Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

相見積りと競争入札 軽井沢中古別荘リフォーム-04

軽井沢Y邸

 

軽井沢は夏の観光シーズンには工事ができないという独特な規制があります。僕らはこの期間を利用して、施工業者3社に相見積りをお願いしました。一般に競争入札と相見積り(あいみつもり)という言葉が混同されていますので、簡単に説明しておきます。
競争入札とは一般に公共工事でよく使われる手法ですが、まずその工事をちゃんと施工するだけの技術力や実績、企業規模があるかを審査に掛けます。十分であると審査された施工業者に図面を配り工事内容を説明し、後はその工事の見積り金額を入札してもらいます。後は自動的に、入札の結果によって一番安い価格で入札してきた業者に決定する方法です。時には最低入札価格というものを決めて、それ以下で不当に安い場合は対象にしない事もあります。

現場説明中

それに対して、相見積りは、やはりある程度の審査をした上で、見積り金額を入れてもらうのですが、見積り書の中身やスケジュール、さらには設計者と施工業者の相性や「やる気」までをも含めて審査する方法です。金額一辺倒ではなく、より考え方や気持ちといった部分まで考慮されるので、一番安い業者に決定する訳ではない所が、面白い所です。

今回は、軽井沢近郊の業者さん2社と群馬県の業者さんの3社にお願いいたしました。3社とも、こちらで下調べをして、ちゃんとした紹介を貰ってから連絡している業者ですので、それぞれやる気は十分感じられました。あとは、どのような見積りが出てくるのかが楽しみです。

茶道教室に飛入り参加 お茶室リフォーム-17

お茶室リフォーム

お茶室リフォーム終了後に先生の茶道教室の様子を写真撮影させて頂くお約束で、初レッスンの日にお茶室を訪問させて頂きましたた。始めは障子の影や先生の後ろから写真を撮っていたのですが、先生のお誘いで茶道教室に飛入り参加させて頂くことになりました。

知識としての茶道は、今回のお茶室の設計で勉強いたしましたが、頭ではそれなりに分っているつもりでも、実際は手足バラバラで本当に恥ずかしい限りでした。

でもお陰様で、何故畳の目の数や、畳の縁の位置が重要なのか、実際に参加させていただくことで、体感することが出来ました。先生の教室はとても華やかで、和やかで、参加した人たちも皆優しくて、とても楽しい経験でした。
これからも折々参加させてください。どうもありがとうございました。そして、これからも宜しくお願い致します。

扁額取付け お茶室リフォーム-16

お茶室リフォーム

茶室の建築工事終了後しばらくして、高輪S邸茶室に扁額が掛けられました。

扁額取付け

北海道産黒タモの無垢板に鎌倉は建長寺の管主さまが書かれた「聚月庵(じゅげつあん)」の字が渋く光っています。取り付けはお馴染みの、小宮工務店の伊藤さんでした。これで後は茶室開きを待つばかりです。

 聚月庵

これまで内緒にしてきましたが、お茶室の師範は、実は表千家不白流正師範の、荒井宗羅先生です。宗羅先生どうぞ今後とも宜しくお願い致します。