Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

《全能住宅改造王》的翻修裝潢建議 驚異のリフォーム&リノベーションの中国語版

ニュース

2012年に初版が発売になり、その翌年に改装増版されたリフォームの技術本、「驚異のリフォーム&リノベーション」(エクスナレッジジ)の中国語版が発売になっています!台湾の出版社が翻訳権を購入して出版の運びとなったそうです。

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タイトルは「大師如何設計《全能住宅改造王》的翻修裝潢建議となっています。全能住宅改造王とは、台湾で大人気のテレビ番組「劇的!ビフォー&アフター」のことだと思われます。共著者の中西ヒロツグさんは台湾でも相当な著名人だと聞いているので、その人気にあやかっているのだと思われます。

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写真のキャプションから図版の説明まで、ほぼすべてが中国語に訳されています。翻訳者の方の苦労は並大抵ではなかったのではないでしょうか…。

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最後のページに掲載されている著者経歴の個所です。「哈佛大学」というのがハーバード大学の中国語訳であることが判ったり、住宅リフォームコンクールが「住宅翻修競賽」だったり、中西ヒロツグさんはそのまま中西ヒロツグさんだったりと、中国語の勉強にもなります。今後中国進出を狙っている設計者の方のための勉強テキストにもなりそうです(笑)。

 

2つのタイルのショールーム見学_平田タイルとアドヴァン

お台場K邸

もうすぐ施工会社が決まる予定のお台場K邸ですが、お施主さま(現時点で外国在住)が来日してくださっています。そのタイミングで、今回のリノベーションで大きな役割を果たしてくれるインテリア素材、タイルのショールームを2か所一緒に回っていただきました。

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最初に伺ったのがこちら、中野坂上にある平田タイルのショールームです。これまでも幾度か使ったことがありましたが、すべてサンプル請求と営業の方の説明だけで、ショールームに伺ったのは初めてでした。

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ここまでの段階である程度決まっている素材である床材をベースに、リビングの壁とキッチンや洗面の床に使うタイルを決める予定でした。全体の硬質感を高めて、グレードアップする素材としてカラーガラスも使いたいと考えているので、そのサンプルも見比べながらタイルを見て頂いている様子です。

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ある程度候補は事前に絞ってみていたのですが、実はショールーム訪問をしたその日が新作発表会とのことで、違う階でカタログに掲載されていないタイルを見ることができると説明を受けたので、そちらに伺って新作も拝見させて貰いました。

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以前より、白い大理石調のボーダータイルをどこかで使ってみたいと思っていたマーベラスというシリーズに、新しく灰色調のタイルが発売されていました。ぼくらもとても気に入りましたが、僕ら以上にお施主さまが気に入ってくださり、リビングの壁候補として急浮上してきました。もう一点、写真がありませんが、キッチンの床材としてヴイ・ストーンというシリーズのタイルも候補に上がりました。

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次に伺ったのが原宿のアドヴァンのショールームです。こちらには、以前奥さまが来日時にご一緒させて頂いておりました。お子さまがいらっしゃるご都合でご夫婦揃って来日するのが難しいため、別々にショールームを見学しております。ですので素材決定が大事業(?)となっております。

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こちらのシリーズのボーダータイルも候補として以前より挙げていたものです。ただ、実際に拝見して頂くと、ツヤ感が思っていたほど無いことは想像と違っていたとのご感想でした。

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こちらのイ・マルミというシリーズは、昨年完成お引渡しをした南麻布S邸で採用してとても良かったので、お施主さまにもお勧めしてきたタイルです。

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ここまで一通り候補になりそうなタイルを見て頂き、それらをどの箇所にどのように使いたいと考えているかを、アドヴァンショールーム内で机を借りて説明させて頂きました。

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ショールーム見学で素材感のイメージが残っている段階で、それぞれの候補のタイルと絡んでくるキッチンなどの素材候補を並べて、どれとどれの相性が良いかをご一緒に考えさせていただきました。クオーツストーン系の素材を使う予定のキッチンの天板、塗装の扉サンプルをお願いすることがほぼ決まっているオーダーキッチン屋のクッチーナから幾枚かお借りして、同時に並べさせてもらいました。

