Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ルートロン社の電動カーテンシステムとLED用調光スイッチ

新製品・設備

六本木T邸高輪M邸で採用させてもらった、米国製ハイスペック調光システムのルートロン社が、電動カーテンシステムのシヴォイアQSを紹介してくれました。

電動ロールスクリーン

ルートロン社が開発し、ロールスクリーンやブラインドのメーカーであるSHY社が製造・販売している製品で、他社に比べ静音設計で、横並び調整機能(電動ロールスクリーンの場合、横並びのスクリーンの位置をピタリと合わせる機能)などに優れた製品であることを説明して貰いました。もっとも感心したのは、ロールスクリーンの場合、芯部分にモーターを取り付けているので、機械部分が目立たないことでした。

スイッチのデザインは相変わらずシンプルで美しく、リモコンも子供でも使えそうな簡単さでした。

LED調光スイッチ

もう一つ、日本の他社製に比べても安価で、下限値設定が可能なLED用の調光スイッチのDIVAも紹介して貰いました。

LED照明のディマー(調光)は、製品によって下限値が違うので、スイッチ横のスライダーを使うと、微妙なコントロールが難しいものでしたが、こちらの製品では、横のダイアルで下限値の設定が可能なので、スライドスイッチでイメージ通りの調光ができる優れものでした。ルートロンの谷崎さん、SHYの石井さん、丁寧なご説明どうもありがとうございました。

予算最終調整、無事完了

田園調布F邸

ちょうど一週間前に工務店からの見積りをご説明した、田園調布F邸のリフォーム工事の予算の最終調整に、共同設計者でリフォームの匠として有名な中西ヒロツグさんと一緒に伺って参りました。

リフォーム予算最終調整

見積り内容を査定し、減額項目を挙げてゆきました。その前提として、まず抜けている(見積り落ち)項目はこちらで指摘し追加してもらっています。

  • 見積り単価や面積をチェックし直し、余分な部分は削る
  • グレード感やスペックを変えず、見積りを落すことができる項目を見付ける(VE提案)
  • 予備の為に考えていた設備を削る
  • ご要望に優先順位を付け優先順位が低いものから、後日(数年後)追加工事として項目を省く
  • 優先順位が低いものから、DIY(施主施工)で施工可能な部分は省く

以上の作業をお施主様と一緒に二度ほど繰り返して、本当に必要なものは何かを探りながら、最終的にはほぼ当初のご要望通りの金額に収めることが出来ました。
なお、この際、安易な工務店への値引き(いわゆる出精値引き)要請は控えるようにしました。値引きをお願いすると、工務店のモチベーションが下がることと、設計事務所と工務店の間の緊張感が薄れてしまうからです。

打合せ終了のタイミングで、うちの妻と子どもも参加して、ちょっとした子供遊園地状態になってしまいました。無事、予算の調整も付いたので、皆リラックスしている様子です。
Fさまご夫妻、うちの娘に可愛らしい洋服を譲ってくださりどうもありがとうございました。また、子供たちの相手を根気よく頑張ってくれた、イン・ハウス建築計画の河野君、お疲れ様でした。

法政大学 構法スタジオ第4回目授業

法政大学 構法スタジオ

秋から始まった法政大学デザイン工学部建築学科の構法スタジオ(建築施工監理実習)で、本日が第4回目の授業でした。森の中に建築スタジオを設計する課題ですが、ここまでは、第1回目で自己紹介からグループ分けと授業方針の話し合い、第2回目で屋根形状研究、第3回目で屋根の実例調査、そして第4回目の今日は、いよいよ平面図へと突入しました。

写真は、各学生が宿題で考えてきてくれた、プランを一枚のシートに纏めたものです。まだ、屋根の形状との整合性や、構造まで考えられていないので、各自がプランを発表後、講師としてアドバイスをいたしました。

その後は、少人数での授業なので、教室の真ん中に大きなテーブルを作り、屋根の構造を考えて貰いました。来週は、宿題の構造軸組模型を使っての屋根+構造の研究になる予定です。