Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

オーダーキッチン組立て@麹町K邸

麹町K邸

オーダーキッチン会社のリブコンテツにお願いしていたキッチンの組立てが麹町K邸の現場で始まりました。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

といっても、最初に行われるのは箱や部材の室内搬入です。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

それにしても大量の部材です。これだけのものが、キッチンの中に納まるのかと、毎回立ち会う度に疑心暗鬼になってしまいます…。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

搬入後の最初の作業は墨出しとなります。設計と営業担当の大江さんが、組み立ての職人さんたちに説明をしてくれています。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

組立て職人さんはは毎回お馴染み(?)の赤間さん親子で、初めての現場で、初めてみるキッチン図でも、あっという間に内容を理解して、サクサクと組み立ててくれるのです。手前右にいるのが、赤間さん(次男)で、

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

奥のキッチンの中で作業しているのが、赤間さん(お父さん)です。もう20年以上前から、赤間さんにはお世話になっています…。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

組み上がる前は、僕ら監理の人間も、キッチン内を覗き込むのも難しいほど、物があふれていますが、組み上がるにつれて中の様子が分かってきます。気が付くと、もうメインのキッチンカウンタの箱が組まれ、背面のカウンター収納と吊戸、かつてのPSを活用したパントリーも仮据えされていました。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

今回は、それらに加えて、更にL字型にダイニング側に張り出す対面カウンターもあります。正面奥で立って作業しているのが、赤間さん(長男)ですね。
キッチンの箱の内部は、特別に指定しない限り白いメラミンで作られますが、対面カウンターのダイニング側の収納内部は、扉もウォールナット材を使っており、シックになるように内部にも色付きのメラミンを使ってもらっています。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

大きな箱を組み立てるだけでなく、細かい作業も親子三人で手分けしながら、段取り良く進めてくれています。因みにこの金物は何の役に立つものか、確認するのを失念いたしました…。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

対面カウンターはキッチン側からの収納とダイニング側からの収納を場所によって奥行を変えて、変則的な造りにして貰ったのが、この写真だとよくわかりますね。

リブコンテンツのオーダーキッチン組み立て@麹町K邸

箱内部には多数の引き出し金物が取り付けられています。手前の箱の金物はオーストリア製最高級金物のブルムモーションで、右奥の物はミニパントリー的に使うワイヤー金物で編まれた箱を入れるだけなので、安価なレールを使っています。

リブコンテツのオーダーキッチン

こちらが組立て作業終了後、3日ほど経ってから訪問した際のキッチンの様子です。まだ、インターフォンやスイッチ類の取り付けがまだで、カラーガラスも張られておりませんが、使い勝手も想定できるレベルまで組み上がっていました。

リブコンテツのオーダーキッチン

キッチン最奥から、キッチン本体とL字カウンターを見返した写真です。きれいに養生されており、仕上げ材は確認できませんが、梁型などとの取り合いもうまく組み立てられていました。

リブコンテツのオーダーキッチン

難しそうだと思っていた、背面収納側の吊戸棚と窓の取り合いは何の問題も感じられないほどきれいに、かつスムーズに取り付けられていました。

ヴィンテージマンションリノベの設備現地調査

代々木上原I邸

ヴィンテージマンション・リノベーションプロジェクトの代々木上原I邸ですが、こちらにご相談があったときには、すでに内装の解体が85%程度終わっておりました。管理組合から見せて頂いた図面類と見比べて、ほぼ設備配管の状況は分かっていましたがが、新しいリノベーションプランとの整合性を確認したかったので、再度施工会社と一緒に現地を確認しに行ってきました。

ヴィンテージマンション代々木I邸の現地設備調査

同行して貰ったのは、施工会社として内定している青の片岡社長と樋口さん、電気のムラデン藤木さん、水道設備の坂井さん、その他ガス屋さんたちです。

ヴィンテージマンション代々木I邸の現地設備調査

メゾネットの上階部分の浴室は、少しでも床の嵩上げを少なくするために在来工法で作ろうと考えていますが、防水層と排水の水勾配でどのくらい嵩上げすることになるのかを一緒に検討させて貰いました。

ヴィンテージマンション代々木I邸の現地設備調査

キッチン部分には床スラブから立ち上がっている給水管、排水管、ガス管が残っていますが、これらを新しいキッチン内でどう処理するかも目途を立てることができました。

共用廊下にある水道メーターとガスメーターから室内へのルートも確認して、排水管以外の配管は全て室内ルートで配管できることも確認することができました。

こちらは上階外部のテラス部分です。ガス給湯器は撤去されていましたが、浴室への追い炊き管の設置の可否をチェックすることができました。

その外部テラスからアプローチできる屋上部分に、マンション各住戸のエアコンの室外機が設置してあります。I邸のお客さま用の室外機置場も確認して、冷媒管のルートも理解することができました。

設備現地調査メモ

こちらが、弊社担当の神崎さんが翌日に纏めてくれた設備現地調査の纏めです。ここから設備配管に必要な寸法などを導き出していきます。

品川N邸のビフォー&アフター

品川N邸

コロナのことがあって、お引っ越し後の家具が入った写真がまだ撮影出来ていませんが、家具なしの段階で撮った竣工写真とリフォーム前の様子を比べた品川N邸のビフォー&アフターの比較写真を作りました。

クローズド型がキッチンをペニンシュラ型カウンターのあるオープンキッチンへとリフォームしたことで、LDKの面積が50%ほど広くなったように感じられました。

こちらは玄関ホールのBefore & Afterです。以前から広いホールでしたが、色々なサイズやデザインの収納扉が並び、目がチラつくような空間でした。リフォーム後は正面左手の主寝室への扉は壁のクロスと合わせたシート張りの扉として壁と一体化させ、正面壁のパネルデザインがフォーカルポイントとなっています。

キッチン回りの工事前後の写真です。廊下として使われていた部分までLDKに取り込めているので、空間のボリュームが増しています。キッチンの対面カウンターはキッチン側は機能重視の素材ですが、リビングダイニングに面した側はチークの突板を使って、家具的にも感じられるようなデザインとしています。ダイニングの壁も灰色のクロスで縁取ったフレームとパネル壁を設けて、正面性を演出しています。左手奥まで伸びる廊下は、フロアヒンジのデザイン扉として、開いた時には解放感が、閉じたときには石張りの壁と一体化する重厚感を持たせています。

キッチン内側から見たビフォーアフターです。お引っ越し後の奥さまからはとにかく開放的で、明るい気分で料理や家事に取り組めて、本当にリフォームして良かったと感想をお伝え頂いています。

リフォルムから購入したダイニングテーブルが届いたタイミングで、担当スタッフの岸本さんがチェックしてくれた際の写真です。まずは逆さまにした状態で脚を組み上げ…、

天板と固定してから、逆さまにします。今回は木製天板なので、組み立て作業は男性2人で済みました。これが大理石となると、職人5人掛かりになります…。

やはりポリフォルム社の椅子を7脚並べた様子です。

最初からオーダーするまで、いやこれらの家具が届くまで、お願いしたテーブルや椅子の色味が、空間にマッチするかを心配なさっていたNさまの奥さまですが、この組み合わせのフィット感を見て、ようやく安心して下さったとのことでした!