Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

最終仕上げ工事@白金高輪のマンションリフォームN邸

白金N邸

塗装工程も無事終わった白金高輪の高級マンションリフォームN邸では、最終の仕上げ工事が行われていました。

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前室(ベスティビュール)の障子枠がきれいにはめ込まれていました。南面の明るい窓なのですが、対面にある他のマンションの景色と、向こうからの視線が気になるので、このような枠だけ(ガラスは入っていません)の障子を作り、その奥にレースのカーテンを入れて、視線を手前に持ってくるデザインとしています。

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赤っぽいダイニングからピスタチオ・グリーンの前室を見返したアングルです。建具も吊り込まれていますが、まだドアノブとガラスが嵌められていません。

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このポーセリン(陶器製)のドアノブが取り付く予定です。

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リビングの柱がの奥の収納も扉を取り付けるだけとなっています。この空間は灰色で塗装しているのですが、収納奥の白い棚と比べると色の違いが見えてきます。

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玄関のベンチと左右の靴収納も出来上がりつつあります。

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一度取り付けて貰ったテレビ下のDVDの機器収納の扉ですが、設置位置が上手く出来ていなかったので、少し引っ込めて貰っています。

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照明器具の取付け、コンセント・スイッチプレートの設置も行われていました。一つ一つのプレートが曲がっていないか、水平器を使いながら慎重に取り付けてくれています。

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こちらでは、造作家具のカウンターの段差を補修してくれている様子です。マンションの場合、どうしても搬入経路の問題があるので、大判のものを運び込めないので、このような補修工事をきれいにしてくれる職人さんがとても重要になります。

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気になっていた格天井の間接照明を点灯した様子です。格子がある事で、中央部が暗く見えてしまう事が判り、急遽中央部にクリプトンのダウンライトを4灯追加して貰うようにリフォームキューの岩波さんにお願いすることになりました。格天井を作ってくれた大工さんに電話で聞いて、天井裏に隙間がある事を確認して、ちょうど残ってくれていた電気屋さんに配線を廻せるか聞いて、何とか工事ができそうなことが判って、ホッと致しました…。設計側のミスを、工務店にカバーしてもららことができそうです。岩波さん、そして電気屋さん、どうもありがとうございます!

「驚異のリフォーム&リノベーション」本 新装増刷!

ニュース

昨年5月に発売になった中西ヒロツグさんとの共著「驚異のリフォーム&リノベーション」(エクスナレッジ社)が販売好調とのことで、装いも新たに増刷されることになりました。

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こちらが最新版・驚異のリフォーム&リノベーションの新しい表紙です。中西さんと僕らの二つの事務所のリフォーム&リノベーション事例を題材にしているので、コストを強く意識した物から費用を掛けてリッチに仕上げたもの、細かいディテールから全体のスケルトンリフォームまでと多様な内容を含んでいるので、それを表紙で見せるような構成となっています。

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ディテールのページでは、品川Y邸の造作家具も大きな写真入りで紹介しています。

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僕たちらしくないとの評判の代官山T邸の玄関ホールの黒檀の建具廻りのディテールも大きく載せています。

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本文も大きく構成を変えて、新しい内容を付け加えてより詳細に、そして写真は全てカラーになりより見やすくなっております。以前ご購入いただいた方には大変申し訳ありませんが、価格も2400円と安くなっております。リフォーム・リノベーションを設計・施工したいプロの方、リフォームの事を詳しく知りたい(マニアックな?)お施主さまにも好評の本ですので、どうぞご購入頂ければ幸いです。

 

南青山の築浅高級マンションリフォームプロジェクトがスタート!

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南青山の築浅高級マンション(築7年・124平米)の リフォームプロジェクトがスタートします。実はお施主さまのY様ご夫妻は、ちょうどお子様が生まれた昨年からマンション探しをしていらっしゃり、これまでも2件の中古マンションをご検討しており、その度にご相談を頂いておりました。色々と問題があって、その2件は流れてしまいましたが、今回この南青山のマンションを無事購入できたとのことで、改めてリフォームのご依頼を頂きました。

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写真のように、まだまだそのままでも使えそうなインテリアなのですが、前の持ち主の方が作り付け家具を沢山作ってしまっていること、ワンちゃんを飼っていたことで、汚れと臭いが沁みついてしまっていること、そして何よりキッチンが閉じたスタイルで、お子様と一緒に暮らす家として適していないことが、リフォームを決断なさった理由だそうです。

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LDからキッチンを見返した写真ですが、横長の細い窓と引き戸の開口部だけで、料理中は子どもが何をしているか全く様子が見えないとのことで、オープンスタイルなキッチンへと改修することになっています。

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ある意味スタイリッシュで、使えそうなキッチンですが、ここまで背中を向けてしまっていると、子どものことが心配で料理ができないだろうと思えてしまいます。

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二社のオーダーキッチン屋さんをお施主さまと一緒に巡って、提案の内容問より、ショールームの雰囲気と担当者の話やすさからリブコンテンツさんをキッチンのパートナーとしてプラン作りを進めてゆくことなりました。担当のIさんは、僕等とも10年来のお付き合いで、ちょうど小さな男の子を育てながらお仕事していることが、お施主様の奥さまのRさんの決め手になったようです。

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こちらがリブコンテツIさんが作ってくれたキッチンリフォームの提案資料です。コンパクトなパントリーを備えた、コの字型の調理スペースが、隠す部分と見せる部分のバランスが良く、デザイン性と子育てをしながらの料理の機能性を両立させたいというご希望を叶えることができそうです。<90C28E528145939290F3934095BD96CA907D818383768389839381845F31333実はキッチンのレイアウトと、ダイニングのテーブルの位置は大きく関連してきますし、ダイニングテーブルとリビングソファのレイアウトも当然ながら関係してくるので、コの字型にした場合のLDの家具レイアウトパターンを2種類作って検討してみた図面です。事前に現在お住まいのお宅にもお邪魔して、調理機器や家電のサイズも実測しているので、それらをレイアウトした場合にカウンターがどのくらい必要かも確認しています。131209minamiaoyamaYtei_start-5キッチンに合せて、リビングダイニングの壁や床、照明計画、リビングの隣の部屋との繋がりや窓のウィンドウ・トリートメントもデザインリフォームしてゆく予定です。この空間がどのように変わってゆくか、僕らもとても楽しみです!