Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高輪I邸再訪 著書プレゼント

高輪I邸

昨年の十月にお引渡しをした高輪I邸に久しぶりにお邪魔して参りました。

高輪I邸 窓際木製フレーム

いつ伺っても、お掃除お片付け上手な奥さまがきれいにしてくださっているので、とても快適な空間でした。

木製フレームとテレビ置き

窓際の緑の生育が良いそうで、一年弱ですが、20センチ程は伸びたとおっしゃっていました。

高輪I邸 リノベーション

リビングと寝室を区切るこの開口部は、障子と遮光ロールスクリーンの二通りで仕切ることができるようになっていますが、実際上はほとんど開けっ放しで使っているそうです。ただ、お二人が違うテレビプログラムを見たい時だけ、ご主人がリビングのテレビを、奥さまが寝室のテレビを付けて、障子を閉じているそうです。

高輪I邸 廊下

お引渡し当時は、まだ壁に飾られたものや、棚に置かれた小物がありませんでしたが、一年経ってお二人の思い出の物が飾られてきて、個性的な空間になってきており、とても嬉しかったです。

驚異のリフォーム&リノベーション術

今回伺ったのは、出版自体は随分前になってしまいましたが、
中西ヒロツグさんとの共著の「驚異のリフォーム&リノベーション術」にて
高輪I邸の写真やデータを沢山使わせて頂いたので、
本をお持ちしたのと、その御礼の為でした。
改めてIさまご夫妻、素晴らしいリフォームの機会を下さった事、ありがとうございました!

 

 

 

木製下地完成@神戸M邸

神戸M邸

先日は、スタッフの竹田さん一人で見てきた貰った神戸M邸の現場ですが、本日は私、各務一人で現場を見て参りました。

マンションリノベーション 木製下地完成

壁と天井の木製の下地はほぼ完成していました。写真はリビング部分でソファーを置く予定の所から、水回りボックス方向を眺めたアングルです。中央の長方形の板は、テレビを設置する予定の下地です。

先回の現場と似ているように見えますが、木下地の密度が変わっています。ボックスに斜めの材料が取り付けられていますが、これは仮筋(カリスジ)とといわれる材料です。後日構造用合板をボックスの周りから張ることでしっかり固定されるのですが、それまでのあいだ仮の筋違として留められている部材です。

オーダーユニットバスの裏側

こちらはリビングと反対側のキッチン側に回り込んだ様子です。オーダーユニットバスの裏側が見えています。やはりここにも長方形の板が取り付けられていますが、こちらはインターフォンやスイッチ類を設置するためのニッチです。

水周りボックスの上部

水回りボックスの上部には、二か所天井と繋がっている個所があります。1か所はトイレの排気ダクトを通す部分で、もう1か所が浴室の管機乾燥機のダクトを通すところです。天井と離れていることで空間的広がりを意識しましたが、お嬢様が小さなうちは上に登っても十分に遊べそうです。

トイレの木製下地

トイレ空間の下地も完成していました。給排水管に加え、右上には排気用のフレキシブルダクトが見えています。左側手前に板が打ちつけられているのは、後日紙巻器を固定するための下地です。

ベランダ付近の天井ダクト

これは珍しい写真ですが、南側窓際に寝転んで、天井裏を見上げた写真です。右に天井カセット式のエアコンがあり、中央にはキッチン用の排気ダクトが通っています。左側のダクトは、浴室とトイレの二室換気のダクトです。前者には防火ダンパーがついているので不要ですが、後者にはコンクリート躯体を貫通する個所は耐火二層管にすることで、防火区画の貫通処理をしています。

 

 

 

 

 

マンションリノベーション 竣工お引渡し&取扱い説明

杉並区S邸

昨日設計&施主検査を行った杉並区のマンションリノベーションS邸は本日が竣工お引渡しでした。お引渡しの前に、ほぼ設備関連の職種の人たちによる取扱い説明がありました。

弱電の取り扱い説明@杉並区S邸リノベーション

まずは簡単な弱電関係の取説でした。インターフォンの使い方の説明です。

空調の取り扱い説明@杉並区S邸リノベーション

次は、大掛かりな空調関連の取り扱い説明です。全館空調システムを採用していたマンションだったので、既存の設備をどこまで使って、何を更新するか、工事着工ギリギリまで悩んだ末、室内空調設備全てを刷新することにした経緯があり、空調関連だけで300万円以上の費用を掛けています。天井チャンバー方式としているので、フィルターの清掃が必要で、その説明をして貰っています。

給排水の取り扱い説明@杉並区S邸リノベーション

こちらは給排水衛生設備のトリセツです。玄関脇に新たに設けたヘッダーの位置と扱い方を説明中です。

電気照明の取り扱い説明@杉並区S邸リノベーション

電気関連の説明です。写真の大きなペンダントライトは施主支給品ですが、取付けは電気屋さんにお願いしているので、清掃の仕方やアクリルが割れてしまった際の交換方法を説明して貰いました。ダウンライト類の交換方法もお願いしました。

オーダーキッチンの取り扱い説明

オーダーキッチンの取り扱い説明はデコピックの相場さんです。

リビング竣工写真 浜田山マンションリノベーションS邸

一通り取扱い説明が終わった所で、建築のトリセツもお渡しし、お引き渡しの手続きを致しました。その後、お施主様ご夫妻は明日に控える引っ越しの準備でお帰りになったので、また補修の合間を縫って、昨日に続き写真撮影を続行させて頂きました。

ダイニングキッチン竣工写真 

ダイニングからキッチン越にリビング方向を眺めたアングルです。併せて40畳以上の広さがある空間なので、家具が入っていないと広すぎて、ちょっと落ち着かないくらいです。

マフィーフローリング詳細

こちらがお施主様がこだわり抜いて、施主支給で納品して頂いたマーフィーのフローリングの詳細です。

木製ブラインドの取付け

夕方には、お施主様がご依頼したナニックの木製ブラインドの取付け工事が始まりました。

木製ブラインド取付け後のダイニング

1時間ほどできちっとブラインドが取り付きました。木製ブラインドが設置されたことで、スッキリしていた(ある意味殺風景だった?)空間に陰影が生まれ、しっとりと落ち着いた空間になりました。まだ、本日までに直すことができなかった、ダメ工事が残っておりますが、施工関係者の皆様、ここまでのご尽力どうもありがとうございました。そしてずっと待って頂いたSさま一家の皆様、マンションリノベーションの竣工、おめでとうございます!