Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

排水管の振り回し

白金台S邸

今回のリノベーションで、水周りの位置は大きくは変わらないのですが、すこしづつ便器や、洗面の位置を変えています。大きく位置が変わる場合は、床を全面剥がして、スケルトン状態にしてから、ほぼ全ての排水の配管経路をやり直せます。ところが、意外と面倒なのが、今回のように、すこしづつ動かすことです。

必要な箇所だけ、床を剥がして工事をするのですが、もう少し、もう少しと剥がしてゆくと、復旧が大変になるので、事前によく現状を把握し、打合せを密にした上で、工事に入ります。本日は、勾配を考えながら、無駄な遠回りをせず、上手く配管できるルートを、水道屋さんと打ち合わせて参りました。

洗面台の下には、大きなヘッダーが隠れていたので、これも床下に押し込みます。この場所は、ウォークイン・クローゼットになるので、床下に押し込んだ上で、床点検口を設け、将来のメンテナンス用に備えています。

現場が同じ白金台の町内と近いので、ほぼ毎日通って、監理できるのはありがたいことです。

リノベーション 電気工事も同時進行中

白金台S邸

白金台のリノベーションプロジェクトは、大工工事と同時に、電気工事も進行中です。新築工事でも、リフォーム工事でも、一番長い時間現場に関わる職方は、大工ではなく、電気屋だと言われています。

今回のリノベーション工事でも、まず解体前に電気の接続を切るところから始まり、照明やコンセントの配線振り回しと、一番頻繁に現場に顔を出してくれています。そして恐らく最後の照明取り付けや、各種設備の接続と、最後まで電気工事は続くことになりますので、やはり一番長時間現場に関わって貰うのは、電気屋さんになりそうです。

 

現在進行中の電気工事は、照明用の配線やり直し工事です。写真の通り、既存の照明器具を取り外した天井の穴から、配線を取り出し、新たに照明を設置する箇所へ”延長”したり、スイッチの位置との関係で結びなおしたりといった、複雑なパズルを結ぶような作業となっています。

既存の配線を全て撤去して、新たに配線をやり直した方が、作業的には楽なのでしょうが、使えるものはなるべく使い、なるべく廃材を少なくするという設計方針なので、面倒な作業をお願いすることになりました。

現場に珍しい物が置いてあったので、写真に撮らせて貰いました。カラフルな収納ボックスの中に入っていたのは、各種接続用のジャックでした。

オーダーキッチン屋との現場打合せ

白金台S邸

マンション・リノベーションプロジェクトの現場にて、オーダーキッチン屋さんとの打合せを行ってきました。幾社かのオーダーキッチン屋さんから見積りをお願いしていましたが、最終的にSSKさんにお願いすることになりました。

オーダーキッチンの墨出し

先日の墨出しで、壁の仕上がり位置が決まったので、改めてオーダーキッチン屋さんに現場に来て貰い、建築工事との取り合いを確認しながら、最終寸法の確定を行ってきました。床フローリングの防音対策で、床仕上げ厚が変わったので、既存の窓枠との絡みが生じることが判り、その取り合いも現場で判断してきました。

二段のカウンターで、バックガードの立ち上がりや、窓下枠や、キッチンパネルとの取り合いなど、色々と細かい寸法調整も必要で、工務店と三者で密な打合せを行いました。

給排水管の取り出し位置も変更することになったので、キッチン屋さんが出してくれた墨を元に、位置を決定してきました。以前のキッチンとレイアウトはそれほど変わっていないのですが、少しずれただけで、配管が足の位置とぶつかったり、内部の収納と重なったりしてしまうので、調整が必要になりました。