Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

南麻布のマンションリノベーションS邸の現場

南麻布S邸

南麻布S邸のリノベーション工事も着々と進んできています。

140924minamiazabuS_genba-01

テレビを設置する壁の開口が空き、折り上げ天井のモールディングが取りつきました。

140924minamiazabuS_genba-06

お子様が生まれたばかりのSさまご夫妻はお子さまをご両親に預けて現地に来てくださいました。テレビの設置高さを現場で決定させて頂きました。

140924minamiazabuS_genba-02

とにかく面積が大きいお宅なので、二人の大工さんが全力で頑張ってくれているのですが、パッと見た目にはどこが進んだのかが判りにくい現場となっています。

140924minamiazabuS_genba-03

折り上げ天井のモールディングは判りやすい進捗状況ですね。

140924minamiazabuS_genba-04

以前の現地打ち合わせでサイズを決めて頂いた子供のプレイルームとリビング・ダイニングを区切る間仕切り壁の合板下地も上がっていました。

140924minamiazabuS_genba-05

この壁は厚みを持たせて、左右両側から2本の引き戸が引き込まれることになります。片面に大きな鏡を張った、重量のある建具になるので、天井にはつり込み用レールをしっかりと支えるための下地と補強材が作られていました。

140924minamiazabuS_genba-07

こちらは、玄関ホール廻りの床ですが、シンダーコンクリートを斫った後に、モルタル左官工事できれいに下地が作り上げられていました。四角い箱状のものは、フロアヒンジを設置するための穴です。

140924minamiazabuS_genba-08

電気屋さんも着々と配線を準備してくれています。こちらはキッチン横の壁に作るスイッチボックスです。リビングダイニングキッチンの照明は、ほぼ全てこの照明コントロールパネル調光できるようになります。

140924minamiazabuS_genba-09

通り抜け型のSIC(シューズ・イン・クローゼット)の中には、新しくコンパクトな分電盤が設置されました。その右横には弱電盤の用意ができていました。

ライムストーンの暖炉・マントルピース組み立て

広尾N邸

外国在住のお施主さまが、現地でで選んで購入して、船便で送ってくださったライムストーン製の暖炉が広尾の現場に届きました。

140922hirooN_danro-01

正確には、煙突もありませんし、背部も石膏ボードなので、火を燃やすことができないので、マントルピースの組み立てです。因みにマントルピースは、暖炉の上部・側面を囲むかたちで壁面に設けられるフレーム上の飾り枠のことです。

140922hirooN_danro-02

全部合わせると、数百キロの非常に重たいものですが、10個くらいのピースに分けられてきたものを、マニュアルに従って組み上げてゆきます。伊藤さんと服部さんに手伝いの大工さん2名、そしてお施主さまのNさまも手伝いに来てくださいました。

140922hirooN_danro-05

組み立て中を上から覗き込んだ様子です。さすがに無垢で作るとなると、重量がとてつもなくなるので、このように中空で作ってあります。

140922hirooN_danro-03

一番重たい部材の天板を慎重に乗せている様子です。

140922hirooN_danro-13

組みあがったところで、接着剤で固定する前に、慎重にレベル(水平性)とカネ(垂直性)を確認しながら、微調整してゆきます。

140922hirooN_danro-06

レベルとカネが取れたところで、内部に潜り込んで固定してゆきます。

140922hirooN_danro-07

写真のような三角形の石のピースに、二液性の接着剤を付けて固定してゆきます。まだ、内部には梱包材の発砲スチロールのごみが付着していますね…。

140922hirooN_danro-08

一通り組み上がって、鎮座している暖炉のマントルピースの威容です。

140922hirooN_danro-09

アップで見ると、ライムストーン同士を接着している線が見えますが、やはりプラスチックで作られたマントルピースとは重さも格式もワンランクもツーランクも違います。

140922hirooN_danro-12

無事リビングの壁に組み上がったマントルピースに、お施主さまがやはり外国で購入して送ってくださった電気式のストーブを嵌め込んでみた様子です。両脇に本棚を控えて、プロポーション・デザインともに大満足の出来となりました。汗だくになって組み上げてくれた職人さんとNさま、どうもお疲れさまでした!

 

 

白金台のビンテージマンションリノベーション計画Y邸

白金台Y邸

白金台で築29年の中古マンションのリノベーションのお手伝いをすることになりました。面積は175平米(53坪)の大型ヴィンテージマンションです。

140916shirokanedaiY-01

手前がリビングで、奥に人が立っているのがダイニングという変形リビングダイニングのお宅です。リビングは面積的にも広くて、整形ですが、ダイニングは梁型が目立ち天井も低く、このままではちょっと寂しいイメージでした。

140916shirokanedaiY-02

キッチンは一度手を入れているようですが、それでもビンテージ感ある変形キッチンでした。外国人向けで高さが高く、面積の割にはレイアウトが使いづらそうなので、新しいレイアウト案をご提案することになりました。

140916shirokanedaiY-03

こちらもビンテージ感がを感じる浴室です。在来工法なので、全面的にやり直しをすると大がかりな工事になることをご説明したところ、まずは古さを感じさせないように手直しして欲しいとのお話になりました。浴室乾燥機がついていいないので、天井の高さを少し落として、浴室乾燥暖房機を設置することになりそうです。

140916shirokanedaiY-04

大きな主寝室は、ちょうど窓前に樹木があって、気持ち良い部屋でした。クロゼットが不足しているので、壁際に一直線にクローゼットを設けることになりそうです「。

140916shirokanedaiY-05

キッチンの床の点検口から覗き込んだ床下の配管状況です。キッチン回りの床はスラブが下がっており、こちらのように水回りの給排水管が更新できるようになっていました。木製の束立てと鋼製の束が混じっており、幾度かリフォームをされた経歴が判ります。

140916shirokanedaiY-07

今回はスケルトンでのリノベーションではなく、消費税込で2000万円の予算で、どこまで手直しできるかというスタイルでの計画となっているので、間取りの変更をなるべく抑えて、目立って古い設備の更新やデザインのリニューアルを中心に広い面積を有効活用しながらどうバランスを取ってゆくかが難しい判断になりそうです。

140916shirokanedaiY-06

実は、以前違うお部屋でしたが、リフォームのご相談でこちらのマンションを拝見したことがありました。マンション内装の雰囲気はわかっておりましたので、事前に送っていただいていた平面図をベースにして、どこをどのように手直ししたら良さそうかを勝手に考えていたものをお見せしたところ、概ね気に入って頂けたようでした。