デザインアドバイスでお手伝いしてきた広尾O邸の工事完了して、お引渡しに立ち会って参りました。
何より広く、高級感のある豪華な玄関ホールを室内に実現したいとのお客さまのご希望で実現したのが、こちらの空間です。
大きな間取り変更はせず、シューズ・イン・クローゼット(SIC)を一部削っただけで、この広いホールが確保できました。SICを回り込んでいた廊下分の面積を玄関ホールに 加えることができたのです。
反対側からの写真です。左奥のガラス扉の先がリビングで、右側の廊下の先がプライベート空間となります。
大理石をふんだんに使えば、確かに豪華絢爛な空間になりますが、どこが見せたい部分なのか、判らなくなってしまいガチです。こちらの写真を見て頂くと、実は玄関扉側の壁には大理石を使っていないことが判るでしょうか?色味のあったビニールクロスをパネル張りにした壁と姿見の鏡となっています。メインの壁も扉が2枚ありますが、完全に隠すわけではなく、やはり色味を合わせた塗装仕上げの扉として、石張りの目地と合わせた位置に特注の取っ手をつけて、アクセントとしています。
広い玄関ホールを実現する場合、どこで靴脱ぎ線を持ってくるかのデザインが難しくなります。玄関扉の所で床を上げて、フルフラットにしてラグで靴脱ぎラインを作ることもあるのですが、今回は室内に同じ大理石の磨き度合いを変えたタタキを作り、斜めカットした同材の框(カマチ)で土間を作りました。
施主検査で、ご夫妻で玄関ホールを見て下さっている様子です。
先ほどのガラス扉の先のリビングダイニングキッチンがこちらです。計画途中までは、部屋のサイズに対してキッチンが大きすぎるので、レイアウトを変更する案も考えておりましたが、まだ比較的新しく、十分使えるキッチンでしたので、一部お化粧直しをしたうえで、再利用することになりました。
こちらのLDKでは、フローリングとクロス全面の張り替え、折り上げ天井への間接照明取り付けと正面壁の右側の飾り棚設置のお手伝いをいたしました。
こちらがその飾り棚です。その右側の収納扉は、新しくデザインしておりましたが、製作が間に合わず、別日での取付けとなりました。
マンション共用部玄関がとても大きく豪華なのに、室内に入った途端所帯じみた空間になってしまうことを残念がっていらしたお客さまでしたが、今回のこの玄関を中心としたリフォームには、とても満足して下さいました。
最後に、設計施工をお願いしたリフォームキューの設計&営業の上山さん、現場監督の滝川さんとお客さまとで記念撮影させて頂きました。
まだ、幾つかの未成工事や、追加になった工事がありますが、マンションリフォームの完成、どうもおめでとうございます!