Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

設計検査&施主検査@世田谷N邸

世田谷区N邸

NENGOとの共同プロジェクト、世田谷区N邸の工事がようやく終わり、設計検査と施主検査を同日に伺って参りました。

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取付けに苦労していたキッチンも無事設置され、難し い造作家具もきちんと納まっていました。

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巾木なしの壁と床フローリングや、引き込み扉の納まり箇所に所々施工不良が見られましたが、短い工期とタイトな費 用の中では、本当に良く工事を纏めてくれていました。写真中ピンクの付箋が張られた個所が、施工不良で要やり直しの個所です。

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キッチンは左側の壁のパネルが未施工ですが、濃い茶色のカウンターキャビネットと、明るい木目調の吊戸、そして右側の濃い緑色のチョーク塗料でユニークな空間に生まれ変わっています。

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ダイニングテーブルを置く予定のコーナーは、床に使ったウォールナットと同材のウォールナット突板を壁と天井に張って、リラックスができるコーナーとしています。

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リビング奥には造作のベンチを設け、間接照明で照らしています。ここで横たわって本を読んだら気持ちが良さそうです。

 

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設計の一つの目玉である通り抜けスタイルの洗面所です。スケール感も良く、色合いもきれいで、人に自慢したくなるような洗面空間に仕上がりました。

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青と灰色を混ぜた深みのある色のトイレです。湖の底に居るような不思議な落着き感のある空間です。

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先回のブログで書いたステンレス製の框もシャープに納まっていました。

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当日はお施主様のお嬢様の1歳半のAちゃんも来てくれました。玄関横の姿見で遊んでいる様子があまりに可愛くて写真に撮ってしまいました。

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最後にお施主様ご一家と施工担当の中村専務、僕ら設計での記念撮影を行いました。Nさま、長期間のリノベーションの設計及び施工の期間、どうもお待たせいたしました!

建具金物の堀商店にてクラッシク金物類探し

六本木M邸

六本木M邸はテーマが「コロニアルリゾート」とのことで、モールディングやケーシングだけでなく、建具やその取手等の金物類もこだわっています。

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新橋にある建具金物の専門店堀商店にお施主様と一緒に伺って、メインの扉の取手・ドアストップ・フランス落し・丁番、その他のツマミ類を選んで参りました。

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一通り気に入ったものを集めて、部屋内で使うクロス類と並べて、相性を確かめながら慎重に選んでゆきます。

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一番悩んだのが、この取手です。玄関ホールからリビング・ダイニングへの扉の取手です。高さが2400ある黒い塗装仕上げの堂々とした建具に取り付けるので、存在感で負けないものとして、こちらを選ぶことにしました。

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建具を開いた状態で固定するために、建具の小口に写真のようなフランス落しを付けて、床にも穴を座彫りすることになっています。フランス落しは建具の色に合わせて黒、座彫り穴のカバーは床仕上げのトラバーチンに合せて真鍮色としました。

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スケジュール的に、工務店のライフデザインからの発注では時間が間に合わない可能性があったので、事前にお施主様にご説明の上、今回は選んだものを即金でお支払頂いて、後日品物を受け取る手はずとなりました。
明治の建物内でクラッシックな金物類を選んでいるうちに、いつの時代に居るのか判らない、タイムスリップしたような不思議な感覚に陥りました。

現地マーキング打合せ@代官山T邸

代官山T邸

代官山のマンションリフォームT邸は、お引渡しも無事済んで、改めて現地でお施主様ご夫妻とお父様にも立ち会いのもと改めて打合せを行いました。

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これまでにある程度決定してきた素材を一通りを全て並べて、一つずつ問題がないかを確認して頂きました。

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今回は大きく壁を動かす箇所はあまりありませんが、それでも家具もないガランとした部屋では、空間の大きさのイメージも湧きにくいので、床にソファーとダイニン グテーブルのサイズをテープでマーキングしてみました。テープの種類が中途半端で赤と白のテープが混じっていますが、手前がソファーで奥がダイニングテーブルです。

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マーキングされたダイニングテーブルに対して、折り上げ天井の位置があっていないので、折り上げ位置を変更したいといデザイン趣旨をご説明している様子です。併せてテレビの位置も壁へのマーキングで確認させて頂きました。

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また、これまで寝室に採用するグラスルーチェのデザインも見て頂きました。このグラスルーチェは、テレビを消した際はただの鏡のように見えるが、テレビをオンにした際には画像がきちんと浮かび上がるという優れたデザインの仕掛けです。Tさまと最初に打ち合わせをした際から、是非このシステムを主寝室に採用したいとのことだったので、その納まりをスケッチにしてみたものです。

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その後は、壁に張る石材の確 認のためにアドヴァンのショールームへ行きました。幾つかの候補を大きな面で見て頂いた上で、リビング壁面にはバサルティーナを、来客用トイレにはスティングレーを採用することとなりました。

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最後には、追加の家具の発注のためにアルフレックスへお施主さまと一緒に伺って参りました。Tさま、本日は長時間のお打合せ、どうもありがとうございました。