Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

造作家具の組立て-1@松濤D邸

松濤D邸

リノベーション済みマンションのリフォーム計画の松濤D邸の現場に造作家具と建具が入ってきました。

リビングダイニングも壁にタイルが張られ、天井の2色使いのクロスも張られて、空間の素形が大分見えてきていますが、そこに沢山の箱ものが置かれています。

リビング壁面は、中央部分にタイルが張られ、その左がダイニングエリアに該当する壁という構成になります。写真左手前に空いている窓が展開図のデザインを考えるうえでどうにも処理しにくい要素でしたが、引き違いの掃き出しの一方を壁で閉じることで何とか形になってきました。

壁タイル張りは、最近よく使わせて貰っているダイナワンのマーベルプロという大判大理石調タイルなのですが、このグレー色は同じ色味と柄ながら、艶あり(ラパート)と艶なし(マット)が揃うので、細くボーダー状に割いたうえで、交互に張って貰いました。

リビングに無造作に置かれている箱ものが、それぞれ各コーナーに組み立てられてゆくのですが、この状態では何がどうなっているのか判りにくいですね…。
因みにこちらの家具は、リビングの柱型に取り付く斜めコーナー収納です。

こちらは洗面カウンターの家具のようです…。

こちらはワインセラーコーナーの上の吊り戸収納の框扉でした。その背面壁は…、

ダイニングとキッチンを間仕切る壁で、繊維調のクロスのパネル張りとなっております。その横にはまだ全く仕上がっていないシナフラッシュの扉が吊り込まれていました。

フロアヒンジで吊り込まれた扉を閉じて、廊下側から見た様子です。欠き込まれた部分に特注でお願いした金物の取っ手が、右側の隙間には透明ガラスが入る予定です。

ワインセラーコーナーは、扉枠と梁型のカバーがすでに取り付けられていました。

ダイニング天井の照明ボックスもクロスがきれいに巻き込まれてほぼ仕上がっていました。よく見ると箱の奥の板に細かい穴が開いていますが、この穴から天井裏に照明の熱を逃がすための細工となっています。

ダイニングからキッチンへの開口です。引き戸の高さに合わせて、垂れ壁を作って、クロスパネルで収めて貰っています。

キッチンに入ったすぐ横の壁には、スイッチ類を纏めたボックスがきれいに納まっていました。繊維質クロスに色合わせをした塗装仕上げですが、違和感はほぼありませんでした。

キッチン内の背面キャビネットは甲板以外は組み上がっていました。

奥行を活かすパントリー収納金物もバッチリです。扉を開けると、収納奥のカゴが手前に引き出されるというハーフェレ社の優れモノ金物を使っています。

カラフルなカーペットの色味選び@麹町K邸

麹町K邸

お見積りもほぼ纏まって、インテリアの素材や色味の打ち合わせ中の麹町K邸のお客さまと、色彩豊かな輸入物カーペットの色味選びをさせて頂きました。

カラーカーペット選び@麹町K邸

国産のカーペットは高級になればなるほど、ウール素材への拘りの為か色味が地味になる傾向があるので、アメリカとドイツのブランドのカーペットのサンプルを取り寄せておきました。
1つは米国製のファブリカのシェ・シリーズ(コンフォート社)のもので、もう一つはドイツ製のフォアベルクのスペリアー・シリーズ(アーテリアー社)の物です。

カラーカーペット選び@麹町K邸

濃紺や紫、赤やグリーンなどの色味にご興味を持って下さり、それらの大判サンプルを取り寄せて、他の色味と合わせて決定してゆきたいとのお話しになりました。

ボロン色選び@麹町K邸

洗面所の床はペットのワンちゃんのお世話もあるので、滑らず耐久性があってそれなりの強さがあるものとのご希望だったので、 スウェーデン製の塩化ビニール製の織物シートの一種のボロンをご紹介いたしました。

浴室タイル選び@麹町K邸

また、浴室は既存のユニットバスを再利用する計画となっておりますが、壁材と床材の汚れが気になるとのことで、上張りできる薄型タイル(3.5ミリ厚)のプクシースリムの色味も見て頂きました。

素材色味打合せ@麹町K邸

また、書斎部分には羽の要素も入れたいとのご要望で、和紙の見本もお見せいたしました。

書斎和紙選び@麹町K邸

光を透過する和紙を障子のように窓際に張ることを考えて、和紙ブランドのカミズムに幾つかのサンプルをお願いして、事務所の打ち合わせ室の窓に張って、光の透過や外からの透け具材を確認して頂きました。

品川N邸現場にユニットバス搬入

品川N邸

品川区の高層マンションペントハウス(最上階住戸)の現場にユニットバスが搬入されてきました。

品川N邸リフォーム現場_ユニットバス用床防水パン

写真の黒い箱のようなものが、半分に分割された防水パンの片割れです。最近はオーダーユニットバスの立ち上がりの高さが低い防水パンばかりだったので、久しぶりに見る大手設備メーカーが作る防水パンの堅牢さを見て少々驚きました。

品川N邸リフォーム現場_ユニットバス用の浴槽

浴槽も側に防水用の縁(フチ)が最初から取り付いており、ちょっとやそっとの振動や揺れでは水が漏れなさそうな安心感がありました。

品川N邸リフォーム現場_ユニットバス用の床配管

ユニットバスを設置する予定の場所ですが、床にはセット化されている下地材が組まれており、こういった部分も規格寸法で作られていることで、組み立てスピードの早さの秘密が良く分かりました。

品川N邸リフォーム現場

その他の部屋の大工工事も確実に進んでいます。リビングの床にはTESの床暖房パネルが張られ、

品川N邸リフォーム現場

窓際のカーテンボックスもきれいに撤去されていました。

床コンセント用開口下地

ソファを置く裏面の床の指示した位置には、床暖房パネルを避けた位置に床付け用のコンセント穴があけられていました。

品川N邸リフォーム現場

キッチン背面、トイレの横に来るPS(パイプスペース)のサイズもこちらとの打合せ通りになっていました。

品川N邸リフォーム現場

施工会社のスタイル・イズ・スティル・リビングがいつもお願いしている大工の大迫さんともこれで4つ目の現場となります。マンションリフォーム工事用に大迫さんが自分で工夫して作った道具箱には、毎回ながら感心させられてしまいます。
こちらの台車には掃除機が組み込まれています。

ペントハウスリフォーム品川N邸工事現場

こちらは、ビス打ちなどで使うコンプレッサーとタッカーなどの備品を組み込んだ台車です。

ペントハウスリフォーム品川N邸工事現場

台車同志は高さ、サイズを揃えてあるので、このようにベニヤ板を上に載せれば作業台にもなる優れモノなのです。

品川N邸リフォーム現場

現場の資材や道具がきれいに片づけられた様子は、毎回ながら現場監督の中川さんと大工の大迫さんの誠実な姿勢を見るようで、気持ちが良いものです。