床下地が組み上がった品川区Y邸に、二度目の墨出し打合せに行って参りました。
初回の墨出しは、設備の立ち上がり位置などの大まかな寸法確定でしたが、今回は床下地にきちんとした墨が出せるので、壁の正確な位置や収納や家具との取り合いを決めることができます。
因みにこちらが解体検査直後に行われた、初回の墨出しの様子です。ガタガタのコンクリート下地に墨と油性マーカーで記すスタイルなので、正確な位置出しが難しいのです。
木製の床下地上だと、このような形でより正確な位置を出すことができます。これから発注する建具の寸法や、お施主さまが子供部屋用に購入する家具の寸法などもある程度決めることができました。
設計側が用意した墨出し用の寸法です。壁位置は断熱材を基準に決めるところと、左右からのバランスで、現場立会いで決める個所があります。今回は予算節約の為に、プライベート部分には既製品の建具を使うことになっており、それらの枠の細かい収まり寸法まで理解していないと寸法が決められないので、スタッフの竹田さんは相当大変そうでした。
手前の脚立の上にレーザーレベルを置いて、現場監督の斉藤さんと竹田さんが天井のレベルを確認している様子です。現場の大工さんとの打合せで、天井の組み方を工夫して貰い、天井高さを当初の想定より上げることができそうです。
キッチン裏の壁の内部に立ち上がる給水と給湯のヘッダー用のさや管です。竣工後も点検できるように、壁に点検口を作ることになります。
こちらは玄関ドア横の様子です。奥に走っている水色の管が、メーターから専有部に入り込んでいる(いわゆる二次側)給水管で、その手前の白い管がガス管です。広さに余裕がない玄関なので、これらの管の上を付加して、ビニールタイルを敷いて仕上げることになっています。既存の玄関扉の下枠との高さ調整も打ち合わせることができました。
玄関横の洗面脱衣とトイレ部分の床下地組みも始まっていました。コンクリートブロック積みの個所が防火区画となっていますが、トイレの排水管は耐火二層管、その他の管についても貫通部分の処理をお願いしています。天井には、三室型の換気扇が釣り込まれています。
床下の写真ですが、今は使われていない通気管にきちんと区画貫通処理のフィブロックが巻かれていることを確認いたしました。後施工でのテープ処理なので、厳密には施工手順通りには施工されていないかもしれませんが、リフォーム以前は全く区画貫通処理がされていなかったので、お施主様に事情を説明して、理解して貰っています。