Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

キッチン&造作家具の据え付け@世田谷区N邸

世田谷区N邸

週末にお施主さまご夫妻とお友達6人でのポーターズペイントでのセルフペイントが終わった(設計は参加できず申し訳ありませんでした…)世田谷区N邸の現場に伺って参りました。

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しっとりとした塗装の壁が見事に仕上がっている中で、オーダーキッチン(リブコンテンツ)と造作家具の設置が始まっていました。

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3畳程度のこの小さなキッチンの空間で、小石川S邸白金台K邸のキッチンでもお世話になった職人さんたちが、きれいに墨出しをしてくれています。

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上の小さな空間に、これだけのキッチンユニットが収まるのですが、毎回この段階を見ると、今回こそはこれだけのモノは収まらないのではと不安になってしまいます。

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一方では、洗面の造作家具がカチっちりと納まっていました。お施主さまコダワリのシーザーストーンの天板が、きれいに据え付けられています。

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玄関の大型靴収納3本も見事に納まっていました。

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こちらはその靴収納を背面の主寝室から見たところです。壁の厚みを省略して、なるべく部屋を広く使いたいので、施工のNENGOさんには無理をお願いしています。ちなみに、左側に見えているルーバー建具は既存を再塗装したもので、とてもきれいに仕上がっていました。

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ステンレスの不思議な材料は、実は玄関の框代わりに使うものです。玄関タタキには割れ肌の玄昌石を使うことになったので、ウォールナットのフローリングとの間に、キラッと光るこのステンレスを挟むことにしました。

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ポーターズペイントのGREY PEPPERで仕上がった窓際の様子です。予算的には天井カセット式エアコンは厳しかったのですが、お施主様のコダワリを何とか形にしたいと、施工会社にも頑張って貰っている箇所です。もう数日後にはお引渡しとなりますが、最後まで頑張ります。

品川区Y邸リフォームプロジェクトがスタートしました

品川区Y邸

品川区大井町の築43年のマンションリフォームプロジェクト品川区Y邸がスタートしま した。

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中学生と小学生のお子様2人の個室を作りながら、モノが上手く片付かないという問題を解決し、冬寒く夏暑い空間を改善すべく、お風呂場以外の全体を スケルトンリフォームすることとなりました。

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マンションの現在の暮らしぶりを拝見しながら、マンション管理組合に保存してあった青焼きの図面に即興的に間取りスケッチを描きこんでみたものです。広さとしてはそれなりにあるので、壁面を立体的な収納として使えば、モノは納まるのではないかと考えています。

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窓面に取りついたI字型キッチンとその横の洗濯機のレイアウトは、確かに片づけてきれいに見せるのは難しいレイアウトです。

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早速スタッフの竹田さんと一緒に、収納の中を拝見しながら、どのようなモノがどのようなスタイルで収納、どこに収められているのかを調べて、持ち物リストを作ってみました。

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今回はスケルトンでのリフォームが得意で、調査や断熱の施工などのノウハウも提供して貰う形で、ライフデザイン社との協同プロジェクトとなります。左からライフデザイン社の小林社長、山口さん、Yさまです。どうぞこれからの5か月間、宜しくお願いいたします!

新築ですが、解体が必要です

六本木M邸

六本木T邸は、出来合上がったばかりで、お引渡しされたばかりの新築マンションですが、リフォームの為にはやはり解体が必要です。

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勿論、お施主さまも僕らも、施工のライフデザイン社も勿体ないという気持ちは強くあります。ただ、新築で気に入ったマンションだからこそ、デベロッパーが作ったままのお仕着せではなく、自分のイメージに合わせたデザインの中で暮らしたいというお施主さまMさまご家族のイメージを実現するため、今回のリフォーム計画に踏み切ることになったのです。

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図面通りに施工されているので、精度の高い解体が可能ですが、それでも図面では読み切れない個所があります。写真は照明ボックスを仕込むために天井に開けて貰った開口部ですが、スプリンクラーの配管が予想より3センチ程下を通っていたので、計画通りの照明ボックスではフラットに納めることが出来ないことが判った個所です。

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こちらはテレビを壁埋め込みで納まる予定の個所です。背面に弱電盤がある事は判っていましたが、躯体のRC柱の位置と動かせないLGS下地がある事で、テレビのサイズが限られることが判明しました。お施主様にも状況を見て貰ったうえで、新しいテレビ収納のデザインを考えることになりました。

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テレビ収納の裏の弱電盤の配線状況です。裏側のこちら側にはSIC(シューズ・イン・クローゼット)を作る予定なので、なるべくコンパクトに配線を納める工夫を考える必要がありそうです。

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超高級マンションですが、まるで石のように見えた玄関タタキも、良く見ればタイルだったので、こちらも本物のトラバーチンに張り替えることになっています。タイルを壊しながらハツリ、下地のベニヤ板を剥がしている様子です。

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キッチンも使い勝手を真剣に考えると、レイアウトに問題がありそうだったので、L字型の調理カウンターは残しながら、背面の冷蔵庫置き場とカウンター収納は取り壊し作り直すこととなりました。この解体状況を確認することで、現場での変更工事を上手くコントロールすることできるので、僕らにとっても大切な時期だと考えています。