Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ロボット掃除機ルンバ i7+の基地

麹町K邸

コロナ前にリフォーム工事が終わりお引渡しをしていた麹町K邸に写真撮影のために伺って参りました。

麹町K邸リフォーム

一番の目的は家具や調度品が入ったご自宅を撮影して頂くことでしたが、実際の設計者としての収穫はお掃除ロボットのルンバの収納&使い方でした。
リビングのスタイリッシュな壁面収納の一番右奥に作ったルンバの基地の使い勝手を色々と奥さまに教えて頂きました。

ロボット掃除機_ルンバ i7+の基地

ルンバ基地の内部の様子を、スタッフの竹田さんと確認させて頂きました。

ロボット掃除機_ルンバ i7+の基地

今回採用したのは、最新型機種のルンバ i7+でした。メーカーの売り文句には「部屋の環境を学習して記憶し、最適なパターンで清掃。10倍の吸引力とパワフルな清掃力で家中を徹底的にキレイに。ゴミ捨てまで自動化。」とのことでしたが、本当に使い勝手が良いそうです。
収納の奥で暗くて良く見えませんが、「掃除が完了するとルンバ本体のダスト容器のゴミを、クリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出。ダスト容器30杯分ものゴミを収納できるので、ゴミ捨ての手間が省けます。また、集めたゴミはそのまま捨てられるので、ホコリが舞い散ることがありません。」の言葉通りで、これまでの旧式のルンバに比べて、ごみ捨ての手間が格段に省けるそうです。

ロボット掃除機_ルンバ i7+のiPhoneモニター

そして、ルンバの学習能力も素晴らしく、何度も使っているうちに部屋の形状を学習して、間取り図を作ってiPhoneに送ってくれるのです!
その後はエリア設定も自由にできるので、特に汚れたコーナーを重点的にお掃除してもらったり、留守中に掃除をして貰うなどのカスタム化もできるそうです。

こちらは、工事着工時にお客さまに購入して頂いたルンバと付属品のダスト容器を箱から出して、実測させて頂いた際の写真です。

ルンバ i7+の収納基地寸法図

柱型に沿って、造作収納を作り、その下部にルンバ i7+の収納基地を作った際の造作家具図です。

ルンバ i7+の収納基地詳細図

収納内部に隠してしまう場合は、フタをあけて中のゴミが貯まった紙パックを取り出して捨てるのに必要な寸法を確保しておく必要があるので、すこし余裕を持たせて、高さ800ミリを確保しました。
掃除や片付け用品をこのエリアに纏めて収納なさりたいとのご要望を事前に伺っていたので、上記の写真のように収納内部にはフックを幾つかつけて、収納道具を引っ掛けることができるようにしておきました。上部の隠し扉の内部の棚にも100ショップグッズを使ったミニボックスや、コロコロ等をうまく収納していらっしゃいました。

床拭きロボット_ブラーバ基地

もう一つのお掃除ロボット、水拭きのブラーバも最新機種のブラーバ300シリーズを採用して下さっています。当初はこちらもルンバの横に格納するアイデアもあったのですが、こちらは定期的に水を補給しなければならないこと、主に使うエリアが、床がタイル張りのキッチンと洗面であることを考えて、キッチンの対面カウンター下に基地を作りました。
こちらも水を機械に入れる必要があること、また将来的に仕様が上がる機種が出る可能性や、違うメーカーからグレードアップされた機械が発売される可能性を見越して、サイズ的に余裕を持たせた基地収納を作っておきました。こちらのブラーバも水拭きやカラ拭きをシーンに合わせてコントロールできるので、とても重宝していらっしゃるとのことでした。

