Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

コの字型のオーダーキッチンの設置

南青山Y邸

南青山Y邸の一番のコダワリでもあるキッチンの設置工事が始まっていました。

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と言っても、前日から組立が始まっていたので、カウンターから下のキャビネットはほぼ組み上がっておりました。僕らのデザインでは珍しいコの字型のキッチンです。

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なぜコの字型が少ないかと言うと、カウンター下のコーナー部分の収納に無駄な部分を出易いので、あまりご提案してこなかったからなのです。

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ただ、今回はコの字にしても、キャビネット寸法やダイニングとのレイアウト上の絡みで、無駄になる部分を極小まで少なくすることが出来そうだったので、お勧めすることになりました。この写真の中央左奥が無駄になりやすい部分なのですが、ドイツの金物メーカー、ハーフェレ社のコーナー金物を使うことで有効に使えそうです。

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もう一つのコーナー部分は、ダイニング側から使える引き出しとすることになっています。ほぼ全容が見えてきたキッチンです。コの字型に巡らされたクオーツエンジニアドストーンが硬質感を醸し出していますね。

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こちらは組み上がったキッチンで、食器拭きを掛ける金物の高さを検討している様子です。キッチンだけでなく、リフォーム全体の工事を請け負ってもらったリブコンテンツの担当の石井さんとお施主さまと一緒に使い勝手をあれこれ検討しながら決めて行きました。

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こちらはキッチン奥のパントリーです。職人さんが働いている部分に冷蔵庫が入り、その奥にはやはりハーフェレ社の金物を使った大容量のパントリー引き出しが設置されています。

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こちらはリビングの窓側の壁です。壁背面にある部屋をしばらく子ども部屋として活用することになっているので、窓際に引き戸を設けてもらっています。

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フローリング床もきれいに繋がって、ようやく歩き始めたばかりの息子さんが行き来する姿が想像できます。

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最後に、空間の仕上げの色の最終確認をいたしました。フローリングとキッチンの色に合わせて、ウォールナット貼りの腰板、アクセントとなる壁の色、その他の壁と天井の色を決定することができました。

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こちらは翌日に石井さんに送って貰ったキッチン写真です。ウォールナットの突板扉、吊り戸棚、灰色の塗装パネルもきれいに設置できたようで、ホッといたしました。

建築家が願いを叶えるマンションリノベーション本

世田谷区N邸

今月出版になった「新築を超える‐建築家が願いを叶えるマンション・リノベーション」(マガジンランド社)に僕らの事務所の2つのプロジェクトが掲載されました。

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表紙の右下の写真にも載っているのも神戸M邸です。

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こちらが神戸M邸の紹介ページです。今回は他の建築家のリノベーションプロジェクトを含めて、全部で17事例が掲載されていますが、このプロジェクトが最多のページ数の6ページを割いて紹介して貰っています!

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こちらは世田谷区N邸で、「洗面面下のある家」として紹介されています。全て写真は、こちらで撮影したものを提供しておりますが、ホームページでは使っていない未公開(?)の写真もあります。

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また、世田谷のお施主さまの貴重なインタビューも掲載して貰っています。NENGOプロデュースで、どのように僕らを見付けてくださったかからの興味深いエピソードも紹介されております。
当初からこの企画をご相談して下さったマガジンランドの太田さん、そして何より掲載にご協力くださったMさま、Nさま、どうもありがとうございました!

幅広3層フローリング張り@南青山Y邸

南青山Y邸

解体、そして設備関連の先行配管も終わった南青山Y邸の現場には、フローリングが張られました。

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今回採用したフローリングは、岡崎製材の幅広・3層・厚突きフローリングです。ヨーロピアンオークを特注で、ホワイトソープ染色仕上げにお願いした製品です。

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フローリングは幅広(192ミリ幅)、厚突き(表面の単板が3ミリ厚)、長尺(一本の長さが2.4メートル)、3層(欧州で主流となっているスタイルで、床暖にも対応可の製品が多い)のヨーロピアン・オークです。少々節がある強い表情が特徴ですが、これだけの纏まった面積があるので、その力強い特徴が上手く生きて感じられます。

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リビング側からキッチンを見返したアングルの写真です。床にピョコンと立ち上がっているのが、U字型キッチンのシンクが来る部分に先行配管された、給水給湯管と排水管の立ち上がりです。

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廊下から続いている濃い染色の壁や建具は活かしているので、キッチンに新しく立てる壁との見切りを工夫して、この写真のようなディテールとしています(と言っても仕上がって見ないと、デザインの意図が判らないと思いますが…)。

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フローリングは、パブリック部分とプライベート部分を分けるこの長い廊下にも、更には洗面・浴室以外の全てのスペースに張られました。中々の迫力で、お施主さまのYさまにも気に入って貰えそうです。