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当日は奥さまがご不在ですので、3通りほどの候補となる組み合わせを決めて、それらの素材サンプルをご自宅に持ち帰っていただくことになりました。ぼくら設計側も、それらの素材の色を展開図に描き込んで、なるべくイメージが伝わりやすいようにして、決定のお手伝いをすることになっています。
お忙しい来日時に丸一にお付き合いくださったKさま、どうもお疲れ様でした。そして、ありがとうございます!

 

 

 

家具搬入&備品取り付け@六本木N邸

六本木N邸

設計検査を終えて、順次指摘してポイントの是正工事が進行中の六本木N邸の現場ですが、是正工事の邪魔にならない部分から大型テレビや家具の搬入・取り付けが始まっています。

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現在一般マーケットで手に入る一番大型サイズの84インチの超大型テレビとその周辺機器が現場に届きました。

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今回はテレビとDVD、ステレオシステムと7.1chのサラウンド対応スピーカーシステムに加え、照明のコントロールや窓のブラインドの開閉、さらにはエアコンまでをアイパッドで一括コントロールするシステムを採用しているので、接続もクレストロンというコンピューターを介して繋ぎこんでもらっています。

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このためにデザインしたニッチに大型テレビとB&Oのスピーカー、その隣にクレストロンやアンプ、お施主さまお手持ちのコンピューターゲームなどが設置されました。テレビの手前の床には、マナ・トレーディングに依頼したリミテッド・エディションのラグも搬入されています。

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細かい設定が必要はデリケートで複雑な作業なので、結局繋ぎ込みと設置でほぼ丸一日掛ってしまいました…。

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その間に、寝室に面した大型バルコニーにはデドン(ニチエス)でお願いした屋外用ソファーとテーブルが2セット入ってきました。

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かたや寝室には、造作家具屋のYPOに依頼していたヘッドボードの設置が始まっています。ヘッドボードを初めとした幾つかの特注置き家具のデザインプロセスは、以前のブログでご紹介したものです。

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元々、こちらの寝室は今回のリフォームではいじらない予定でしたが、他の部屋のグレードが上がってきたので、やはりこちらにも手を加えたいとのお施主様のご希望で、このように手を食わることになりました。とはいえ、壁や建具は残した状態でグレードアップを図ったので、このヘッドボードも既存の壁やコンセントをいじらずに単体で成り立つデザインで考えています。
ちょうど引き出しのなった個所の下部が点検口になっており、背部のコンセントと接続ができるような仕組みとしています。

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こちらは丸一日掛りでも完成しませんでした。でもレザーの緞子張りパネルが入ったシックなデザインは、とてもカッコよく仕上がりそうです。

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同じ寝室の正面壁に設置するチェストも運び込まれてきました。

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LDには白いカレカッタ・ドーロの大理石天板のフレックスフォルムのダイニングテーブルとインテリアズのダイニングチェアが設置されていました。ダイニングの照明の位置と丸柱、そしてダイニングテーブルがきれいに入るかが一番の問題でしたが、図面通りの場所に設置して貰ったところ、本当にうまくマッチしています。

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写真では軽やかに見えるダイニングテーブルですが、実は大理石の天板だけで約200キロの重量があるとてもヘビーなテーブルでした。大の成人男性6人掛りで慎重に共用廊下部分を運んでいる様子です。

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大物のミノッティのソファーの設置も始まりました。大きいですが、こちらのマンションは大型エレベーターなどの面で搬入経路に恵まれているので、ここまでの搬入はそれほど難しいポイントはなかったようです。

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リビングの壁際には、やはりYPOに依頼した特注のコンソールが設置途中です。中央に照明やスマートフォンなどの充電用にコンセントを設け、天板をレザー張りで仕上げるデザインですが、とてもスタイリッシュな出来になりそうです。

完成後の六本木N邸の写真はこちらをご覧ください。