Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ウェブマガジン・家の時間にて「建築家リフォーム」連載中

ニュース

2009年12月から連載を始めた、ウェブマガジン・家の時間での「建築家リフォーム」も、早いものでもうすぐ30回になろうとしています。昨年の震災の直後はしばらく休ませて貰いましたが、良くここまで続けられたと我ながら感心しております。

玄関リフォームの機能とデザイン

玄関リフォームの機能とデザインでは、複合的な機能を要求される玄関に絞って、リフォームでどのようにデザインと機能を合致させてきたかについて書いています。

ウォークイン・クローゼットの作り方

ウォークイン・クローゼットの作り方では言葉では良く聞くWICの本来的な意味や便利に使えるレイアウトなどを紹介しています。

  調理の巾が広がるキッチンパントリー

調理の巾が広がるキッチンパントリーでは、単なるキッチン収納ではない、ワクワクして料理の準備・下ごしらえが楽しくなるパントリーのあり方について説明しています。

生活のシーンを豊かにする照明リフォーム

生活のシーンを豊かにする照明リフォームでは、コストパーフォーマンスに優れたリフォームの1種類として、照明リフォームの効用について書いてみました。LED照明の使い方や、一室多灯型の照明配置についても説明してみました。

  床仕上げより重要?天井リフォームのデザイン

床仕上げより重要?天井リフォームのデザインはちょっと刺激的なタイトルですが、忘れがちな天井のデザインについて考えてみました。

快適なトイレ空間へのリフォーム

重要なことは判っていても、ついつい設計者でも常識的に考えてしまう、トイレ空間について書いたのが快適なトイレ空間へのリフォームです。扉の位置や開き勝手を工夫するだけで、音や臭いを気にせずに使いやすいレイアウトに変えることも可能だと思っています。

  マンションにおける廊下の意味と効用について

マンションにおける廊下の意味と効用についてこちらでは、ついあまり主だった機能が見えてこないので、リフォームで部屋に取り込んでしまいがちな廊下空間をトピックに、リフォームでどのように活かすことができるかを事例を挙げながら説明しています。

マンションリフォームとインテリアデザイン

マンションリフォームとインテリアデザインは、ここ数年事務所内でも、大きな問題として考えている、リフォームとインテリアデザインついて考えてみました。リフォーム提案にはインテリアのグレードや雰囲気が重要になりますが、本来はちょっと違った分野の仕事を、どのようにお施主さまに説明し、提案してゆくかについて考えています。
ちょっとずつではありますが、それなりの期間を掛けながら連載してきた記事ですので、お時間があるときに、どうぞご覧ください。

設備配管・電気配線 工事中

杉並区S邸

杉並区S邸のマンションリノベーション工事は、床下の設備配管がほぼ終わり、電気の配線工事も大よそメドがついて参りました。

照明用電気配線工事

照明の電気配線は、天井下地との位置関係や、天井埋め込みエアコンの配管との絡みで、図面通りに配置することができない場所もあるので、電気屋さんと現場で打ち合わせて対応してゆきます。

LGS壁下地

同時にLGSの壁下地と置き床の下地も終わりに近づきつつあります。プイラスターボードが壁に張られてしまうと、このように風通しが良く、大きな空間が見通せることが無くなってしまうのが残念です。

廊下配管状況

廊下部分は、まだ、床の給水給湯配管が見えている状態です。青が水でピンクがお湯です。廊下の先に向かって、二本がユーティリティーへと曲がってゆき、二本がキッチンへと置き床の下へと延びてゆくのが判ります。

リビング床下地工事

こちらはリビングかダイニング方向を望んだ写真です。置き床システムと一体になったパーチ(パーティクルボード)の上に、剛性を確保するためのラーチ合板が張られています。

置き床の重量補強

リビングの一角に、お施主様が購入した重さ300キロのテレビキャビネットが置かれる予定なので、その部分は置き床を重量対応にするために、足を密に入れて貰っています。写真で壁から二枚目までのパーチには、ボードの中央部分にも三点で支えられていることが判ります。

フロアヒンジ設置工事

廊下からリビングへの鉄扉用のフロアヒンジも取付けられていました。微妙な取付け間違いが、建具の動きに影響するので、何度もレベル(水平性)や位置を確認しながらの慎重な作業です。

フロアヒンジ金物設置

こちらがアップで撮影したフロアヒンジです。重量が掛かる部品なので、コンクリートスラブに鉄筋アンカーを打ち込み金物を溶接し、すきまを無収縮モルタルで詰めてガッチリと固めています。

フィブロックで区画貫通処理

最後の写真は、床スラブを貫通している排水管の区画貫通処理の様子です。従来は、PS(パイプスペース)周りはコンクリートブロックで囲われていることで、防火区画を貫通していても処理されていることになっていましたが、今回は既存状態でPSのブロックが大きく崩されていたので、管理組合の許可を得たうえでブロック壁を完全に撤去しています。その代りに、フィブロックという材料(写真の銀色のカバーの部分)で区画貫通処理をして貰っています。一か所あたり、約1万円掛かる高価な工事ですが、それで確保できるスペースを考えると、コストパーフォーマンスは良いのかもしれません。

マンションリフォーム専有部分現調セミナー

ニュース

マンションリフォーム推進協議会(REPCO)が主宰する「マンションフォーム専有部分現地調査セミナー」にスタッフ2人と一緒に参加して参りました。

マンションリフォーム専有部現調セミナー

レプコに賛助会員として入会した時に頂いた現地調査マニュアルの出来がとても優れていたので、是非話を聞いてみたいと思っていたセミナーです。

マンションリフォーム現地調査マニュアル

因みに、こちらがそのマニュアル本ですが、会員のみの配布物で、非売品だそうです。セミナーの内容は本当にプロ向けでとても細かく、失敗を糧にレプコの会員の会社が貯めてきたノウハウを本とセミナーに纏めたようなもので、とても役に立ちそうな内容でした。

会場が銀座リクシルの銀座ショールームだったので、セミナー後に久しぶりに水廻り関連のショールームを回って参りました。こちらの写真が1階のエントランスホールで、建築家の前田紀貞さんが手がけたデザインだそうです。

洗面ボールや浴槽の展示スペースです。同じグループ会社に入ったジャクソン社の浴槽も展示されていました。

水廻り製品がTOTOと似たようなイメージですが、タイルは旧INAXなだけあって、デザインがきれいで、インテリアの参考になりそうでした。