高輪I邸リフォーム現場では、LGSの下地が立ち始めました。LGSとはLight Gauge Steel(ライト・スティール・ゲージ=軽量鉄骨造の意)の事で、マンションリフォーム現場で良く使われる壁や天井の下地材です。
一般的な木製の下地材とLGS(エル・ジー・エス)との大きな違いは以下の通りです。
メリット
- 木には反りや曲がり、湿気の変動による割れがあるが、LGSは変動が少ない安定した材料である
- スタッドとランナーの組み合わせシステムで、木に比べ施工性が良く、工事も早い
- 木に比べ重量が軽く、搬入が容易である
- マンションリフォームでは関係ないが、白ありの被害を受けない
- キッチン周りなどで耐火が必要な場合に適している
- 壁内に電気配線や設備配管を通しやすい
デメリット
- 木のように薄い材料を重ねたり、部分的に削ったりがしにくいので、細かい現場調整がしにくい
- LGSを丸ノコでカットする際に火花が飛び散り、火の気の管理が難しい
- 大工以外にLGS専門の職人さんが必要になる(工種が増える)
- 下地が正確なコンクリートとの相性は良いが、古い木造で下地がガタガタしている場合は、施工精度が下がる
キッチン裏のLGS下地壁の様子です。水色の給水管やピンクの給湯管、その他電気配線などがLGSの間にきちんと収まっています。壁のボードを張った際にはすべての配線や配管が壁の内側にきれいに隠れてしまいます。
今回は、先回の記事の通り、細かい寸法調整があったので天井は木下地、壁はスピードを優先してLGSという、ハイブリッドな造りとなっています。
全体に、吊り金物を使った引き込み扉を多用するデザインとなっているので、壁下地を作る前に、吊り金物用のレールを事前に取り付けて貰っています。
LGSについては、以下の記事もご覧ください。