Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

雑誌「アイムホーム」リノベーション特集号に掲載されました

外苑前C邸

告知が大変遅くなってしまいましたが、7月16日に発売になった住宅インテリア雑誌「I’m home.(アイムホーム)」のリノベーション特集号に、外苑前C邸のリノベーション事例が掲載されました。

雑誌「アイムホーム」リノベーション特集号に掲載

タイトルは「多様な素材で質感豊かに彩る」とのテーマで、築20年のヴィンテージマンションのインテリアを紹介して貰いました。

雑誌「アイムホーム」リノベーション特集号に掲載

廊下からリビングへの木製扉に使った黒檀の赤色をアクセントカラーとして、B&Bイタリア社のラウンジチェアHUSK(ハスク)やソファのATOLL(アトール)のクッションなどに赤を飛ばした印象的なインテリアとなっています。

I'm home.リノベーション特集号に掲載

ドイツ製輸入キッチンのジーマティック社にお願いした、オーダーキッチンも4枚の写真で余すところなく紹介されています。

I'm home.リノベーション特集号に掲載

これまでちゃんとした写真を撮ることが出来ていなかった寝室も、お客さまがベッドリネンまで用意して下さり、きちんとした写真を撮ることができました。

I'm home.リノベーション特集号に掲載

今回のリノベーション特集では、他の設計者の事例でも家具やインテリア素材がピックアップされていましたが、こちらの記事でもB&Bイタリアの家具や、モルテーニのダイニングチェアのアウトライン、黒檀の突板や、それぞれイタリア製のサルバトーリの加工大理石(インテリアズ)やフィアンドレの大理石柄タイル(アークテック)などを選んで貰いました。

I'm home.リノベーション特集号に掲載

事例紹介の後の「リノベーション、自分に合う選択」という読みもの特集でもお手伝いをしています。

I'm home.リノベーション特集号に掲載

特にこの上記のページの左側、リノベーション会社に依頼した場合と、僕らのような建築家に依頼した場合の違いがチャートで紹介されているのはユニークな企画ですね。

I'm home.リノベーション特集号に掲載

この読みもの特集では、建築家の代表として横堀建築設計事務所と、僕らカガミ建築計画、リノベーション会社の代表としてはリノベるリビタが選ばれていますが、資金計画やアフターメンテナンスといった、普段触れられにくいカ所にまで踏み込んだ記事となっています。

I'm home.リノベーション特集号に掲載

最後には、実際にそれぞれの建築家やリノベーション会社に依頼したお客さまのインタビュー記事として、元麻布I邸のIさまにお願いしたインタビューも掲載されています。

雑誌「アイムホーム」リノベーション特集号に掲載

もう発売からそれなりの時間が経ってしまったので、店頭には並んでいないかもしれませんが、どこかで見かけたら、ぜひ手に取って内容をご覧ください。

オーダーキッチン&素材ショールーム巡り

千代田区M邸

スケルトン状態からご相談が始まった千代田区M邸ですが、奥さまが強い興味を持っていらっしゃるキッチンのイメージを掴むために、いくつかのキッチンショールームを巡りました。

ブルトハウス_キッチンショールーム

最初に選んだのは、現在お住いのお宅で使っているキッチンがブルトハウプで、頑丈で長持ちなところがお好きだとのことで、南青山のブルトハウプショールームにご一緒しました。

ブルトハウス_キッチンショールーム

ご自宅のブルトハウプは、まだTOTOがブルトハウプのライセンス販売をしていた20年近く前に入れたものだったとのことで、青山のショールームはその頃のデザインとは一味違っており、随分進化したものだと驚いていらっしゃいました。

ブルトハウス_キッチンショールーム

理系で、何事も理詰めで考えるご主人さまはドイツ製キッチンの合理的な作りやにはとても感心していらっしゃいました。

ブルトハウス_キッチンショールーム

日本のブルトハウプは、オーダーキッチン会社でもあり、かつ石材の取り扱い会社でもあるクライス&カンパニーがライセンス販売をしているので、所々に大胆に大理石を使っていました。

ブルトハウス_キッチンショールーム

理論よりも感性に素直な奥さまは、実は天然石が大好きだということで、途中からキッチンのこと以上に大理石の壁や買うウンター材に反応なさって、話が盛り上がりました。

ブルトハウス_キッチンショールーム

幾つかの天然石のサンプルを見せて頂きましたが、本社であるクライス&カンパニーが汐留で展開しているショールームには、天然大理石のショールームとイタリア製高級キッチンのミノッティクチーネのショールームがあるとのことで、次回はそちらに伺うことになりました。

トーヨーキッチンショールーム

ブルトハウプの次には、近くのトーヨーキッチンショールーム伺いました。以前、こちらにMさまご夫妻で伺った際に、気に入ったタイルがあったとのことで、それをご一緒に拝見させて頂きました。

