Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

セラとジャクソン・グローエとTフォルム 水回りショールーム巡りツアー

原宿K邸

原宿のマンションのオーナー邸リノベーションプロジェクトのKさまと一緒に、水回り製品関連のショールーム巡りをしました。

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まず最初に伺ったのは、乃木坂にあるセラ・トレーディングのショールームです。セラは欧州のデザイン性が高い水栓金物やシンク、浴槽や水回り金物を輸入展示しているTOTOの小会社です。

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広々とした快適なショールームで、僕らの担当をしてくださっている池田さんに説明して貰いながら、一通りを見学して回りました。

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水栓やシンク類は、僕らもセラの製品を採用するケースが多いので、特に水栓の使い勝手やシンクのサイズを確認して頂きました。

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次に伺ったのは高級浴槽のジャクソンの青山ショールームです。アクリル製で半身浴などの使い勝手だけでなく、取っ手や付属品までデザイン性にこだわった高級浴槽を、このように実際に浸かった気分で体験することができます。

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ジャクソンのショールーム上階がドイツ製水栓メーカーのグローエのショールームになっています。実は、ちょうど1年前ほどにリクシル社(旧イナックス等の建材メーカーが統合した会社)がジャクソンやグローエといったハイエンド水回り製品メーカーを買収しているので、ジャクソンとグローエは兄弟会社のようになっているのです。

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グローエで定評が高いシャワーヘッドはこのようなコーナーで水圧や、水の流出方法を体験することができるようになっています。イメージとは違うようですが、実は日本製の水栓+シャワーの方が、ドイツ製の水栓+シャワーよりも水圧が弱くなってしまうので、そこのことをお施主さまに実感して貰うためにも良いコーナーです。

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最後に伺ったが、こちら南麻布にあるTフォルムのショールームです。大洋金物という独立系の輸入会社が運営するスタイリッシュな水栓金物ショールームです。

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リクシルやTOTOのようなマスを相手とした巨大メーカーとは違うので、クセはありつつも特徴のある水回り部品が沢山あるので、それらを説明させて頂きました。因みに背面に立てかけてあるのはドイツのホーロー製浴槽のカルデバイの製品です。
僕らが良く使っている水回り製品のショールームを、今日は一日でツアーすることができました。各メーカーのイメージが掴めたと思いますので、これから比較しながら浴槽、シャワー、水栓、シンク等を一つずつ決めてゆくことになります。

 

 

 

家具と小物を入れてステージングした千代田区Y邸

千代田区一番町Y邸

LDKと玄関、水回りの大規模リフォーム工事が終わった千代田区一番町のY邸に、お施主さまからのご依頼で家具や小物、カーテン類までコーディネートしたステージングのお手伝いをいたしました。

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お施主さまのYさまからリフォームのご依頼があった際には、賃貸に出すか販売するかを迷われていた段階でしたが、インテリアの出来を見たうえで、賃貸よりも販売の方が適しているだろうとのことで、興味を持ってくれる富裕層のイメージしてステージングをして欲しいとのご依頼でした。

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「ステージング」とはあまり聞き馴れない言葉ですが、中古住宅販売では数歩先を進んでいるアメリカでは一般的なサービスです。家具や小物類、ラグやカーテン、照明器具などのインテリアをコーディネートして、新築マンションのモデルルームのように見せることで付加価値を付けるサービスです。家具コーディネートいう意味では「スタイリング」とほぼ同義語ですが、ターゲットをより強くイメージして販売するという点が大きな違いでしょうか…。

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通常は家具のレンタルやリースを使ってステージングをするのが一般的ですが、このクラス、規模の空間にマッチするレンタル家具はまだほとんど日本には揃っていないので、予算を事前に提示したうえで僕らの方で購入することとなりました。ソファーとコーヒーテーブルはアルフレックスのSONA、ダイニングテーブルはマクサルトのALCEO、ダイニングチェアはレ・スタンツェのDチェア、ラグはインテリアズが扱っていた特殊加工したアンティークラグを選ばせて頂きました。

