Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

お引っ越し後のインテリア相談@白金台E邸

白金台E邸

20日ほど前にお引渡しをして、すでにご家族で暮らしていらっしゃるヴィンテージマンションリフォームの白金台E邸にインテリア相談で伺ってまいりました。

ダミーカーテン選び

一つはこのリビングの窓際のダミーカーテンの生地選びです。先回も幾つかの布地の候補を持って伺いましたが、床に敷くラグとのマッチングあるので、一緒のタイミングで選びたいとのお話しでした。
ちなみに、この写真で掛かっているダミーカーテンは、ほかの部屋のカーテンをお願いしたバウハウスの鈴木社長からお借りしたものです。

ラグ候補選び

床のラグは、ベイカー@東京に改めて取り寄せて貰った、サファヴィアのラグサンプルです。

ラグ候補選び

こちらもサファビアのラグサンプルです。床に青いテープで印しているのは、想定しているラグのサイズが実地でわかるようにマーキングしたものです。

ラグ候補選び@サァラ麻布

中々お客さまがご満足いただけるラグが見つからないのが実情で、奥さまと一緒にサァラ麻布ショールームに伺って、ほかに良い候補がないかもご覧頂きました。

リビング扉の金物再取り付け

インテリアのご相談で幾度か伺っているタイミングで、施工をお願いしたスタイル・イズ・スティル・リビングの補修工事もお願いしておりました。
こちらは、特注でお願いした金物類の精度が全体に悪かったので、すべての金物を作り直してもらったものが出来上がってきたので、交換して貰っている様子です。

特注引手金物のやり直し
特注引手金物のやり直し

キッチンの引き込み扉の引手金物、ダイニングとキッチンを間仕切る4連の引き戸の金物も全て交換して貰いました。

装飾腰壁再塗装

リビングダイニングの装飾腰壁の塗装もムラが目立っていたので、塗装屋さんを入れての再塗装をお願いしました。

装飾腰壁再塗装

因みに、塗装の職人さんの手前にあるキャビネットは、以前からお客さまがお手持ちだった家具を塗装して大理石天板を載せて、再生させたものです。

クロス巻き込みの引き戸枠やり直し

クロスの歪みが目立っていた、洗面所入り口のクロス巻き込み枠部分は、一度クロスを剥がして、パテ下地からやり直してもらっています。

収納扉背面のそり止め加工

以前から軽く歪んでいた書斎のトール収納の扉は、一度家具屋さんに持ち帰って貰い、背面のそり止め金物を入れたうえで、再取り付けして貰っています。

トイレキャビネットの扉開閉制限取り付け

来客用トイレでは、収納の扉を開くと、壁取り付けの紙巻き器にぶつかってしまっていたので、チェーンを取り付けて、それ以上開かないように調整してもらいました。

インテリアの仕上がりイメージ‘白金台E邸リフォーム

最後のピースとなるリビングダイニングのカーテンとラグが決まっていませんが、インテリアセンス抜群のお客さまの飾りつけで、毎回伺うたびに空間のグレードがアップしてきています!

テレビキャビネット@白金台E邸

テレビの両袖の本棚は、インテリアの本でご覧になったとのことで、お手持ちの書籍をカラー毎に纏めて、飾ってくださっています。


玄関の装飾

玄関も以前からお手持ちの額装と小さなフィギュアをコーディネートして下さり、とても良い雰囲気になっていました。

ファブリック&壁紙探し

駒沢X邸

彩色性豊かなファブリックや壁紙をインテリアに取り入れたいとのご要望の駒沢X邸のお客さまと一緒に、エルメスやマナ・トレーディングのショールームを二日間かけて巡ってまいりました。

