Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

フラット幅木の納まり

高輪I邸

高輪I邸の工事現場は高速進行中です。無垢のナラ材を白く染色塗装した幅木を、ほぼ全て12.5ミリのプラスターボード(石膏ボード)とフラットに仕上げて貰っています。フラット幅木は面巾木(ツラハバキ)とも言われます。

フラット幅木の納まり

ボードと幅木の間には、プラスチック製塗装用の見切り材を挟んでいます。

見切り材は、創建の34056を使って、3ミリの目透かしを入れています。

先般、壁下地としてのLGSのメリットを書きましたが、今回のように、裏地なしで幅木を取り付けようとすると、LGS下地では頼りない状態なので、写真のように木の下地をLGSに挟んでもらっています。

ほとんどの建具が、枠なしの引き込み扉で、おまけに段差もあって、面倒な幅木の納まりですが、大工さんたちが丁寧に仕上げてくれていました。

ウォークイン・クローゼットに光と取り込む、嵌め殺しの欄間窓の枠も、同じ見切り材を使って、目透かしに収めて貰っています。

この写真は、事前に楢材の幅木を染色して貰っている様子です。余り白くすると、不自然なので、オスモの白を薄めて一度塗りした状態で使うことにしました。

目透かしの部分が後で覗きこめてしまうので、取付け前にすべての幅木を塗装しておく必要があります。今回の工事をお願いしている工務店の駐車場で塗装屋さんに塗って貰っている様子です。

木製フレームの取付け開始

高輪I邸

高輪I邸のインテリアでも見せ場の一つである、窓際の木製フレームの取付けが始まりました。二つの窓と、テレビを置く予定の壁を一体に見せるデザインの工夫です。

窓周りの柱型に合せて、幅40センチ程が特別なコーナーに見せるように、他の個所とは巾も張り方も張る向きも変えたフローリングを張り回します。

こんなイメージに仕上がる予定です。

こちらの写真は、フレーム用のフローリング材を壁に並べ、使わないものをハネテいる様子です。

床暖房設置

木製フレーム作りの横では、東京ガスのTES床暖房の設置も始まっていました。

玄関框(かまち)も取り付いています。タイル敷きの土間とは、段差が20ミリなので、脚が引っかからないように、斜めにテーパーを取った框をデザインしました。

ユニットバス設置

ユニットバスの設置も始まっていました。大工工事もある程度進み、設備工事の取付け、組み立てが同時進行してきたので、現場の職人さんの数も増えて、随分賑やかになって参りました。

田園調布F邸 設備調査

田園調布F邸

現在、工務店に見積り依頼中の田園調布F邸の現場に、工務店の現場担当者と水道屋さんと一緒に行って参りました。キッチンやスロップシンクの水を流しても、汚水雑排水のマスに水が流れてこないので、配管ルートがどのようになっているかを確認して貰う為でした。

道路脇の駐車場の汚水・雑排水マスと雨水マスまで調べて貰った結果、お施主様が購入する以前にリフォームされた段階で、何らかの理由で雑排水が雨水マスに流し込まれていたようです。

また、白ありで床が腐っていた個所から、床下を覗きこみ、浴室周りの給排水ルートも確認して貰っています。右がイン・ハウス建築計画の河野君、左が参創ハウテックの小園さんです。
本来は別系統にしなければいけないもの汚水・雑排水と雨水が混ざっていることが判ったので、今回のリフォーム工事で新たに雑排水のルートを作って、別に流すことに致しました。

最後の写真は、当初は撤去する予定だった壁面収納棚です。左右の凹んだカ所に窓を設け、棚自体は再利用することになったので、作りがどうなっているか、再調査致しました。