Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

竣工お引渡し、そしてここからはインテリアアドバイスへ…

六本木M邸

先週検査があり、その後の補修工事が終わった新築マンションリフォーム六本木M邸の竣工お引渡しに伺って参りました。

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特注のケーシングや幅木を多用し、特注の建具や石張りの床や壁をつかい、高級輸入壁紙を採用したユニークな仕上がりになりました。

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僕らにとって初めての新築マンションのリフォームでしたが、建物側の協力と施工会社の力、そして何よりもお施主さまのご尽力で無事完成することができました。引渡し後の記念写真です。左からライフデザイン社の現場監督の斉藤さん、営業の山碕さん、お施主さまのMさま、2か月ほど前にうちの事務所を辞めた元スタッフの渡辺さんそして各務です。

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お引渡しの前には、山碕君が作ってくれていた先日の検査の内容を纏めたシートを見ながら、補修や未施工だった部分をチェックして回りました。

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こちらは玄関ホール側からリビングを見返した様子です。ボーダーを廻した大理石張りの床と、特注の黒色塗装の建具がシックにマッチしています。

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子供部屋には、ヴィベルで選んだ天蓋付き二段ベッド家具も入っていました。

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4月から小学一年になったK君が、二段ベッドの上からジャンプする様子を見せてくれました。これから新しく出来た友達を家によぶことが楽しみだと言ってくれました!

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マントルピース型ニッチに収納したテレビをチェックしている様子です。新しいテレビは、インターネットの接続は当然ながら必要ですが、それに加えてお手持ちのアンプやスピーカーとも連動させるために、山碕君が苦労してくれた接続作業です。

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その作業の為に山碕君が用意していた接続図です。最新式のメカ(?)に弱い僕には、これだけで頭が混乱してしまいました。

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そうこうしているうちに、引っ越し荷物も届き、早速主なリビングの家具は設置されてゆきました。まだ、暫定的なレイアウトですが、引っ越しに合わせてご購入いただいたソファーも上手く納まってくれています。

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通常は竣工お引渡しで、設計者の役目は終わりになりますが、こちら六本木M邸ではお施主さまからの新たなリクエストもあったので、ここから先もインテリアの面でお手伝いすることになりました。早速、窓周りのカーテン選びからお手伝い致しました。
とは言え、一応建築工事は終わりましたので、一つのキリは付きました。無事の完成引き渡しそして引っ越し、Mさまどうもおめでとうございます!

リノベーション座談会@リフォーム産業フェア

ニュース

いつもお世話になっているリフォーム産業新聞社主催のリフォーム産業フェア@東京ビックサイトの座談会に招待されてお話をして参りました。

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2年前の時は有料のセミナーでしたが、なぜか今回は無料セミナーでお話しすることになっていました。幸い席はほぼ満席になってくれて、良かったです…。

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「1000万円超の受注も!競合に負けないリノベーションプランテクニックとは」との刺激的なお題で、フィールドガレージの原直樹さん、ルーヴィスの 福井信行さんとの座談会でした。

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こちらが最初の自己紹介のシーンです。さりげなく「驚異のリフォーム&リノベーション」本を広告して貰いました。普通の事を普通にお話ししてはつまらないので、お施主さまから要望を伺う前に妄想プラン(!)を作って、それをネタに話をして 行くスタイルの打合せ方法を説明してみました。

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原さん、福井さん、そして司会役の金子さん、どうもありがとうございました!
(実際はこの座談会の後の三人の雑談が一番役に立って、刺激的で、楽しかったのですが…)

 

二度目の墨出し@品川区Y邸

品川区Y邸

床下地が組み上がった品川区Y邸に、二度目の墨出し打合せに行って参りました。

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初回の墨出しは、設備の立ち上がり位置などの大まかな寸法確定でしたが、今回は床下地にきちんとした墨が出せるので、壁の正確な位置や収納や家具との取り合いを決めることができます。

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因みにこちらが解体検査直後に行われた、初回の墨出しの様子です。ガタガタのコンクリート下地に墨と油性マーカーで記すスタイルなので、正確な位置出しが難しいのです。

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木製の床下地上だと、このような形でより正確な位置を出すことができます。これから発注する建具の寸法や、お施主さまが子供部屋用に購入する家具の寸法などもある程度決めることができました。

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設計側が用意した墨出し用の寸法です。壁位置は断熱材を基準に決めるところと、左右からのバランスで、現場立会いで決める個所があります。今回は予算節約の為に、プライベート部分には既製品の建具を使うことになっており、それらの枠の細かい収まり寸法まで理解していないと寸法が決められないので、スタッフの竹田さんは相当大変そうでした。

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手前の脚立の上にレーザーレベルを置いて、現場監督の斉藤さんと竹田さんが天井のレベルを確認している様子です。現場の大工さんとの打合せで、天井の組み方を工夫して貰い、天井高さを当初の想定より上げることができそうです。

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キッチン裏の壁の内部に立ち上がる給水と給湯のヘッダー用のさや管です。竣工後も点検できるように、壁に点検口を作ることになります。

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こちらは玄関ドア横の様子です。奥に走っている水色の管が、メーターから専有部に入り込んでいる(いわゆる二次側)給水管で、その手前の白い管がガス管です。広さに余裕がない玄関なので、これらの管の上を付加して、ビニールタイルを敷いて仕上げることになっています。既存の玄関扉の下枠との高さ調整も打ち合わせることができました。

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玄関横の洗面脱衣とトイレ部分の床下地組みも始まっていました。コンクリートブロック積みの個所が防火区画となっていますが、トイレの排水管は耐火二層管、その他の管についても貫通部分の処理をお願いしています。天井には、三室型の換気扇が釣り込まれています。

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床下の写真ですが、今は使われていない通気管にきちんと区画貫通処理のフィブロックが巻かれていることを確認いたしました。後施工でのテープ処理なので、厳密には施工手順通りには施工されていないかもしれませんが、リフォーム以前は全く区画貫通処理がされていなかったので、お施主様に事情を説明して、理解して貰っています。