Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高輪I邸リフォーム ビフォー&アフター

高輪I邸

先月リフォームお引渡しが終わった高輪I邸のリフォーム前後の写真を、同じアングルで見やすく纏めてみました。

リフォーム前は、以前お住みの方がお二人の小さなお嬢様の為にカラフルな壁紙を使ったり、可動式の間仕切りを設けていたりと、ユニークな間取りで暮らしていらっしゃいました。写真の床カーペットがピンクの部分がお嬢様たちの部屋です。

とにかく以前の間取りは、出っ張り引っ込みが多く、壁の色がマチマチで、建具もバラバラで統一感が感じられない空間でした。リフォーム後は、白い塗装の壁と天井を、オークのフローリングをベースに、リタイア後のご夫婦が落ち着いて暮らせる空間を目指しました。

以前は回遊動線のように、水廻りを廊下が取り囲んでいました。回遊できる廊下は便利ではあるのですが、あまりに廊下の面積が多かったので、回遊できる間取りは活かしながらも、廊下の面積は最小にしています。また、青山の一戸建て住宅からのお引越しで、収納も沢山必要だったので、必要そうなヶ所にちょっと多めの収納を設けました。

広尾ガーデンヒルズのリフォーム相談 再び!

ヴィンテージリフォーム

ヴィンテージマンションの嚆矢と言われる広尾ガーデンヒルズに伺ってまいりました。夏の終わりに一度マンションリフォームのご相談を頂いておりましたが、残念ながらその時のプロジェクトは流れてしまいました。

今回は、また別のお客さまからリフォームのご相談を頂いており、集中管理センターに図面のコピーに伺った次第です。

こちらでは、古い図面全てがデータ化されており、こちらで探しながら必要図面を探すことができるシステムとなっています。借用書にサインして、ラップトップのコンピューターとCDを借りて、事務所の一角で時間を掛けて探すことができるのは、とても助かります。(この写真は、同行したスタッフの渡辺さんが撮ったものです…)

全ての青焼き図面をスキャンする作業は、さぞ大変だったことと思いますが、そのお蔭で、このように画面で図面を見て、拡大縮小も自由ですし、印刷ボタンを押せば、すぐ隣のプリンターからプリントすることができるのです。他のマンションでは、図面持ち出しが禁止されていたり、コピーもできないとのことで、デジカメで写真を撮りまくったりすることもあることと比べれば、雲泥の差です。

こちらの図面は、先日ご提案したものです。また、これをご覧になりながら、新たなご要望を頂いておりますので、それらを反映したプランを作ってゆく予定です。

解体現場 シロアリ被害の確認

田園調布F邸

毎週の定例で田園調布F邸の現場に行って参りました。今回は、床下地や根太、サッシや浴槽なども取り払われ、全ての構造材が確認できる状況になっていました。

構造も先回の時より、はきっりと確認できる状態になっています。因みに、ブルーシートが張られている個所は、かつてアルミサッシがあった個所です。

写真のように、1階部分は全てのアルミサッシを撤去してあります。

懸案だった白ありの被害も確認することができました。写真は、かつての浴室があった場所の土台と柱です。白ありにやられて、ボロボロになっていました。ただ、しばらく使っていなかった住宅なので、その後はカラカラに乾燥していたためか、生きている白ありが見つかることはありませんでした。当然ながら、白蟻の被害があった個所は、全て木材を撤去して新しい木材で差し替えることになります。

シロアリにやられた大引き材(床を支える材料)をカットして貰った断面です。木目の柔らかい部分を通ってゆくので、表面から見てそれほど傷んで無いようでも、中身はスカスカになっていることが多くあります。壁や柱位置の変更に伴って、構造補強も必要になるので、その打合せを行って参りました。