Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

広尾のヴィンテージマンションリフォーム計画が始まりました

広尾I邸

広尾の築39年、153平米(46坪)のヴィンテージマンションのリフォーム計画が始まっています。

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実は、初めてお話を伺った際には、既にリフォーム工事の工務店が決まっており、プランも当然決まっていたプロジェクトなのです。お施主様が海外に在住中で、デザイン的な助言や留守中の工事チェックで手伝ってくれないかとのご依頼があって、「デザインアドバイス」&「施主代行としての工事チェック」という形でお手伝いすることになりました。

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共通のお知り合いが居たという事情はありますが、メールのやり取りだけで仕事の範疇をほぼ決めて、来日した際に初めて打合せをしたのが、工事着工当日という超変則でのアドバイスは、当然ながら初めての経験です。

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3時間ほどの集中したお打合せをしただけでしたが、その直前にした僕らの現調の結果をお伝えして、予定していなかった浴室周りの排水管の交換も実施することになりました。その打合せの2日後には、写真のような状態で、天井も解体されていました。130701hirooHtei_kaitai-4

キッチンが外された状態での打合せで、かつてはキッチン内にあった洗濯機を洗面に移設し、その場所に冷蔵庫を移設することが決まりました。

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こちらはキッチンキャビネット内に隠されていた謎の配管類です。竣工時の図面の読込みと、管理会社へのヒアリングで、大きく出っ張っている配管は、既に使われなくなった床暖房の給湯管で、更に竣工当初のシンダーコン埋設のキッチン排水管はコロして、5年ほど前にスラブを貫通して新たなる排水管を設置していることが判りました。130701hirooHtei_kaitai-6

こちらは玄関裏の点検口から入ることができたPS内部の配管状況です。手前左の竪管が雑排水と汚水を合流させて排水竪管で、そこから3本の管が横引きされているのですが、なぜか銅管と亜鉛メッキ鋼管が併用されていました。シンダーコンクリート内部のどこかで何らかの方法で異種金属が接続されている可能性もあるので、その危険性をお施主様にお伝えしたうえで、この部分の排水管は全て交換することになりました。
実は、その後の管理組合・管理会社との折衝でも、色々なやり取りがありました。当初はPS内は共有部分なので交換できないと言われましたが、状況を現地にて示して粘り強く交渉した結果、却って横管は今回の工事で交換して欲しいと依頼されることなりました…。130701hirooHtei_kaitai-9

こちらはかつての浴室があった個所の解体状況です。竣工当初は在来工法での浴室だったものを、一度パンユニットの浴室にリフォームされていました。排水管から交換することになったので、オーダーユニット浴室の東京バススタイルの眞柄さんと和久田さんに現地に来て貰い、浴室リフォームの方法を検討致しました。

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さすがこの道のプロのお二人で、現場でどんどんマーカーで工務店さんへの指示を書きこんでゆき、床段差のレベルや、天井高さの設定、給水・給湯管の位置、排水管のルートなどを決めていってくれました。

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そうこうしている間にリビングの天井もほぼ解体され、メールでのやり取りで、新しい天井の形と照明のレイアウト計画も決めることができました。工事の流れを落さない形で、何とか上手くアドバイスして行ければと思っています。Hさまご夫妻、そして工務店の武田さん、どうぞこれからも宜しくお願いいたします!

建築知識 各務謙司特集号?

六本木T邸

現在発売中の建築知識(エクスナレッジ社)で、6ページに渡り、僕らの仕事が紹介されています。それも全てカラーです!

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最初の4ページは、水廻りについてのインタビュー記事で、高品質の水廻り製品をどのように組み合わせるかについてのノウハウをしゃべらせて貰いました。こんなに大きく顔写真が掲載されたのは初めての経験で、結構恥ずかしいものですね…。

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3~4ページ目にも、事例写真や図面と一緒に、インタービュー時の顔写真が載っています。事例としては、白金台S邸六本木T邸を挙げさせてもらっています。

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顔写真部分のサービスアップです…

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最後の2ページ分は「デュポン・コーリアン」のタイアップ記事です。神戸M邸で全長8mのキッチンと洗面カウンターを繋げて作ったことが目に留まったようで、タイアップ記事に取り上げて貰いました。取材時の様子もブログでご紹介しております。

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「建築知識」建築家や工務店といった専門家向けの専門誌ですが、リフォームで頑張ってきたことが、このような形で纏まって紹介されたことは、とても嬉しいことでした!エクスナレッジ社の編集・西山さん、広告・高濱さん、デュポン社の営業マーケティングの品川さま、営業開発の菅原さま、どうもありがとうございました!

照明機器セッティング@代官山T邸

代官山T邸

造作家具も徐々に入ってきた代官山T邸の現場は、照明器具セッティング中でした。

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リビングダイニングは、ルートロンの調光システムを使うので、電気屋さんの細かい調整が必要になります。5系統の照明を、電気屋さんが調整している様子です。

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ダイニングの直上にはグレアレスのダウンライトが8灯設置されます。ちなみに、このダウンライトはハロゲンでLEDではありませんが、将来的にはLEDに球を変えることができるタイプの照明器具です。

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玄関ホールから続く片側が収納、片側がギャラリーになる廊下にはウォールウオッシャータイプとピンホールタイプが交互に並んでいます。

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予備の寝室の折り上げ天井には、ルミナベッラ社のベルーガという照明が付きました。

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リビングのコーナーに設けたワンちゃんの為のスペースには、DNライティング社のシームレスタイプのLED照明が付きました。

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主寝室では、照明ではありませんが、電気関係のスイッチ類の再レイアウトが進んでいました。

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先の写真を撮影した直後には、主寝室のカーペットの下地となる、フェルトが張られ始めました。奥には、書斎用の壁から片持ち(キャンティレバー)の机もセットされています。

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納戸の床には長尺塩ビシートが張られていました。

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そうこうしているうちに、主寝室の床カーペット貼りも終了していました。カーペットは、堀田カーペットのmossというタイプを採用しています。

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かたや浴室では、天井パネルが張り直されていました。こちらも照明を変更したのと、レインシャワーを設置するので、パネルを交換することになっていました。

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電気工事に関連して、リビングの石張り壁にはB&OのCDプレイヤーのバックパネルがセットされました。完成がまじかに迫った代官山の現場では、とにかく多様な工事が同時進行中で、2~3時間現場にいる間に、どんどん様相が変わってゆくので、全く気を抜くことができませんでした。