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この日は、カーテンやブラインド、ペンダント照明まで一通り揃ったので、お施主さまのYさまとお友達のMさま、不動産販売のNさんに、高級マンションの目利きである坂根康裕さんにも加わって頂き、レビュー(講評)をお願いいたしました。
ハイ・エンドの高級家具だけでなく、アンティークラグや国産のダイニングチェアを混ぜたこと、またアイキャッチになっているペンダント照明(FLOSのCANCAN)がスターウォーズのダースベイダー(笑)のようで印象に残ることを褒めて頂きました。

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こちらは後日のお話ですが、坂根さんが元編集長をつとめられていたリクルート社の雑誌「都心に住む」が取材撮影に来てくた際の様子です。「名作マンションのもてなしリビング(仮)」というタイトルで、ヴィンテージマンションのリビングダイニングを撮影したいとのことでした。

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お客さまを呼んでのアフタヌーンティーをイメージしたティーセットや小物も持ってきてくれての撮影でした。

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花器や生花、お菓子やティーセットまで揃ってくると、本当にそのまま暮らせるようなセッティングになってきました。

 

 

 

 

 

窓から緑しか見えない都心のオアシス・白金台P邸プロジェクトスタート!

白金台P邸

新しいプロジェクトがスタートしましたが、まずはこちらの写真をご覧ください。

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大きなリビングダイニングの南面窓からの景色です。港区白金台の住所ですが広いテラス越しには緑しか見えません。

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テラスに出たところの景色です。こちらも自分の建物の外観以外は鬱蒼とした自然しか見えません…。

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築30年で180平米超えのこちらのマンションをご購入なさったお客さまからのPさまからご相談があって、ほぼスケルトンにしての全面リフォームのお手伝いをすることになりました。

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一度大きなリフォームを経験済みのお部屋のようでしたが、空調や給排水設備関係はほぼ全て撤去して交換する必要がありそうでした。お施主さま立ち会いのもと、壁裏のエアコンを調査している様子です。

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こちらは玄関ホールです。壁面いっぱいにクラッシックな造作家具と収納が据え付けられています。これらをどのようにデザインして再調理(?)してゆくかをお施主さまと工事をお願いすることになるリフォームキューの岩波さんと相談させて頂きました。

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同じ玄関ホールを玄関扉側から見返した写真です。現時点では、既存造作収納や建具を活かして再塗装で色を変えて、よりシックでヴィンテージ感を感じられるようなデザインにリフォームしたいと考えています。正面には小さな和室が見えていますが、こちらもお施主さまとのご相談で、書斎に変えようと画策しています。

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既存のキッチンは完全にクローズ型のとても広い空間です。本来はオープンキッチンに変えたかったのですが、壁式工法で作られているマンションなので、壁を抜くことは難しそうです…。

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こちらは前のオーナーさまが水色タイルをベースにリフォームした水回りです。リフォームの費用を考えると、何とかこれを活かしてきれいに使いたいのですが、浴室洗い場と洗面の境はカーテンで、防水性能などに不安があるので、どこまでリフォームするかは要検討です…。

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主寝室の奥に作られていた桐の突板で作られた既存ウォークインクローゼットは、とても素晴らしい出来なので、このまま再利用することが決まりました。

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前回リフォームされた時のきちんとした記録がなく、マンション管理組合に保管されている図面と見比べてみても、どこがコンクリート躯体で、どこをどのように変えたのかがはっきりとしない状況です。まずはお施主さまと現調時にお話をした内容を簡単に纏めてみたものがこちらの図面です。

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お施主さまのPさまからは、とにかく都心に稀有な緑しか見えないこのお部屋の特徴を最大限に生かしたリフォームにして欲しいとお願いされております。これからどのような方針でリフォームデザインを進めてゆくか、担当スタッフの前田君と一緒に考えてゆきます。