地道に建築家リフォームについての連載記事を書き続けてきたウェブマガジン「家の時間」ですが、しばらくご案内しないうちに幾つかの記事が貯まってきたのでご紹介いたします。
新しいマンションでも意外とデザインがショボい建具のリフォームを紹介した特注建具について、
今も意外と根強い人気のある和室リフォームについて、
まだ一般的ではありませんがこれからは需要も増えそうな特注ユニットバスについて、
そして僕らの事務所が得意としている造作家具についての記事を書いています。
Architects think of Premium Reform & Renovation
2011.10.28
[ニュース]
地道に建築家リフォームについての連載記事を書き続けてきたウェブマガジン「家の時間」ですが、しばらくご案内しないうちに幾つかの記事が貯まってきたのでご紹介いたします。
新しいマンションでも意外とデザインがショボい建具のリフォームを紹介した特注建具について、
今も意外と根強い人気のある和室リフォームについて、
まだ一般的ではありませんがこれからは需要も増えそうな特注ユニットバスについて、
そして僕らの事務所が得意としている造作家具についての記事を書いています。
2011.10.26
[高輪I邸]
先日お引渡しを済ませた高輪I邸のカーテンとブラインドの取付けに立ち会って参りました。居室のカーテンを選ぶ際は、まず機能的にサッシの断熱性と遮光の必要があるかを考え、それから素材感と色といったデザインをお施主様と一緒に選ぶようにしています。
今回は、サッシは既存アルミサッシで断熱は期待できませんが、窓際のリビングダイニングには床暖房があることと、窓際にソファーを置くレイアウトにはしていないので、カーテンには断熱性は不要との判断になりました。また、寝室部分はリビングとの間仕切りに遮光のロールブラインドを入れているので、窓際での遮光も必要なくなっています。ナラのフローリングと塗装壁・天井のサラッとした空間とマッチするように、爽やかでサラリとした生地のカーテンとレースを選びました。
夜の生活をメインとするのであれば、カーテンに思い切った色使いやデザインを採用することもありますが、こちらでは昼の生活の延長として夜の生活があるご家族なので、カーテンによってインテリアがガラリと変わることは避けた色合いを選びました。
リビング奥の書斎はあずき色のアクセント壁とオークの造作机との色合いからウッドブラインドを選びました。スラット巾の選択枝の多さと色合い・素材感の良さからJBS社の製品としています。オークの机より一段階濃い色合いを選びましたが、光の当たり具合でほぼ同じに見えています。
カーテン取付けと前後して、引っ越し作業も始まりました。大きな家具については、こちらが図面で想定しているので、それに従って運び入れて貰いました。
出来立てホヤホヤのインテリアなので、壁面や角の部分は段ボールで養生して貰っての作業です。床は養生されていませんが、家具を運ぶ際に、玄関の所でキルトを敷いて滑らせての運搬となっています。
一番心配だったダイニングのカウンターですが、お手持ちのし家具が左右にピッタリと納まり一安心致しました。思い出のある古い家具と、新しくフレッシュな造作家具が上手く合体してくれて、お施主様もとても嬉しそうでした。
2011.10.24
[田園調布F邸]
田園調布F邸の大規模リフォーム工事が始まるので、お施主様と奥様のお母様に立ち会って頂き、参創ハウテックと設計のイン・ハウス建築計画の中西さんと担当の河野君、そして私各務も参加してリフォーム着工式を執り行いました。
大工の親方を始め、設備工事、水道工事、電気工事、そして解体工事の各職方を現場監督の小園さんから紹介して頂きました。
その後、既存建物の四隅に塩とお米と日本酒を撒きます。神主さんを呼んでの正式なお祓いではなかったので、お施主様のFさまと大工の棟梁が撒いてくださいました。
皆で最後に安全を祈願して乾杯を致しました。リフォームで着工式を行うことは珍しいですが、どのような人たちが工事に関わってゆくのかをお互いに知ることで、とても気持ちの清々しい良い式でした。
参加してくださった、Fさまのご一家、各職人さんたち、どうもありがとうございました。
お施主様が替えられた後は、早速設備を切り離して、解体の打ち合わせに入りました。今回は、内部はほぼスケルトンにしての工事なので、残す物はそれほどありませんでしたが、設計と現場監督で何を残すかを確認しながら、印をつけて回りました。
2階の出窓は全て保存することになっています。
当日のお施主様との相談で、急きょ残すことになったリビングのシャンデリアを電気屋さんに外して貰いました。