Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

施主検査→お引渡し→リノベーション販売

青山N邸

リノベーション後に販売するプロジェクトとして始まった青山N邸ですが、ようやく改装工事が終わりお客さまの検査に立ち会って参りました。

検査後に撮影した記念写真からですが、中央にこちらのお部屋のオーナーであるNさまご夫妻、販売のお手伝いをしてくださることになっている大成有楽不動産販売三田営業所の野村さんと藤山所長、工事をお願いしたリフォームキューの岩波さんと現場監督の滝川さん、カガミ建築計画の担当の岸本さんと私、各務です。
日当たり抜群のお部屋で、秋口でも半そでで過ごせる温かさでした。

クッチーナにお願いしたキッチンですが、背面収納のコンセントを追加すべきかをNさまの奥さまに見て頂きました。

タイル壁の隙間に設けた照明のスイッチですが、養生を剥がす際に塗装部分が剥げてしまったようで、補修してもらう部分です。

こちらはキッチンの袖壁のディテールですが、鏡面仕上げのステンレスの見切りと、チークのパネル、そしてクオーツストーンのカウンターがカチッと収まっていました。写真が撮影できておりませんでしたが、幾つかの指摘事項があったので、一週間ほどのスケジュールで補修して、その後のお引渡しへと進んでゆくことになりました。

…と、そうこうしているうちに、補修工事も終わり、お引渡しになりました。

再び検査時とほぼ同じメンバーで、指摘箇所の補修内容を確認してゆきました。

リビングのタイル壁の下の隙間に、目地材がはみ出ている箇所が検査時に見つかっていたので、それが補修されていることをチェックして頂きました。

毎回お目に掛る度に、楽しいお話をしてくださるNさまの話に爆笑している、野村さんと岩波さんの様子です。

全ての工事が終わったので、お引渡しの書類に記名捺印して頂き、工事が完了すると同時に、どのような販売方法と金額で広告を出してゆくかを大成有楽不動産販売の野村さんに提案して頂きました。
現在、大成有楽不動産販売から絶賛販売中とのことですので、このマンションのことや、弊社の仕事にご興味の方は、オープンハウスのタイミングなどで訪問して頂ければ幸いです。

 

 

オーダーキッチンショールーム巡り リブコンテンツ&クッチーナ

駒沢X邸

キッチンにも強いこだわりをお持ちの駒沢X邸のお客さまに、オーダーキッチンの可能性と特徴を見て頂くために、二つのキッチンショールームをご案内いたしました。

キッチンショールーム巡り@クッチーナ

最初に伺ったのは、代官山のクッチーナです。とにかくショールームが広く、色々なタイプ&デザインのキッチンが展示されており、ビルトインオーブンや冷蔵庫などの設備類の展示も豊富で、最初にオーダーキッチンをということになると、まずはこちらに伺うことが定番となっています。

キッチンショールーム巡り@クッチーナ

地階のキッチンは、以前からそれほど変わっていませんでしたが、上階は新しいテイストのモダンなものやクラシカルなものなど、色々とチャレンジングなキッチンが展示されており、僕らも楽しみながら拝見させて頂きました。ただ、色々なものがありすぎて、お客さまのXさまが目移りしてしまって、よく判らない印象をお持ちだったようです。

キッチンショールーム巡り@リブコンテンツ

良くクッチーナの後には旧山手通りの反対側にあるアムスタイルにお連れすることが多いのですが、リッツ・カールトンスタイルのインテリアがお好きなXさまには合わないだろうと考えて、目黒区八雲にあるリブコンテンツにお邪魔しました。

キッチンショールーム巡り@リブコンテンツ

スタッフは全員女性で、細かい使い勝手や収納等の工夫が得意で、テイスト的にはちょっとカントリー調なものが多いですが、きめ細かい対応が特徴だと思っています。何と言っても、今回案内してくれた社長の田原さんは、各務の大学時の同級生ですから、面倒な要望もうまく応えてくれるのが、毎回ありがたいのです。

