Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

オーダーキッチンの打合せ@リブコンテンツ

キッチンリフォーム

田園調布F邸のキッチンをオーダーキッチン屋さんのリブコンテンツにお願いすることに決まり、Fさまご夫妻と設計チームで一緒に恵比寿のショールームに伺って参りました。

リブコンテンツショールームでの打合せ

リブコンテンツ ショールーム

リビングに向いた飾り用カウンターはタイル張り、下の調理台カウンターはステンレス、扉は少し厚みのある塗り込みの框扉までは決まっていましたが、ステンレスの細かいニュアンスや色具合、框扉の框の厚みや塗装の色・ツヤをまずは確認させて頂きました。

框(カマチ)扉は、モダン一辺倒なデザインとは違い、陰影があり少しクラシカルな雰囲気がでるので、扉に合わせるハンドル・取手も柔らかな曲線が入ったものと、実用的に手拭を掛けられる長物と二種類を混ぜて使うことに致しました。

キッチンカウンター高さの確認や、ガスコンロやシンク、食洗機等の設備機器のレイアウトと確認を細かくチェックし、また幾つかの細かい変更をすることになりました。中央奥に映っている女性が、リブコンテンツの社長で今回担当をして貰っている田原さん(僕の大学の同級生!)、その左が共同設計者の中西ヒロツグさんです。
キッチン打合せ後はテーブルをお借りして、解体時の様子や測量や補強方針に基づいて変更がありそうなカ所の説明をさせて頂きました。

リフォーム完成祝賀会@高輪I邸

高輪I邸

先月中頃竣工お引渡しを済ませた高輪I邸のI様ご夫妻が、リフォーム工事の完成祝賀食事会とのことで、スタッフ一同と工務店青の片岡社長、そしてIさまを僕らにご紹介下さったHさんをご招待してくださいました。

リフォーム完成祝賀会

新鮮なお刺身と酢の物から始まって、特製のエビフライに豚しゃぶサラダ、ステーキに筑前煮、お寿司へと続きました。美味しい柿とモンブランケーキとコーヒーのシメまで、ずっと食べ続けでした。

Hさんがご紹介頂いた時から、これまでの苦労や楽しかったこと、施工で難しかったところや設計側のミス等、色々な話に華が咲いた、本当に楽しく嬉しい祝賀会でした。
最後はお土産まで頂いて、Iさまご夫妻、どうもありがとうございました!どうぞこれからも宜しくお願いいたします。

木造スケルトンの解体状況確認

田園調布F邸

2週前から工事が始まった田園調布の戸建住宅スケルトンリフォーム・F邸現場に解体状況を確認に行って参りました。

木造スケルトン 解体状況確認

屋根と外壁、主要な柱以外はほぼ全面的にやり直すことになっているので、解体現場も構造材むき出しのすごい迫力の空間になっていました。最初の写真は、玄関ホールから2階に上る階段を見ているアングルです。右手がリビングで、左手にはかつての浴室が見えています。

こちらはかつてのリビングです。折り上げ天井だった部分を解体し、大きな屋根裏があることを確認しました。リフォーム後は、大きな斜め吹き抜けのある明るい快適なリビングになる予定です。解体屋さんが廃材を分別しながら運び出している中、窓の外では、現場監督の小園さんがサッシを取り外す際の墨出し、イン・ハウスの河野君は柱寸法の確認中です。
正面ブルーシートで覆われている個所は、再利用する造作家具です。

木製ジャングルジムのような状態の中、共同設計者イン・ハウス建築計画の中西ヒロツグさんと河野君と一緒に、図面化するための調査を行いました。元が豪邸だっただけあって、複雑な作り方で、当初想定していた構造と違う個所が沢山あり、ずれた柱や壁の位置、梁の寸法まで測量してゆきます。

床をはぎ取った2階から下を見下ろすと、上下の柱位置がずれていたり、壁が上下階でずれた部分に梁がダブルで通っている様子が確認できます。

中西ヒロツグさん

平面図の上に梁伏図を起こしている中西さんです。梁寸法が分かりやすいように、梁せい(梁断面の縦寸法)ごとに色分けしてメモしています。当初想定していた構造補強方法と変わってくるかヶ所も幾つか生じてきたので、現場でどのような方針で補強してゆくかも、簡単に相談致しました。

白ありの蟻道

こちらは始めて現場調査した時から判っていた、浴室周りの白ありの被害です。かつてのダイニング部分の床に加え、柱が二本やられていることが判りました。ただ、最悪のケースでは、柱の節目に沿って見える蟻道が二階床を支える梁にまで到達している事も予想していましたが、柱の途中で蟻道が終わっていたので安心いたしました。浴室周り以外の構造材では、浴槽やタイル、下地材などが邪魔で確認できていない個所も多いので、まだ油断はできません。