Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

左官下塗りと器具取付け

六本木T邸

六本木T邸の現場では、リビングの大壁の左官下塗りが始まっています。玄関からリビングへと続く左手の壁は、6.8メートルの長さがありますが、それを一枚のモルタル壁として表現することにしています。

マンションリノベーション工事 左官下塗り

リビング側から玄関を見返したアングルの写真です。緑と青でカラフルにカ養生された建具は、スチールとガラスの特注建具です。スタイリッシュなだけでなく、ちょっとインダストリアル(工業的?)でハードな雰囲気にするために、モルタルと鉄扉を組み合わせています。

下塗りの乾燥具合を見ている左官職人さんと、現場監督の寺井さんです。明日から仕上げ塗りに入りますが、わざと少しムラが出るように仕上げて貰う予定です。

マンションリフォーム工事 パテ処理

左官と同時進行で塗装工事も進んでいます。こちらはテレビ・オーディオ収納ですが、左がパテ処理中の様子で、右がパテ処理後の状態です。ペニア板下地と埋め込まれたランバーコア製のニッチ収納、既に塗装仕上げされている棚という、三種類の違う素材が組み込まれているので、それらが一体として見えるように、継ぎ目部分に寒冷紗を貼った上で、パテ処理をしてはサンドペーパーで削り出し、またその上からパテ処理をするという工程を重ねて、丁寧に仕上げてくれています。

洗面ボール取付け

衛生機器や照明の取付けも始まりました。こちらは洗面・脱衣室の洗面ボール取付けの様子です。まだボールが入っていませんが、水栓が取り付いて、給排水を繋ぎこみながらボールを落とし込んでゆく段取りです。

最新LED照明の勉強-2

ニュース

昨年11月にも、当時の最新のLDE照明の勉強をさせて貰いましたが、また本日お付き合いのある高島屋スペースクリエイツのYさんに最新のLED照明の勉強のチャンスを頂きました。エル&エル社の橋本さまと鴨下さま、ランプネットワークの小松原さまに最新式のLED照明器具を色々と紹介して貰いました。

こちらは、従来のスポットライトやハロゲンランプに対応した代替型LED照明です。現在マーケットではフィリップス社の同等の製品が一般的ですが、クーリングファン内臓式なので屋外での使用や微量音の問題がありましたが、写真右のデイライツはアルミの特殊形状で排熱するのでファンが不要ながら、安価だという優れた製品です。

電球型LED照明

現在パナソニックや東芝、シャープの各社が競って発売している電球型LEDでは、きれいな円球型で色ムラがなく防塵防滴ながら競争力のある価格帯のジェネライツ社の製品を紹介して貰いました。他社製品は色ムラ以上に半球型なので、光が後ろ側に回り込まないことが問題でした。この製品であれば、イサム・ノグチのアカリに取り入れても全く問題がなさそうです。サンプルを一つ頂いたので、早速自宅でしばらく試してみたいと思っています。
因みに、白熱灯と交換した場合は約1/7、電球型蛍光灯とでも1/3の消費電力で、ランプの寿命も抜群に長いので、節電が問われている今、最も簡便で有効な対策と言えるのではないでしょうか。

ミニクリプトン型LED照明

こちらはミニクリプトン型のLED照明です。従前はクリアタイプが難しかったようですが、写真では見えませんが、こちらは内部に三角錐状のガラスを入れて、見つめても美しい形状を実現しています。まだ、首の部分が多少太いので、ダウンライトに取り入れることができるか不明ですが、こちらも試してゆきたい製品です。

最後の製品は、口金E11型に対応したスポットライトタイプのLED球です。調光可能な製品で、30%以上からはチラツキもほぼなく、とてもきれいに調光することが可能です。他にもRGBのスムーズな調色が可能で安価なフルカラータイプのLEDランプユニットや8ミリ×12ミリの極薄タイプのLEDランプユニットなどのユニークな製品も紹介して貰いました。
正直、これまではLED照明は、まだ群雄割拠の時代で、統一された規格がなく、時々刻々製品が進化するので、いつのタイミングで取り入れるべきか迷っていました。ただ、原発をはじめとする発電所の震災問題で節電が問われる現在、一度取り入れれば、最低でも十年は使える製品ですから、早いタイミングで購入して白熱球や蛍光灯と取り換えることが、社会的にも求められているのではと思うようになりました。また、販売個数が多くなればなるほど価格は安価になってゆくので、将に今交換してゆくことが社会貢献にも繋がるのではないでしょうか?

50平米のリビングダイニングのフラット天井塗装

六本木T邸

六本木T邸では塗装やクロス張りの仕上工事が始まりました。

50平米のリビング 天井塗装

約50平米(30畳)あるリビングの天井は完全にフラットとなるので、慎重にパテしごきしながらローラー塗装をしてくれています。現場に到着した時は、サンドペーパーで削り出されたパテの粉が宙に舞っており、霧の中のような様相でした。

クロス張り工事

クロス張りはトイレ内部だけですが、こちらも同時に作業が進んでいます。一般的に、塗装工事に比べるとクロス用の下地工事は雑なことが多いですが、こちらの職人さんは丁寧にペーパーを掛けてくれています。

書斎 造り付け家具

苦労して取り付けていた書斎の造作家具も無事セッティングが完了していました。既存の窓サイズピッタリにきれいに納まっています。

ベランダウッドデッキ

3つあるベランダのセランガンバツ材のウッドデッキもきれいに張り終わっていました。丸型柱のくり抜きや、排水口の点検口も上手く細工してくれたので、全く目立ちません。
いよいろあと10日ほどで竣工・お引渡しになります。ここからは担当の笠原君に、毎日現場に行ってもらうことになりそうです。