設備系ショールーム巡り@代々木上原I邸

代々木上原I邸

代々木上原のメゾネットマンションリノベーションのIさまと一緒にステレオシステムのバング・アンド・オルフセン(B&O)の六本木ショールームを訪問致しました。

B&O六本木ショールーム見学

何やら秘密のブースような中に、Iさまと弊社担当スタッフの神崎さんが座っていますが…、

B&O六本木ショールーム見学

ショールーム内に、このような特別ブースがあり、最初は前面がガラス張りなのですが、サラウンドの音楽が鳴り始める同時にスクリーンが下りてきて、映像が映し出されるイメージブースとなっています。

B&O六本木ショールーム見学

今回のIさまはホームシアターやステレオルームのような特殊な装置が欲しいのではないので、最初のブースは体験はして頂きましたが、現実的にはテレビとステレオ&スピーカーとインターネットをどこまでどのような形で連動することができるかを、B&Oの担当スタッフの阿南さんに説明して貰いました。
本日はまだ決定するような段階ではないので、一通りの説明を伺ったところで、次のショールーム、輸入衛生機器のセラに移動しました。

セラショールーム見学

乃木坂のセラ・トレーディングでは、主に洗面ボウルと水栓をご一緒に見て回りました。

セラショールーム見学

水栓金物では、お客さまの強いご要望があれば、他のショールームもご推薦しますが、デザインクオリティー、種類の豊富さや、供給の安定度、そしてアフターケアのメンテナンスを考えると、都内では一番のショールームだと思っております。

セラショールーム見学

洗面ボウルのアンダーカウンタータイプや、カウンター上に乗るヴェッセルタイプ、半分埋め込みのハーフヴェッセルのメリットやデメリットをご説明いたしました。

タイルショールーム見学

こちらは別日になりますが、浴室の内装タイルを見るために、白金台のコンフォート社のショールームを訪問して、イタリア製タイルのマラッティを選んだ時の様子です。洗面脱衣から浴室への入り口の枠は、通常は鏡面仕上げにするのですが、実はガラス面以上にこのサッシ枠の清掃が難しいので、今回はバイブレーション仕上げとしています。そのサンプルと合わせながらタイルの色味を選ばせていた頂きました。

仕上げ材確認@代々木I邸

ここまで決まってきた素材サンプルを一堂に並べた様子です。Iさまがお好きなベージュ調にグレーや茶色を混ぜた色調に、アクセントとなるピンクと黒と真鍮色が入ってくる落ち着いていて、エレガントな雰囲気の空間に仕上がりそうです。

仕上げ材確認@代々木I邸

ここまで方針が決まっていなかった、玄関ホールからリビングダイニングに入る建具の素材も、Iさまお気に入りのこちらのピンクとベージュのファブリックに、楢材(オーク)の拭き取り塗装板に真鍮目地を通すデザインで検討することになりました。ファブリックはB&Bイタリア社の物なので、こちらも納期が掛かるので、家具に追加して発注することが決まりました。

お客さま検査&お引渡し@麹町K邸

麹町K邸

麹町K邸が無事お客さまの検査とその1週間後のお引渡しまで執り行うことができました。

モルテーニ取り扱い説明

モルテーニの壁面収納、ミノッティのソファとジャイプールのラグが入った状態で初めてお客さまに見て頂きます。これは事前にモルテーニ505シリーズの壁面収納にどのようにテレビの配線を通すかを打合せしている様子です。

