青山N邸のキッチン横の壁に、チークで作ったパネルの羽目板張り作業が始まっています。羽目板(ハメイタ)とは建築の専門用語ですが、要するに
まずは、パネルの同志の目透かし目地の部分にチーク同材のテープを張ることから始まりました。隙間の奥にパネルと同じ素材が見えてくるようにするためです。
順繰りにチーク羽目板パネルを割り付けに沿って貼ってゆきます。羽目板の取付方法は板同志に相シャクリを設けて差し込みながら隠れた箇所にビスを打つ方法や、接着剤と隠し釘を使う方法などがありますが、今回はパネルのサイズがそれほど大きくないことと、目透かしスタイルで張りたいので、接着剤と両面テープの併用で取り付けて貰っております。
目透かしの目地寸法は5ミリでお願いしていますが、それがズレないように家具屋の谷合さんは目地に差し込むガイドを使いながら慎重に張ってくれています。
キッチン横の壁ではチーク羽目板張り作業の傍らでは、キッチンカウンター下ではカラーガラス張りが始まっていました。
こちらが張り上がった後の様子です。チークの羽目板パネルも木目の方向を変え、途中に鏡や塗装パネルを入れて、重たくならないようなデザインを工夫しています。ダイニングからは鏡に映った外の景色が見えるハズです(コンセントプレートは色指定していたのですが、間違ったものがついてしまっていたので取り換えて貰う予定です)。
窓側からみるとこのような具合になっています。キッチンカウンター下のカラーガラスも張られ、間接照明もうまく取り付けられていました。
リフォーム前はこのような味も素っ気もないコーナーで、斜め壁も謎の存在でしたが、うまくデザイン的に処理することができたのではと思っています…。
前のブログでも紹介した窓際の柱型のTVキャビネットですが、以前はまだ仮置き状態でしたのが、今回正式に取り付けられました。少しだけ以前と違っているのが判るでしょう…。
実はこの脚元部分に2.5センチほどの黒い台輪を入れて貰いました。あまりに小さな違いで気が付かないかと思いますが、前の仮置きの時に試しに床の養生シートを剥がしてみたところ、床のチークフローリングとこのTV収納造作家具の色味がほぼ一緒で、一体化してしまっているのを見て、もっと独立したオブジェとして見せたいので、このようなお願いを施工側にしていました。
来客用トイレの手洗いカウンター前の鏡も入りました。
人造大理石(クォーツストーン)と繊維状のクロスとチーク枠と鏡がほぼフラットに納まっています。
これで青山N邸の工事はほぼ終わりで、次回はお客さまとの施主検査となります。