Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

塗装下地作り@田園調布F邸リノベーション工事

田園調布F邸

田園調布のF邸リノベーション工事では、塗装する壁と天井のボード張りが全て終わり、塗装屋さんが入って下地作りを始めています。

塗装下地作り

一段床が上がった子供のプレイコーナーからキッチンダイニング方向を見返した写真です。手前でしゃがんでいるのが塗装屋の親方さんで、塗装職人としての経歴はまだ30年(!)程度とのことでした。

塗装下地のパテしごき

アップでパテの様子を見ると、ボードの継ぎ目に最初のパテをあて、一度ペーパーで数ってから、コーナーガードで補強されたコーナーを中心に二度目のパテが上塗りされ、さらにヒビされやすい開口部の角周りを三度目のパテを盛っている様子が判ります。平滑な面であれば、2度のパテ、コーナーや割れやすい部分は3度のパテで下地を完成させてゆくとのことでした。

ダイニングからキッチン、そして奥のプレイコーナーまで天井はフラットですし、壁も一枚で大きく繋がっているものが多いので、塗装下地作りも相当大変なようです。キッチン奥では造作棚も作り始められていました。

<寝室のある2階ではフローリングの施工も始まっています。1階ではウォールナットとチェリーを使い分けて、2階ではバーチを採用しています。

1階の浴室にも窓が取り付き、下地ボード張りからタイルを張ってゆく準備が徐々に始められる予定です。

住まいのリフォームコンクール受賞式

高輪I邸

第28回住まいのリフォームコンクールの授賞式に参列してまいりました。

リフォームコンクール受賞式

高輪I邸にて3番目の賞である財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞を頂いたのに引き続き、目黒S邸にて優秀賞のダブルで受賞させて頂きました。写真は島崎理事長より賞状を頂く各務から右に順に、施工をお願いしたの片岡社長に高輪I邸のお施主様であるI様ご夫妻です。

こちらは、理事長さま、各務そしてオリエンタル産業の中村専務です。

短い時間に、二度も登壇して賞状を頂き、更に壇上から高輪I邸リフォームについてのプレゼンテーションもさせて頂きました。

当日の参加者皆で映った記念写真です。一番右のスタッフの渡辺佳代子さんもマンションリフォームマネジャーとして奨励賞を頂いております。

こちらは授賞式後の懇親会での様子です。後姿は審査委員長の上杉啓先生で、以前東洋大学で教えていた際には一緒に授業を持たせて頂いたことがあります。その右がREPCO(マンションリフォーム推進協議会)の黒岩幹夫さま、奥に隠れてしまっているのが、住生活研究所の西田恭子さまと三井のリフォームの風間さま、青いセーターが青の片岡さんです。
高輪I邸のお施主様に目黒S邸のお施主様。施工の青やオリエンタル産業のスタッフのみなさま、そして事務所スタッフの渡辺さんら、皆さまのおかげで素晴らしい賞を頂くことができました。

住宅価値の維持・向上を目指したマネジメントに 関する実態調査ヒアリング

ニュース

昨年10月にリフォームが完成した高輪I邸では、専有部だけで始まった工事が、マンション理事会からの要請で、共用部の配管工事とその将来計画までお手伝いすることになりました。その際の経緯と理事会とのやり取りが、今後の「住宅価値の維持・向上を目指したマネジメントに関する実態調査」の参考になりそうだとのことで、市浦ハウジング&プランニングの宇治さんと荒井さん、独立行政法人・建築研究所の藤本さん、そして東洋大学の秋山哲一教授がヒアリングで当事務所を訪問してくださいました。設計側だけの意見でなく、マンション側からの話しも聞きたいとのことだったので、マンションの理事長のBさまにもご都合頂いてヒアリングに参加して頂きました。

どのような経緯で、共用部のリフォームにまで立ち入ったのかや、築37年のマンションの理事会の問題点など幅広いトピックについて約2時間ほどのヒアリングとなりました。区分所有マンションにおける住宅価値の維持、向上を目指した取り組みは、まだまだ模索中のようで、B理事長が見せてくださった議事録や資料、そして僕らが説明したリフォームの経緯を丁寧にメモを取りながら聞いてくださいました。

その後、実際のマンションの現場も訪問して、給水やガスを引き直した現場まで見て頂きました。 老朽化したマンションのリフォームに地道に取り組んだことが、このような形で研究対象になった事は、とても嬉しいことでした。わざわざおいで下さった皆さま、そしてヒアリングに全面的にご協力くださったB理事長さま、どうもありがとうございました。