Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リノベーション・ジャーナルのインテリア特集号に掲載されました

六本木M邸

以前幾つかのマンションリノベーションプロジェクトを取材撮影して頂いた雑誌「リノベーション・ジャーナル Vol.5」が発売されております。ブログでのご報告が遅くなりましたが、先月初頭から店頭に並んでいたようです…。

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日本で唯一のリノベーション専門誌であるこの雑誌に大きく取り上げて頂いたのはとても名誉なことです。特集のテーマは「インテリアをデコる100の法則」で、高級インテリアを扱ったLUXURYの32ページ(!)は全て僕らが設計したプロジェクトの紹介となっております。
最初に取り上げられたのは、品川区Y邸です。突板の使い方などが説明されています。

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2つ目の登場事例は、先日「第31回住まいのリフォームコンクール」で優秀賞を頂いた世田谷区N邸です。こちらでは塗装仕上げの注意点などが説明されています。

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次は神戸M邸で、プロフェッショナルにリビング・キッチンを動線に取り込む設計手法の解説です。

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お馴染み(?)の白金台S邸は、自然素材を使いながらありがちな北欧テイストを避けて高級感を演出する方法について書いてくれています。

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モールディングやケーシングをふんだんに使った六本木M邸でも、詳細写真を使っての説明となっています。白っぽくて、僕の腕ではうまく撮れていなかったディテールもプロの写真家の手できれいに撮影されています。

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南平台N邸は、雑誌初登場です。こちらだけは、取材撮影の日程が足りず、こちらで撮影した写真を使っています。

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ここまでの事例紹介的なページに加え、ここからはさらに色使いとゾーニング、空間の個性化、装飾部材の使い方、天井と照明の関係、大きな壁面の演出の仕方、フローリングとラグの相性、アルミサッシの存在感の消し方、高級建具のデザイン、AV収納の見せ方などを細かく説明してくれています。ほとんど、僕らが考えてきたデザイン手法を丸裸にされて解剖されてしまったようで、恥ずかしいばかりなのです。

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しかし、ここまでで終わりではなく、巻末には「リノベマスター仕事術」というタイトルで、経験豊富な縦主をうならせる高級リフォームの作法について、図面を使いながら詳しく解説してくれているのです。

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当初、特集の意図を編集長の大菅さんに伺った際に、こんな大規模なインテリアの特集がうまく纏まるのか、正直不安ばかりでした。ただ、最終的に出来上がったものは、文章を読んでも図面を見ても、写真を眺めてもなるほどと思えることばかりの、素晴らしいマンションインテリアの特集号に仕上がっていました!

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このような派手で、内容も良く判らず、僕の名前も誤植されていますが(残念…)、実に面白く(プロであれば)必ず役に立つ雑誌となっておりますので、どうぞ書店で手にとってご覧ください。

 

 

 

 

第31回住まいのリフォームコンクール授賞式

世田谷区N邸

先日優秀賞受賞のご報告をした、「第31回住まいのリフォームコンクール」の受賞式に伺って参りました。

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受賞作品である世田谷区N邸のお施主さまご夫妻と3歳のAちゃんも授賞式に駆けつけてくださいました。全体のプロデュースと施工をしてくれたNENGOからは担当だった中村専務がご多忙とのことで、新人現場監督の七條さんが代理で来てくださいました。

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先日もお見せいたしましたが、こちらが世田谷区N邸の応募用紙でした。

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多数の受賞者の方が登壇していましたが、お施主さまのご家族がいらして下っていたのは我らがチームだけでした。Aちゃんが登壇して表彰状を受け取ったシーンでは、会場全体が微笑みで満ちた素敵な空間となりました!

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こちらはオマケのようなものですが、マンションリフォームマネジャーの資格を持っている人間は、奨励賞も貰えるとのことで、元スタッフでN邸を担当してくれた渡辺さんと一緒に、再登壇して賞状を受け取らせて頂きました。

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我らがチームの記念写真です。右からNENGOの七條さん、Nさまのご家族と各務、元スタッフの渡辺さんです。
思い出に残る素晴らしい授賞式になりました。ご多忙の中駆けつけてくださったN家の皆さま、改めておめでとうございます。そしてありがとうございました!

 

ゴージャス&スタイリッシュな高級リノベーション、南麻布S邸が完成

南麻布S邸

ようやくすべてのリノベーション工事が終わって、お施主さま検査&引き渡しとなった南麻布S邸の現場に伺って参りました。

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とにかく広く、天井も高いS邸では、人間が小さく見えるので、この写真を見てもスケール感がズレしまうのではないでしょうか?

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リノベーション工事中に生まれて、まだ生後2ヶ月の赤ちゃんを連れての、お施主さまの検査&お引き渡しです。本来は検査後に是正工事を行って、それが完了してからお引き渡し&お引っ越しとなるのですが、諸処の事情があって、検査当日にお引き渡しとなって、お引っ越し後落ち着いたところで補修工事をすることになったのです。

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引き渡しの際に行う機器の取り扱い説明も同じ日に行いました。ちょうどキッチンの使い勝手をご説明中です。

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初めは奥様が赤ちゃんを抱っこしながら取扱い説明を受けていましたが、なかなか集中できそうになかったので、途中から私、各務が赤ちゃんを抱っこしながら取説を埋めてもらうことになりました。ほんの数年前に自分の赤ん坊を抱っこしていたのに、首が座っていない赤ちゃんを抱える方法を忘れてしまっているのには、我ながら驚きましたが…。

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一通り検査&取説&引き渡し書類の捺印等が終わったところで、関係者全員での記念撮影です。中央にお施主さまご夫妻、そのほかは右からリフォームキューの現場担当の富田さん、カガミ建築計画の竹田さん、お施主様の左がリフォームキューの営業&設計担当の森井さん、そして各務です。

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お引き渡し後、しばらく残らせて頂き、まずは照明のシューティング調整を行いました。ユニバーサル(照明の向きを変えられるタイプ)の照明は、すべてどの壁面を照らすかを考えながら、一つずつ調整してゆきます。

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当初は少しスカラップ(壁面近くのダウンライ卜の光の模様のこと)がずれていたものを地道に整えて行きました。

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そのあともお施主さまのご了承を得て、残らせ貰って竣工写真を撮影させて頂きました。何度も繰り返すようですが、広くて天井も高いので、キッチンやテレビも小さく見えてしまい、どうにも人が暮らす空間に見えなくなってしまうのには閉口致しました。

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クッチーナでお願いしたU字型の高級オーダーキッチンです。天板はコンフォート社が輸入している人工クオーツストーンのシーザーストーンです。先日販売された女性誌エクラへご紹介したことで、今回は特別に格安の価格で入れさせていただきました。

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こちらも扉も同じくコンフォート社でお願いしたゼブラウッドの建具です。ハードな大理石タイルや透明感のあるガラスと相まって、とてもスタイリッシュな出来上がりになり、お施主さまも設計の僕らも大満足です。完成時の様子は、こちらをご覧ください:南麻布S邸リノベーション
長らくお待たせいたしましたが、ようやく完成することができました。Sさまご夫妻&ベイビーちゃん、どうぞこの空間での生活を楽しんでください。また落ち着きましたら、浴室・洗面や寝室部分の第2弾リノベーション計画を進めさせてください!