ部分ですが、他の部分がシックに仕上がっても、天井がスッキリサッパリのモダンスタイルでは、雰囲気が纏まらないと思っていましたが、モールが周ることでしっくりしてきました。

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こちらが天井モールディングのアップ写真です。まだ塗装されていませんが、これもきれいなものですが、やはり白で塗装して天井が一体化するようにしました。

インテリアお引渡し&食事会@神戸M邸

神戸M邸

先日来の家具・アート搬入が無事終わったタイミングで神戸M邸のお施主さまに、二度目のお引渡しをいたしました。先回はリフォームのお引渡しで、今回はインテリアのお引渡しというイメージです。

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家具が入る前の段階でも何度か泊まって 下さっていましたが、インテリアが整ったことで、以前以上に素敵で、思い入れが強くなったと褒めて頂きました。

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照明デザイナーの三橋倫子さんにも来て貰い、最終的な照明の調整(シューティング)をお願いしました。

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新しく届いたテーブルでシール遊びをしている、左からKちゃん、うちの娘と岸本さんです。昨年の建物お引渡しの際に、娘を連れた行ったところ、お施主さまのお穣ちゃんのKちゃんとすっかり仲良くなっていたので、今回もお言葉に甘えて連れて行かせて貰いました。

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先回は怖がって登れなかったロフトにも、二人仲良く登って遊んでいました。

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ピンクのお気に入りの子供部屋で遊ぶ二人です。
子どもネタばかりですみません…。

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M様ご家族と、カガミ建築計画の竹田さん、岸本さん、各務、そして照明デザイナーの三橋さんで記念撮影です。

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夜には、お施主様のご招待で、不動産の北野坂商会の玉邑さんと越智工務店の金平さんを含めた皆が中華料理の正餐にお招きいただきました。不動産探しでの出会いの話しや、リノベーションデザインプロセスの話しや、工事中の大変だったことなどで、大いに盛り上がり、とても楽しい竣工記念食事会になりました。娘までお招きくださったMさま、どうもありがとうございました!
そして、どうぞこれからも宜しくお願いいたします。

コーディネートした家具&アートの搬入・据付け@神戸M邸

神戸M邸

昨年末にお引渡しを終えていた神戸M邸に、 家具等搬入と据え付け、アートや置物などのスタイリングに伺って参りました。

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それぞれ、沢山の家具や備品の候補から吟味してバランスを調整して、特注でお願 いしたものや、外国からの輸入品もあるので、1日での搬入調整ができず、二日間に渡っての作業となってしまいました。始めの頃は、余裕で箱をアンパックしながら、組み立てていましたが…。

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徐々に荷物が増えてくると同時に、箱や発泡スチロールのゴミも増えてきて、バタバタとし出しました。

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最初に届いた大物家具はAIDEC社のソファーCORでした。写真では判り難いのですが、ベースとなる部分とクッション部分の色をツートーンにお願いしていたので、出来上がりを楽しみにしていたものの一つでした。

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こちらは、食卓に置くダイニングチェアーです。アルフレックス社のJKというイスの木部を特注色で床フローリングに合わせて作って貰ったものです。

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次の大物は主寝室のベッドでした。あまり大きくない寝室で、ベッド下を掃除するのが困難なので、自動掃除ロボのルンバが通れる高さを確保するために、ベッド脚下寸法が9センチ以上あるものを探して、日本ベッドの製品となりました。木部の色は、ヘッドボードに使っているウォールナットと合せるために特注色でお願いしています。

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ベッドマットは、寝心地を重視して、シモンズの高級マットをお願いしました。

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ベッドサイドのテーブルと照明が入った後で、アートを掛ける位置をスタイリング致しました。二日間とも越智工務店の金平さんにフルに手伝って頂き、仕事をスムーズに進めることができました。ありがとうございます。

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アートは洗面とダイニングにもお願いしていたので、こちらも位置を指定して金平さんに撮り付けて貰いました。

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洗面とダイニングは同じ作家の白をベースとしたシリーズ作品です。Mさまの奥さまとお嬢様が気に入って下さったアート作品です。

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二日目には、リビングのラグが届きました。もっとも日数が掛かったのがこの敷物でした。マナ・トレーディングにお願いして特別なサイズでアンティーク風に織ってもらったものです。ザックリした風合いに見えますが、脚心地も良く、とても素晴らしい出来でした。

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ラグの下に滑り止めシートを敷く前に、ソファー横の照明が届きました。FUGAS社にフランスから取り寄せて貰ったもので、わざわざ社長の川合征一郎さんが、東京から車で持ってきて、搬入と設置をしてくれました。

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ある程度ゴミを捨てて、現場をきれいにした後で、リネン類をセットしてゆきました。ベッドリネン、羽毛掛け布団、ピローなどは信頼するインテリア事務所でもあるスイートインスタイルの橘田さんとサルメラさんにチョイスして貰ったものです。

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書斎の飾り棚にも、幾つかのアート小物を選ばせて頂きました。ここはこれからMさまご夫妻が旅行する度に、なにか思い出に残るようなものを探して、飾っていってくれることを願っています。130408koubeM_kaguhannnyu-12

徐々に空間にお施主様の ライフスタイルが反映されてゆくようで、僕らにとってもとても楽しく充実した2日間になりました。貴重な機会を作って下さったこと、感謝しております!