Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

開口枠取付け作業

杉並区S邸

杉並区S邸は180平米近くの大型マンションなので、窓が沢山あります。ガラスブロックの窓まどまで合わせると、(数え方が難しいですが)全部で14個ほどあり、それらの枠もお引渡し時に全て撤去されていたので、新しく作ることになっています。

ダイニング出窓部分 開口枠取付け

こちらは、ダイニングに面した大きな出窓部分です。まだカーテンにするかブラインドにするか決まっていない時点で、枠を先行して取り付けることになったので、出窓に沿った形でも手前の壁に一直線でも、どちらのスタイルでもカーテン等を設置できるように下地を入れて貰っています。

出窓開口枠

こちらが真横から見たダイニングの出窓の枠造作です。きれいな木枠ですが、最終的には塗装の塗り込み仕上げになる予定です。

寝室変形出窓部分枠

こちらは主寝室の変形出窓の枠取付け作業の様子です。発泡ウレタン工事の際に、事前に埋め込んでおいた木下地(木レンガとも言います)に隠し釘と、速乾性接着剤で取付け、クランプで乾くまで固定しています。

子供部屋出窓の開口枠

出窓が多く、こちらは子供部屋の出窓の開口枠です。アルミサッシのツバが歪んでいる個所もあったのですが、大工さんが丁寧に削り合わせながら枠を取り付けてくれたので、元からこのような形であったかのようにきれいに仕上がっていました。

GLボンドでの壁施工

断熱材を下地に吹いた壁では、GL工法で壁を作って貰っています。GL工法とは、写真のように下地を組まず、モルタルのようなGLボンドを団子状に取り付けて、その上から石膏ボードを押しつけて張ってゆくことで、きれいな壁ができるという工法です。壁下地の不陸(ガタツキ)にも対応し、時間も早く、費用も安いこと、更に仕上げ厚が薄いことが特徴です。

GLボンド

GLボンドとは吉野石膏の製品名で、Gypsum Liningの略語だそうです。写真左手前の袋に入ったの粉状のボンドを水で練って、すぐに使うことができます。

床墨のチェック

床のモルタル均しを先行させて、まだ壁が立っていないユーティリティー部分では、スタッフの渡辺さんが青の片岡さんと八木君と床の墨出し位置を確認してくれました。

 

 

フローリングの張り納め

杉並区S邸

杉並区S邸の工事も床フローリングがほぼ張り終わり、これから壁ボード張り工事に入ってゆく段取りとなってきました。

マーフィーフローリング

と言っても、フローリングは最後の張り納めの個所が一番難しいので、それらの納まりをじっくり見させてもらいました。

フローリングの張り納まり

こちらがベランダへの掃出しサッシュ際の納まりです。右側は手前のフローリングのサネがあるので、きちんと固定できますが、左側はビスを打つ個所がなく、まだ、サッシのツバとゾロ(平らで段差がない)に納まるので、基本的には木材用速乾ボンドでガッチリ固めるしかありません。

サッシ際のフローリング納まり

このように、サッシのツバのビス孔に大き目の板を留め、更に写真奥に見えているような突っ張り棒を天井との間に差し込んで、ボンドが感想するまで動かないように固定する必要があります。仕上がると、その苦労が見えなくなってしまいますが、真っ直ぐでない壁との納まりやこのサッシ際の納まり等、大工さんの腕の見せ所なのです。

フローリングとモルタルの見切り

こちらは、廊下コーナーの床です。濃紺色に見える、床に差し込まれた板が、見切りの塗装された鉄フラットバーです。廊下のコーナーでフローリングの向きを変えるので、その個所に見切り材を入れて、アクセントとしています。仕上がった状態では、フローリングと見切り材の上端がゾロに納まる予定です。

マンションスケルトンリフォーム

こちらが、ダイニング部分からリビングを見返した様子です。左側奥にはキッチンが入る予定で、その壁と天井には既に石膏ボードが張られています。天井に開いた細長い長方形の穴は、埋め込みの照明ボックス用の開口です。

アイランドカウンター貫通の配管

キッチンのアイランドカウンターを貫通する配管を纏めた様子です。銀色に見えているのが上下階を貫く雑排水管で、その横に沿わされているのが、天井に埋め込んだ空調機のドレイン管です。以前の記事で書いた通りの処理を行った上で、これらの配管はなるべく細くカバーして、キッチンのアイランドカウンターを貫通する形で仕上げる予定です。

書庫廊下

最後の写真は、これまであまり紹介してこなかった、書庫廊下の部分です。廊下に沿った凹み部分に、壁と一体になった本棚が作り込まれることになっています。

 

神戸M邸 マンションリフォームプロジェクトの工事契約

神戸M邸

神戸三宮のマンションリフォームプロジェクトM邸の工事契約に立ち会って参りました。

マンションリフォームの工事契約@現場

相見積の結果、芦屋の越智工務店に工事をお願いすることが決まり、現地にてお施主さまご夫妻と工務店、設計事務所の三者立会いのもと工事契約を締結しました。現場は、マンション購入後に何の家具もは一定な状態でしたので、越智工務店さんが契約書に記名捺印しやすいようにとの配慮で、座卓と座布団を用意しておいてくれました。

床マーキング

契約前には、事前に床にビニールテープでリフォーム後の壁の位置をマーキングしておいたので、そのスケール感を確認して頂いています。お嬢様のKちゃんが、楽しそうに走り回ってくれました。

最終実測データのまとめ

本日が子供部屋のオーダー家具ビベル社(Vibel)の発注期限でもあったので、僕らはマーキングの前に、子供部屋予定の空間の最終測量を行い、そのデータをスタッフ竹田さんのi-padで写真にとって、ビベルの中島さんにメールで転送して、発注を確定させて貰いました。便利な世の中になったものです…。

リフォーム工事契約記念写真

契約後、早速近隣挨拶に伺って、管理組合にもリフォーム工事の申請を提出いたしました。皆での記念撮影は、左から現場監督の金平さん、越智工務店の山野社長、一歩下がって積算見積りの中村さん、お施主さまのM様ご夫妻とKちゃん、設計の各務と、近隣挨拶等でアドバイスしてくださった不動産・北野坂商会の玉邑さんです。


工務店側と工事についてのやり方等を再度打合せをしてから、お施主さまが宿泊している神戸オリエンタルホテルの部屋にお邪魔してきました。材料や色の使い方がとてもシックで上手なホテルのインテリアを勉強させて貰いました。
皆様、これからのリフォーム工事、どうぞ皆様宜しくお願いいたします!