銀座エルメスのショップ内は撮影禁止なので、マナ・トレーディングの中目黒ショールーム内の様子をご紹介いたします。

ファブリックというと、一般にはカーテンやブラインドに使うテキスタイル素材と考えますが、今回は建具に張ったり、壁に張ったりする素材としても検討しております。

とても気に入っていらっしゃる紫ピンクのカーペットにマッチするファブリックを探しました。

他にも黄色い布地など、Xさまが気になった素材のサンプルを一通りお願い致しました。

こちらは、改めて別日にリフォーム予定のご自宅の床に集まってきた素材を並べた様子です。

主寝室で考えている色や素材の組み合わせです。エルメスから借りた壁紙を取り入れる予定です。

玄関ホールは、既存の三和土(タタキ)部分が赤みのある御影石なので、それに合わせて色選びをしています。そこから廊下を経てリビングダイニングへと空間が繋がりますが、色と素材をどこで切り替えてゆくかが考え所です…。

マナで見つけた黄色いファブックも是非使いたいとのことで、廊下の収納扉に張り込んではどうかと考えています。
服選びが苦手なので、建築素材の中でもファブリック選びは不得手な分野ですが、Xさまがとても楽しそうに布地を選んでいる横でご一緒していると、苦手意識も克服することが出来そうに感じてきました。



造作家具工事@元麻布ヒルズA邸

元麻布ヒルズA邸

リフォーム工事の山場である造作家具工事に入った元麻布ヒルズのA邸の現況をご紹介いたします。

リビングダイニングに面した大きなAV壁面収納です。右側に見えるキッチンへの開口部も含めて、一体デザインとしていますが、塗装仕上げの三方フレームが無事とりつきました。

上部フレームにはダウンライト、サイドは奥までフレームが伸びていますが、上には吊戸棚がつくので、フレームもその部分まで、キッチンへの引き込み扉枠の部分もこちらが当初からイメージしていた通りに作られています。

ダイニング部分に積まれている、これらの箱物が先ほどの3方フレーム内に取り付けられていきます。

右側の窓際の長物が吊り戸として吊られ、左奥の黒い箱がフレームの左側に入るAV収納となります。

ブルーレイ等が入るAV収納部分の背面は、コンセントや配線のための穴が指示通りに開けられていました。

先日から始まっていた壁の大理石張りですが、リビングの壁面は最上段の一列を残すところで一旦ストップして、ピクチャーレールとの取り合いを調整していました。

角度をずらして、その壁と廊下の壁をこのようなアングルでみると、玄関入って正面の壁からリビングまで、同じ割り付けの大理石が張られていることが判ります。

廊下側から見返すと、ほの暗い空間にシャープな照明が目地をくっきりと出した大理石を照らした様がとてもドラマティックです。

玄関の収納も箱の取り付けが終わっていました。分電盤との取り合いもきれいで、あとは扉とカウンター材の取り付けが残っています。

造作靴棚の反対側の壁面は、既存SICを再利用しつつ、扉を壁面と揃えたカラーガラスで作る予定ですが、扉の枠造作が終わっていました。

玄関ホール横の来客用トイレも手洗いカウンターに甲板が載って、あとは便器や手洗いボウルや水栓の取り付けと、鏡張りだけとなりました。

空間を区切ってウォークインを新たに増設した主寝室も壁紙と建具取り付けがほぼ終わっています。

その奥のウォークイン・クローゼットも壁紙張りの作業中でしたが、明るく使い勝手が良さそうな空間に仕上がりつつあります。

工期的に一番遅れているのが、こちらの洗面脱衣のようです。建築工事と絡んだ造作家具の取り付けとなっており、職人さんたちも苦労しているようです。

細かいディテールでは、リビングの折り上げ天井側面の金属製ルーバーがとりついておりました。ここに間接照明が当たって、鏡と鏡面のステンレスの幕板のシートを剥がした状態を見るのが楽しみです。

大理石張りのコーナー壁と袖壁として透明ガラスを差し込むディテールもきれいに仕上がってきています。

大理石の壁に取り付ける、照明のスイッチやコンセントについても、大理石の割り付けデザインを検討して、スイッチプレートの高さと目地割りがピタリと合うように調整してもらっています。