それがこの床に張ってある黒いモザイクタイルとのことでした。

トーヨーキッチンはそこそこに、またお近くのインテリアズのショールームにて、ボッフィのキッチンを幾つか拝見させて頂きました。

こちらのキッチンのカウンターとシンクは同じく、石英石の素材だそうです。一般にキッチンカウンターのように水や酸性の液体(レモン果汁など)がかかる部分に大理石を使うとどんなに撥水加工をしておいてもどこかの時点からシミが出来てしまうので、水に強い御影石を使うことが多いのが天然石カウンターの実情です。ただ、この石英石(写真のコスミックブラック)は大理石のような流れ模様がありながら水に強い特性を持っており、(価格は高いですが)安心してカウンター材に使える優れた素材なのです。

インテリアズで取り扱っているサルバトーリの加工大理石板をキッチンの扉に使ったキッチンもありました。

こちらのキッチンはシンプルな作りですが、吊り戸がオープン棚とガラス扉付きになっていますが、ガラス扉のディテールが非常に繊細できれいな仕上がりとなっています。

天然石が大好きだという奥さまには、サルバトーリの加工大理石パネルの見て頂きました。
そして、以下はその翌週です…。

ミノッティクッチーネ_ショールーム

お約束通り、汐留のミノッティクチーネショールームにご一緒致しました。

ミノッティクッチーネ_ショールーム

天然大理石をふんだんに使ったキッチン事例です。

ミノッティクッチーネ_ショールーム

シンクも同じ材料で、きれいに加工されて彫り込まれています。

ミノッティクッチーネ_ショールーム

と言っても塊の大理石から彫り込まれている訳ではないので、どの部分が接着されているかを担当スタッフの前田君が奥さまに丁寧に説明してくれました。

ミノッティクッチーネ_ショールーム

カウンターがメインで、背面の収納は大量の食器等を隠して収納できるシステムとなっていました。

ミノッティクッチーネ_ショールーム

ショールームには、もう一つポルフィドとい斑岩(ハンガン)をカウンターと壁素材に作ったキッチンもありました。外部の石畳にも使える天然石なので、当然水回りのキッチンにも使える仕様となっています。

ミノッティクッチーネ_ショールーム

他にも珍しく、クライス&カンパニーでしか扱っていない石材も色々と見せて貰いました。

ミノッティクッチーネ_ショールーム

石材が大好きな奥さまは面白い天然石を見つける度に、どこかで使えないかと頭を悩ませていらっしゃいました。

ADワールドショールーム

興奮冷めやらぬ中でしたが、帰りには大門にある欧州からの高級輸入フローリング材を扱うADワールドのショールームに寄りました。

ADワールドショールーム

リストネジョルダーノ(イタリア)のユニークな形状の超高級フローリング材や、フィンランドの高品質フローリングブランドのノルドの材を見比べて頂きました。

ADワールドショールーム

他にも突板をファブリックのように染色したタブー(イタリア)の素材も見て頂きました。

ADワールドショールーム

どれも見たことのない素材だと喜んで下さいましたが、お二人の好みはノルドのようでした。

ADワールドショールーム

二日間に渡るキッチンと素材・建材ショールーム巡りで、お二人の好みが少しずつ分かって参りました。そのテイストを踏まえながら、新しい提案を次週以降にさせて頂くことになりました。

椅子の座り心地確認ツアー

渋谷区Q邸

渋谷区Q邸のお客さまご夫妻と一緒に、ダイニングチェアとリビングのラウンジチェア、そしてキッチンのハイスツールの候補となっている椅子それぞれの座り心地を確認するツアー(笑)を行いました。

ここに至るまで、渋谷区Q邸の担当スタッフの竹田さんが椅子の候補を挙げてくれた資料がこちらです。他の家具見学の際に僕らと一緒に見てきたものもありますが、お客さまたちだけで体験してきたもののあり、記憶が曖昧になっているところがあったので、一日で纏めて最終段階の候補として挙がっている椅子を一気に座り巡って、決定をして行こうという目論見なのです。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

最初に伺ったのは、新宿にあるアクタスです。ショールームの2階にあるイタリアハイブランドのポリフォームのダイニングチェア、ベンチューラの座り心地確認です。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

他の椅子との座り心地の差も実感なさりたいとのことで、マンタグレースにも座って頂きました。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

次に伺ったのは、目黒区鷹番にあるスークのショールームです。こちらでは、ネットでお客さまが見つけたカッテラン社のタイラーという椅子を見て頂きました。シートハイト(座面の高さ)が49センチと高いことが一番の問題でしたので、ご夫妻それぞれに靴を脱いで座って頂きました。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

キッチンのハイカウンターで使うスツールも探しているので、ご主人さまがイザベルに、奥さまがヴィトXに座って、交代しながらどちらが良いかを相談中です。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

次に伺ったのは、南青山のモルテーニです。こちらで確認して頂いたのは、リビングに置くラウンジチェアの候補のケンジントンです。背もたれの長いハイバックと低いローバックがありますが、断然ローバックが良いだろうとの話になりました。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

最後に伺ったのはやはりポルトローナフラウです。まずはキッチンハイスツールの候補のモンテラに座って頂きました。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

その後は、二階に移って、ラウンジチェアの候補のアーチボルトに座って頂きました。写真右手前のハイバックにご主人さまが、写真左奥のローバックに奥さまが座って下さっています。
これで長い一日のチェア座り心地ツアーは終わりとなりました。価格や納期のことも含めて、Qさまご夫妻でご相談の上、近日中に最終決定を頂くことになっています。