Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高級マンションのリフォーム提案資料

仙石山T邸

先日、現地調査をさせて頂いた仙石山T邸のお客さま向けのリフォーム提案資料を作りました。

130平米とそれなりに広い面積なのに、玄関ホールや廊下にスペースが取られて、リビングダイニングが広く感じられないのが現状の間取りなので、クローズドのキッチンをオープンにして、対面カウンターのキッチンを設ける案をまず最初に作りました。

ただ、それだけだと、やはり廊下の長さが気になるので、廊下部分に飾り棚を作るマイナーチェンジの案も作ってみました。

こちらの案は、キッチン位置を大きく動かして、エントランスの雰囲気から人の導線をガラリと変える案です。玄関周りの収納が乏しくなってしまうので、来客用トイレへは収納を抜けてアプローチする案としています。

これまで都合、10件ほどの高級マンションプロジェクトをご一緒したことがあるお客さまなので、すぐにオープンキッチンで飾り棚がある案が良いだろうとのご判断をして下さいました。ここからは、なるべく早くに概算見積りをお願いして、リフォームに掛ける予算をどこに設定するかを決めることになります。

こちらは、先のキッチンプランをお客さまにお見せする前に、原状復帰も含めて、全体で手を入れる部分とその概要を図示したものです。これを、施工会社のリフォームキューに見て貰い、キッチン以外でどのくらいの費用が掛かるかの概算見積りをお願いしています。

こちらのお客さまと僕ら、そしてリフォームキューの3者が一緒に組むのももう7件目くらいなので、平面だけである程度の精度の見積りを出して貰うことができますが、やはりこちらがデザイン的に拘りたい部分や、素材を見せたい部分は、展開図上のデザインを見て貰った方が良いので、このような手書きの簡易スケッチ展開図を出して、概算見積りの精度を上げて貰います。
概算見積りが出れば、すぐにお客さまもご判断をして下さるので、こちらのプロジェクトもここから急展開で進んでゆくことになります!

→リフォーム工事完成後の仙石山T邸の様子をご覧ください。

解体から造作へとスピーディーに展開する渋谷M邸現場

渋谷M邸

新築高層マンションリフォームの渋谷M邸は、間取りの変更がほとんどないお化粧リフォームなので、工事スケジュールも凄い勢いで進んでいます。

右手ダイニングの壁は、石膏ボードが剝がされた後に、石張りの為のベニヤ板下地となっています。キッチンは、レンジフード横の吊戸棚が撤去され、下がり天井もボードが幅されています。
床も既存フローリングが剥がされて、床暖房パネルが設置されその上の下地ベニヤ板のところまで仕上がっていました。

キッチンも本体は手を付けないので、しっかり養生されておりますが、ベースと吊り戸棚の間の壁には、大判タイルが貼られるので、やはりベニヤ板下地へと変えられています。吊戸棚を撤去した関係で、レンジフードのカバーも取り外されています。

リビング側の壁も造作TVボードや大理石調大判タイルが貼られるので、ベニヤ下地に代っています。スイッチやコントローラー類が移設されるので、弱電の移設工事も始まっていました。左側の窓際には養生のプラダンが貼られた上から、僕らが作った図面類が分かりやすく張られていました。

リビングダイニングの天井を見上げると、既存の折り上げ部分を活かしながら、間接照明用のアゴが取り付けられています。ダイニングの直上には、10キロを超える大きなペンダント照明が吊られるので、下地補強がされていました。

廊下からLDKへの入り口の床には、フロアヒンジが埋め込まれています。

こちらも細かい工夫ですが、窓際の床下地には、床暖房エリアを外れた部分に穴をあけ、フロアコンセントを設置予定です。高層マンションは、大きなパノラマウィンドウからの景色が何よりのご馳走ですが、窓際にコンセントが設置されていないケースが多く、家具やスタンド照明のレイアウトに困るので、このような部分は特に気を付けて設計しています。

LDKを出て、廊下側に戻ると、LDKの入り口付近に変形の飾り棚が設置されていました。

曲げた鉄板を三角形にして、二枚を互い違いになるようにレイアウトしたスチール製の違い棚です。

玄関ホールにも小さなベンチを作る予定なので、ベンチ板を固定するためのベニヤ下地が組み込まれていました。

お子さまのお部屋も緑の養生テープに沿って造作家具固定用のベニヤ板下地が貼られ、間接照明の電源の位置に電気配線が通されています。

こちらのお部屋はテレビも壁掛けで入るので、弱電の位置もずらして貰っています。

一番奥の主寝室のベッドの頭側は、ほぼ全面お化粧される予定なので、大きくベニヤ板張りとなっています。既存建具にダイノックシートを張る職人さんも入ってくれていました。
事前に段取りをして、一気に工事を進めるスタイルの工事は僕らには珍しいので、工事の展開の速さに負けないように頑張って現場に通う予定です。

LGS(軽量鉄骨)と木軸のハイブリッド現場

千代田区M邸

千代田区M邸の工事は着々と進んでおります。

マンション5階の現場にクレーンを使って搬入されたLGS(軽量鉄骨)下地がどんどんと組まれている最中でした。

壁の厚みを使って、手前寝室側からは飾り用のニッチが、反対の右奥側の洗面所からは彫り込みのメディスンボックスが彫り込まれる個所も、LGSできちんと組み立てられています。

LGS屋さんが組立てを終わった個所から、大工さんも2人入って、建具の枠周りを造作し始めてくれています。

今回は室内のバリアフリーを目指して、引き込み扉を多用した設計となっておりますが、それなりの薄さの壁の中に扉を引き込むためのポケットを作るとなると、LGSでは最小寸法が大きくなってしまうので、木軸を組み合わせることになります。

ゲストルームとリビングダイニング間の間仕切り壁には、2.5m幅の大きな建具が引き込まれる予定なので…、

このようにLGSと木製のハイブリッドな作りとなっています。

コンクリート躯体の開口部のサイズをギリギリまで有効活用するのにも、現場での細かい作業が可能な木製軸組が役に立っているようです。

そんな現場にMさまのご主人さまがスイッチとコンセント位置の現場確認のために来てくださいました。

玄関入ってすぐのホールと、その横のシューズインクローゼットのスイッチ位置や、

アートギャラリーからダイニングキッチンへの通用口の収納内部の分電盤や弱電盤の位置なども実地で見てご納得いただいております。

LGSや大工工事と同時進行で、先日コア抜きをした壁からお風呂への追い炊き管が配管されていました。


床下だけでなく、壁から天井裏にもエアコンの冷媒管が配管され始めています。

リビングダイニングは当初は天井カセット型エアコンでしたが、お客さまからのご要望で、隠蔽型のエアコンを2台並べて設置することになりました。元々天井スラブにアンカー孔が空いている個所は、アンカー孔から吊りボルトで配管をサポートしていますが…、

アンカー孔がない個所を配管する場合は、このように接着剤で木レンガ(実際にはFRP樹脂製ですが)を天井スラブに接着剤で固定して、そこに引っ掛ける形でサポートしています。

まだまだこれから天井裏に設備配管やダクトが吊られる予定なので、想定した位置に下地の木レンガが沢山固定されていました。

お客さまが帰られた青も、の現場担当の石坂さんに、樋口さんと片岡社長、うちの副所長で千代田区M邸の設計担当の前田君で、細かく現場定例打合せが続けられていました。