Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

解体現場 シロアリ被害の確認

田園調布F邸

毎週の定例で田園調布F邸の現場に行って参りました。今回は、床下地や根太、サッシや浴槽なども取り払われ、全ての構造材が確認できる状況になっていました。

構造も先回の時より、はきっりと確認できる状態になっています。因みに、ブルーシートが張られている個所は、かつてアルミサッシがあった個所です。

写真のように、1階部分は全てのアルミサッシを撤去してあります。

懸案だった白ありの被害も確認することができました。写真は、かつての浴室があった場所の土台と柱です。白ありにやられて、ボロボロになっていました。ただ、しばらく使っていなかった住宅なので、その後はカラカラに乾燥していたためか、生きている白ありが見つかることはありませんでした。当然ながら、白蟻の被害があった個所は、全て木材を撤去して新しい木材で差し替えることになります。

シロアリにやられた大引き材(床を支える材料)をカットして貰った断面です。木目の柔らかい部分を通ってゆくので、表面から見てそれほど傷んで無いようでも、中身はスカスカになっていることが多くあります。壁や柱位置の変更に伴って、構造補強も必要になるので、その打合せを行って参りました。

残工事 収納棚のセッティングとトイレ手すり取付け

高輪I邸

先月のお引渡し後、まだ残工事が残っていた高輪I邸に、工務店の青さんたちと一緒に伺って参りました。

一番の大物が、ウォークインクローゼット左奥に設置した布団用の棚でした。図面で確認したうえで、現場で組み立て作業を最小にするために、組んだ棚を持ってきてもらいました、まずエレベーターに入れるのに苦労し、次に寝室からクローゼットに入るコーナーで大苦労でした。

このコーナーが大変で、床の幅木が5mほど出っ張っているところがぶつかってしまい、浮かべながら何とか入れることができました。手を差し込む隙間がないほど、ピッタリの寸法で、危うく作り直しの可能性があるほどギリギリでした。

この収納棚を作るに当たって、クローゼット内の箪笥のレイアウトもやり直したので、結局すべての箪笥を一度運び出す作業までオマケについてきました。明日は、筋肉痛になりそうです。

こちらは来客用トイレの手すり棒の固定金具で、天井に下地が入っていないことが判ったので、青の片岡さんが考えて、作ってくれた特注金物です。

手すり棒の下部は、カウンターを掘り込んで埋め込み、上部天井間際の壁に上記の金物を取り付けて、棒を固定いたしました。

その他、お客さまからリクエストのあった、絵を廊下ニッチに掛けるフックの取付けや、洗面のタオル掛けの交換などを無事終えて参りました。1時間ほどの予定が、結局3時間ほど掛かってしまいましたが、お客様が喜んでくださったので何よりです。

オーダーキッチンの打合せ@リブコンテンツ

キッチンリフォーム

田園調布F邸のキッチンをオーダーキッチン屋さんのリブコンテンツにお願いすることに決まり、Fさまご夫妻と設計チームで一緒に恵比寿のショールームに伺って参りました。

リブコンテンツショールームでの打合せ

リブコンテンツ ショールーム

リビングに向いた飾り用カウンターはタイル張り、下の調理台カウンターはステンレス、扉は少し厚みのある塗り込みの框扉までは決まっていましたが、ステンレスの細かいニュアンスや色具合、框扉の框の厚みや塗装の色・ツヤをまずは確認させて頂きました。

框(カマチ)扉は、モダン一辺倒なデザインとは違い、陰影があり少しクラシカルな雰囲気がでるので、扉に合わせるハンドル・取手も柔らかな曲線が入ったものと、実用的に手拭を掛けられる長物と二種類を混ぜて使うことに致しました。

キッチンカウンター高さの確認や、ガスコンロやシンク、食洗機等の設備機器のレイアウトと確認を細かくチェックし、また幾つかの細かい変更をすることになりました。中央奥に映っている女性が、リブコンテンツの社長で今回担当をして貰っている田原さん(僕の大学の同級生!)、その左が共同設計者の中西ヒロツグさんです。
キッチン打合せ後はテーブルをお借りして、解体時の様子や測量や補強方針に基づいて変更がありそうなカ所の説明をさせて頂きました。