南青山Y邸の一番のコダワリでもあるキッチンの設置工事が始まっていました。
と言っても、前日から組立が始まっていたので、カウンターから下のキャビネットはほぼ組み上がっておりました。僕らのデザインでは珍しいコの字型のキッチンです。
なぜコの字型が少ないかと言うと、カウンター下のコーナー部分の収納に無駄な部分を出易いので、あまりご提案してこなかったからなのです。
ただ、今回はコの字にしても、キャビネット寸法やダイニングとのレイアウト上の絡みで、無駄になる部分を極小まで少なくすることが出来そうだったので、お勧めすることになりました。この写真の中央左奥が無駄になりやすい部分なのですが、ドイツの金物メーカー、ハーフェレ社のコーナー金物を使うことで有効に使えそうです。
もう一つのコーナー部分は、ダイニング側から使える引き出しとすることになっています。ほぼ全容が見えてきたキッチンです。コの字型に巡らされたクオーツエンジニアドストーンが硬質感を醸し出していますね。
こちらは組み上がったキッチンで、食器拭きを掛ける金物の高さを検討している様子です。キッチンだけでなく、リフォーム全体の工事を請け負ってもらったリブコンテンツの担当の石井さんとお施主さまと一緒に使い勝手をあれこれ検討しながら決めて行きました。
こちらはキッチン奥のパントリーです。職人さんが働いている部分に冷蔵庫が入り、その奥にはやはりハーフェレ社の金物を使った大容量のパントリー引き出しが設置されています。
こちらはリビングの窓側の壁です。壁背面にある部屋をしばらく子ども部屋として活用することになっているので、窓際に引き戸を設けてもらっています。
フローリング床もきれいに繋がって、ようやく歩き始めたばかりの息子さんが行き来する姿が想像できます。
最後に、空間の仕上げの色の最終確認をいたしました。フローリングとキッチンの色に合わせて、ウォールナット貼りの腰板、アクセントとなる壁の色、その他の壁と天井の色を決定することができました。
こちらは翌日に石井さんに送って貰ったキッチン写真です。ウォールナットの突板扉、吊り戸棚、灰色の塗装パネルもきれいに設置できたようで、ホッといたしました。