テレビ配線の仕組みの説明

お客さまご夫妻がいらした所で、改めてテレビ配線のご説明をさせて頂きました。

キッチンの取り扱い説明

まずは部屋中を見て回りながら、担当スタッフの竹田さんと僕、各務で事前にチェックしておいたダメ部分や要やり直しカ所がどのような部分かをご説明して回りました。

キッチンカウンターの説明

キッチンの取り扱い説明は、次週の竣工お引き渡し時なのですが、奥さまはどうしても収納が気になって、どこに何を入れるかを考え始めて下さっているようでした。

洗面所の取り扱い説明

すっかりきれいになった洗面所をチェックして頂き、

子ども室のカーテンの説明

廊下を挟んだ反対側の息子さんの部屋、

主寝室の取り扱い説明

ベッドが入った主寝室と見て回って頂きました。ご主人と奥さまのマットレスの高さ、柔らかさの好みが違うので、高さが違うベッドが並んでいます。

主寝室の取り扱い説明

お二人で選んだシックなカーテン、気に入って頂けたようです。天井から吊るされているバーは洗濯物の室内干し用の特注金物です。

ウォークインクローゼットの取り扱い説明

コンパクトながら収納量のあるウォークインクローゼットも気に入って頂けたようです。

ダイニングテーブル上のペンダント照明の高さ調整

リビングダイニングに戻って、ダイニングテーブルの上のペンダント照明の高さを見て頂きました。

ダイニングテーブル上のペンダント照明の高さ調整

うちの事務所では一般に、テーブル上面から照明の下面までの高さを80~90センチで設定することが多いので、現在は80センチに設定されていることをご説明させて頂きました。

竣工記念撮影

全般的にとても満足が行く出来になっていると喜んで下さった所で、当日のメンバーで記念撮影をさせて頂きました。
チェックした項目については、施工の現代製作所、別途発注のキッチンのリブコンテツと設計監理の僕らで、補修方法を打ち合わせたうえで、当日は解散となりました。

そして、その10日後のお引渡しの日です…、

カーテンの説明

先日のチェック時に間違えた寸法で作ってしまった寝室のレースのカーテンを、カーテン屋バウハウスの鈴木社長に、リビング側に付け替えて貰いました。

書庫&書斎の取り扱い説明

検査時には写真を取り忘れていた、隣室の書庫&書斎エリアの手直し状況を見て頂きました。

書庫&書斎の荷物搬入中

この日は息子さんもちょうど予定が空いていたとのことで、お引渡し前ではありましたが、ご主人さまが息子さんにどこに何をしまうのかを指示していらっしゃいました(笑)。

モルテーニ505取り扱い説明

正規の取り扱い説明がこの日でしたので、テレビの据え付け方法については、息子さんの方が詳しく分かるとのことで、モルテーニの日本代理店であるアルフレックスの小牧さんんから息子さんに直接説明して貰いました。

モルテーニの壁面収納の取り扱い説明

コーナーの奥さま用のライティングビューロー部分の説明です。

リブコンテンツのオーダーきっちの取り扱い説明

息子さんは料理もして下さるとのことで、キッチンの取り扱い説明にも同席してくれました。

リブコンテンツのオーダーキッチンの取り扱い説明

特にコンロやオーブン等の電子調理機器類は、操作が難しいので、使い方マニュアルも息子さんが中心になって質疑がされていました。

浮世絵アートの整理

その間にご主人さまはコレクションの浮世絵の額装をチェックして、

廊下のアート掛け

廊下の照明の位置に沿って掛けてゆくので、どこに何を掛けるかのレイアウトをお客さまが考えてくださいました。

廊下のアート掛け

現代製作所の上林さんと電気屋さんが二人掛かりで、浮世絵をピクチャーレールに吊ってくれています。

ダイニングテーブル上のペンダント照明の高さ調整

先回一旦了承をもらっていたダイニングテーブル上のペンダント照明ですが、もっと低い位置になさりたいとのご要望がありました。

ダイニングテーブル上のペンダント照明の高さ調整

早速テーブルを動かして、電気屋さんに当初より10センチほどペンダント照明を下げて貰いました。

現代製作所の竣工手続き

一通りの取り扱い説明と、先回の手直し分のチェックが終わったので、請負工事の現代製作所の竣工書類をお渡しし、

リブコンテンツのお引渡し書類

別途契約で工事をお願いしていたキッチンのリブコンテンツにもお引渡し書類のやり取りをして貰いました。

竣工記念写真

改めて、息子さんやリブコンテンツの田原社長も交えての記念撮影で、無事竣工お引渡しを終えることができました。