Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

雑誌「都心に住む」に杉並区S邸が掲載されました

杉並区S邸

杉並区S邸がリクルート社の雑誌「都心に住む」 の2013年7月号に掲載されています。

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今回の特集は「-上質な暮らしの絶対条件- 都心マンション間取りの名作」という巻頭特集で、その一番手として紹介して貰っていま す!

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記事は「プロと住み手に聞く 上質な暮らしの間取りの条件」といタイトルで、家族の繋がりを生むコミュニケーションの仕掛けの話しや、家族の気配を伝える緩やかな繋がり、僕らもお施主さまも一番のお気に入りの書庫廊下などについて紹介して貰っています。

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また同じ特集の後半「クオリティー・オブ・ライフを実現する 窓にの見極め方」という記事は全面的にお手伝いしています。ここで特に強調したのは、玄関からリビングや各居室への動線で、家に帰ってきた雰囲気の演出やリラックス度合が変わってくることを説明してみました。ご興味がある方は、現在本屋の雑誌コーナーに並んでいますので、どうぞご覧ください。

プラスター(石膏)ボード張り@代官山T邸

代官山T邸

先日コンセントとスイッチ位置をお施主さま立会いのもと固定した代官山T邸では、プラ スターボード(石膏ボード)張りが始まっていました。

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写真正面の床に積んである薄いベージュ色の板状のものが石膏ボードです。この石膏ボードは、石膏を板状にして表裏を特殊な紙でサンドイッチした建材で、現在内装を作る際の最も基本的な材料です。丈夫で比較的軽く、かつカッターでも容易に切断できる加工性の良さがあり、下地をLGSや木で作り、このプラスターボードで囲い、塗装やクロス(壁紙)で仕上げることがほとんどです。

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折り上げ天井も先週下地が作られていたので、吹き出し口やカーブに合わせて石膏ボードを切欠き、ビスで留めてゆきます。

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こちらは、ダイニングからキッチンへの扉の枠周りです。ポケットを作って、引き戸を引き込むデザインとしていますが、ポケットの下地をここではベニヤ材で作り、その上から石膏ボードで仕上げることになっています。因みに、ベニヤ板は薄い板を層状に重ねたもので、強度があるしっかりした素材ですが、湿気や温度によって伸び縮みがあるので、塗装やクロスの下地としては適していません。

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寝室には、ベッドを置く位置の左右に頭部の照明のスイッチとテレビのリモコン等を突っ込めるニッチを作っています。ニッチの内部は細かい細工になるので木製の箱を組んでもらっています。右側の横長のスリットは造り付けの書斎テーブルを差し込む箇所です。

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同じ寝室の反対側の壁には、壁掛けテレビの為のニッチがほぼ出来上がっていました。左側には、テレビのサイズに合わせたウォールナット張りの棚も取り付けられていました。

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グラスルーチェの下地は、テレビやその前面のガラスの重量を支えるしっかりとした木製下地で組まれています。その周りは石膏ボードで囲われ、後日塗装屋さんが寒冷紗とパテで継ぎ目を埋めながら塗装で仕上げて、完全にフラットになる予定です。

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こちらはダイニングの壁に付いているスイッチやコントローラー、インターフォンを纏めたニッチの様子です。表から見ると2センチ程仕上げから引込んだニッチ状になって、きれいに納まっていますが、裏にはそれぞれのボックスが配線が入り混じって、なかなか複雑な様相を示しています。こちらも石膏ボードでは、細かく切り欠いてしまうと、板としての強度が足りなくなってしまうので、ベニヤ板で作って貰っています。

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最後はプラスターボードとは関係ありませんが、玄関ホールからリビングダイニングへ入る扉の為のフロアヒンジが取り付いた様子です。複雑な機構で扉の重量を支えると同時に、0度と90度でちょうどバネが効いて、開いた状態や閉じた状態で扉を保持しやすくなるスグレものです。その奥から壁に沿ってステンレスのチャンネル(コの字型の部材)が通っていますが、こちらはガラスを差し込むための下地です。

 

配管検査@品川区Y邸

品川区Y邸

設備関係の配管が一通り終わった品川区Y邸では、お施主さまと設計が立ち会って、配管の検査を行いました。

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写真の水色の管が給水、ピンクの管が給湯です。左側の灰色の線は電気配線で、右側の白い管はガス管です。

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ライフデザイン社の現場監督の斉藤さんと営業担当の原さんが説明してくれています。こういった老朽化した設備配管の更新は、ライフデザイン社の最も得意とするところなので、彼らもイキイキと説明してくれました。因みに、中央左に床から水とお湯が立ち上がっているのは、キッチンのシンクへの給水給湯管です。

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キッチン横の壁裏に配管ヘッダーを設置する予定なので、給水と給湯は一度そちらに来てから、必要な各場所に配管されてゆきます。ライフデザインが得意なサヤ管ヘッダー方式です。

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給水管とガス管は、奥の男性(斉藤さん)が立っている右下から室内に飛び込んでいます。この個所はカバーをしてモルタルで均して玄関タタキとする予定です。ここから水は一度キッチン横のヘッダーにいってから、戻ってきて写真右のトイレ・洗面・浴室へと配管されています。一見すると無駄に長い経路を通っているように思えますが、ヘッダーを通すことで、通常のスター配管よりも水圧を一定に保つことができます。

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トイレ裏のPSのブロックも修復され、トイレ等の排水管もきちんとやり直されていることを確認いたしました。専門的なことを一緒に確認して周って下さったYさま、どうもお疲れ様でした!