キッチンショールーム巡り@リブコンテンツ

こちらが仮にレイアウトした図面を両社には事前に送っておいたのですが、リブコンテンツではそれらの図面を自部たちであればどう考えるかを検討の上、新たな図面を起こしてくれていました。折角の機会ですので、Xさまもご興味があるとのことでしたので、打ち合わせテーブルにてリブコンテンツならではの提案を聞かせて貰いました。

キッチンショールーム巡り@リブコンテンツ

Xさまは、デザインテイスト的にはリブコンテンツも少し違うと感じていらっしゃったようですが、提案の内容がとても良く考えられており、この人たちとなら使い勝手とデザインを両立させたキッチンが作れるのではとのお気持ちを持ってくださったようで、提案書を見ながら再度ショールームのキッチンを見せて貰いました。

 

解体現場確認@元麻布ヒルズA邸

元麻布ヒルズA邸

リノベーション計画途中で工事会社が変更になった元麻布ヒルズA邸プロジェクトですが、無事工事が着工され、解体のメドがついて来たとのことで、お客さまとリフォーム会社と一緒に現場確認に行って参りました。

このころはコンクリート躯体の中にあるすべての下地や設備配管を撤去するスケルトンリフォームの現場が多かったのですが、こちらで費用対効果も考えて、なるべく下地は残して解体範囲を少なるすることで、費用削減も狙っています。

正面右側の灰色のボード裏がみえている箇所は、リフォーム前は引き戸があった場所ですが、扉や枠は交換しますが、同じように引き込み扉を入れることになっているので、キッチン側(壁の裏側)は触らないで良いように、木製下地とボードは残して工事をして貰っています。

キッチン入り口の左側は、大きな壁面収納が以前はありましたが、きれいさっぱり撤去して、新しくTV&AV収納を作る予定です。キッチン入り口と合わせてデザインしています。

LDから廊下へと続く部分も床下地が残っています。玄関ホールからこちらの廊下床は大理石張りで、手前のLDは床暖房付きのフローリングとなっています。仕上げの厚みに違いがあるので、当初は手前のLD床下地まで撤去する予定でしたが、ベニヤ板などの下地状況を確認したところ、今の下地を使っても違い素材の床をフラットに出来ることが判り、解体範囲を縮めることができました。

玄関ホールは既存の造作靴収納がきれいに撤去されており、以前は棚の中に隠されていた分電盤が露出となっていました。

大理石張りのタタキ部分は扉外の廊下ともフラットに仕上がっており、きれいに清掃してこのまま残すべきか、張り替えるべきかをずっと検討しておりましたが、この上から新たにタイルを張ることが決まり、その段差解消のために扉周囲の床を一部解体して貰っています。段差解消のために一部斜めにタイルを張って、そこからフラットにタイルの三和土(タタキ)が続くデザインになってゆきます。

玄関ホール横のトレイも床下地が部分的に撤去されていました。また、以前は無駄にフカしてあった、右側の壁も撤去されて、これまで使われていなかった空間が現れてきました。

床下の配管は、一部がピット状に掘り下げらており、そこに排水管が接続されています。

以前の浴室、洗面脱衣エリアはぼどスケルトン状態に解体され、すでに新しいレイアウトに合わせて配管が更新されていました。

こちらは主寝室から廊下、水回りへの出入り口があった部分で、全ての建具と枠を撤去した後の様子です。ちょっと不思議な立体造形のような様相になっていました。

施工会社が折り上げ天井の中に仕込む金属製ルーバーのサンプルを2種類作ってくれたので、それを現場に当てて検討している様子です。ただ、金属の色味があまり好みではないとのことで、以前僕らがお手伝いした港区R邸のサンプルの色味で進めることになりました。

ここまでの計画では、外壁周りの窓の枠は窓サッシの濃い灰色に合わせる予定でおりましたが、改めて解体現場を見ていて、濃い色で枠を縁取ると、お化粧の濃い目の周りのように見えてしまいそうだと思い直して、フローリングと色味のあったダイノックシートを選ぶことに方針転換致しました。ダイノックのサンプルを剥がして、フローリングに合わせながら色味を絞ってゆきました。