Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

家具が入った状態での施主検査@乃木坂U邸

乃木坂U邸

ネオ・クラシカルなリフォームの乃木坂U邸の工事が終わり、Uさま夫妻に来ていただいての施主検査を行いました。

乃木坂U邸の施主検査

ブログは時間逆転で、まずは検査後のお決まり(?)のお客さまとの記念撮影からです(笑)。

乃木坂U邸の施主検査

当日はまずご主人さまが最初にいらしてくださり、検査を始めさせていただきました。通常のリフォーム&リノベーション工事の施主検査は、家具やインテリアが入っていないまっさらな状態で行うことが一般的です。カガミ建築計画では、家具やインテリアも建築工事と同じ程度の重要度で考えているので、家具インテリアが整ったところで初めて完成として、もうすぐにでもお客さまが住めるような状態になったところで検査をお願いしているのです。

乃木坂U邸の施主検査

家具が入った状態での検査のメリットは、

  • 暮らしの目線で気になる箇所、使い勝手の確認ができること
  • 普段行うことのない「検査」で、お客さまが緊張せずにリラックスしながら検査できること

の2点だと思っています。ネットで施主検査、あるいは竣工検査と調べると、なぜか工事をする施工側を疑う視点で、細かい部分の傷や汚れを見逃さないようにチェックするように書かれています。天井裏を覗き込むための手鏡や、水平器などを持ってゆくように勧めているサイトもあります。
実際には工事がほぼ終わった段階で天井裏をチェックしても良いことはなく、そこまで気にするのであれば工事最中に現場を訪問すべきですし、僕らカガミ建築計画がお手伝いしている場合は、設計監理の僕らが工事最中から天井裏や床下、壁裏に隠れた不具合がないかを確認し、写真やブログでお客さまに情報提供しているので、不要だと考えています。

乃木坂U邸の施主検査

施工側がインチキをしていることを前提に細かい部分に集中して、重箱の隅ばかりをつつているより、実際に暮らす視点で見ることの方が重要だと思っています。立ったままでチェックするより、椅子に座った低い姿勢で見える壁や床などをチェックしたり、お掃除をする視線で、家具の隙間などを見ていただく方が余程、その後の暮らしの為になると考えています。よくありがちな検査のための検査にならないことが何より重要だと思っているのです。

ちなみに、家具が入った状態でのデメリットは以下のことだと思っています。

  • 家具やラグなどの下に隠れてしまった箇所のチェックができないこと
  • チェック後の補修が大掛かりになった場合、入れた家具を動かしての補修になってしまうこと

勿論家具で隠れてしまう箇所も設計監理側ではチェックしていますし、家具を入れても良い状態になるまでキチンとみていますので、上記の問題はクリアできていると思っています。

乃木坂U邸の施主検査

実際には実務上、工事完了のタイミングを待って家具(特に時間のかかる輸入家具)を入れるのは大変なのでですが…。
食後のお片付けを家族内で担当しているUさまはキッチンの使い勝手や清掃性がとても気になるとのことは、当初のお打ち合わせから伺っていたので、工事をお願いしたリフォームキューの営業/設計の坂本さんと一緒にその視点で細かくチェックしていただきました。

乃木坂U邸の施主検査

ただ、キッチンについてもフルオーダーで作ってもらったキッチンで、使い勝手や収納については何度も打合せをしてご納得の上で作っているので、大きな問題はなさそうでした。僕らの設計検査の際に、キッチンの2段カウンターの出隅がとがっていると、お子さまがぶつかったときに危険なので、キッチン屋のリネアタラーラにお願いして隅を面取りしておいたことなどを喜んで確認してくださいました。

乃木坂U邸の施主検査

お客さまもリラックスした状態で、これからの引っ越しに際して、まだ足りていない家具やインテリア備品の購入の準備、そして加湿器やお子さま用のおもちゃやお絵描き道具をどこにどうおいてゆくかを皆で一緒に考えさせていただきました。

乃木坂U邸の施主検査

そうこうしているうちに奥さまも来てくださりました。ご主人さまは、検査前にも現場に幾度か寄って見てくださっていましたが、奥さまはまだ下地だった頃しかご存じなかったので、テレビの「劇的リフォーム」番組のように喜んで下さいました!

乃木坂U邸の施主検査

リビングダイニングもキッチンも玄関も喜んでくださいましたが、お二人が最も気に入ってくださったのが、LDから寝室へと続く廊下に設けた通り抜け型の洗面カウンターでした。

二層を2回に分けて工事するメゾネットリノベ@ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリーブランドでお手伝いしてる中央区の高層メゾネットマンションリノベーションプロジェクトのS邸の解体工事が始まりました。

床はフローリングが剥がされましたが、これから床暖房パネルとパーティクルボード、遮音置床下地まで撤去される予定です。天井も少しでも天井高さを上げたいので、元々が下がり天井になっていたキッチン周辺はLGS下地ごと撤去することになっています。

現場監督の栗原(左)と田口(右)と前田(中央)と上田(写真フレーム外)と各務(撮影者)で吹き抜け部分の工事スケジュールをどうすべきか相談しております。というのは、今回の工事は設計スケジュールやお客さまの予算の事などから、メゾネットの上下階を分けて工事をすることになっているので、吹き抜け部分の何の工事をどちらに含めるかで、工程が大きく変わってくるのです。天井まで届く櫓のようなタワー足場を組む必要があるのですが、それをどのくらいの期間置いておくのかを相談致しました。

〈中略〉 ここまでで大よそ決まってきた下階の仕上げ材ですが、それらを現地の光環境の中で見て頂くことと、幾つかの未決素材を決めるために、きれいに下地まで撤去された現地の床に白い紙を敷いた上に素材を並べてみました。
以下、続きはザ・ライブラリーのブログをご覧ください。

ミノッティのソファ交換@港区R邸

港区R邸

約3年ほど前にお引渡しをした港区R邸ですが、お客さまから気分転換でソファとラグを交換したいとのご相談を承ったのが約半年前で、本日新しいソファを搬入設置致しました。

ミノッティのソファ交換

お部屋は相変わらずとてもきれいで、調度品も以前より増えていて、よりグレードアップされている中、新しいミノッティのソファのコネリーがうまくフィットしてくれました。

ミノッティのソファ交換

こちらがほぼ半年前にソファ交換の打ち合わせを青山のミノッティショールームで行った際の様子です。Rさまからは部屋のグレードからミノッティ以上のものが良いとのご指定がありました。新シリーズのコネリーをとても気に入っていたので、是非Rさまに見て頂きたいと思っていました。弊社担当の前田君、ミノッティの鈴森さんでコネリーのソファに座って打ち合わせをさせて頂きました。

ミノッティのソファ交換

これまでカガミ建築計画で特にミノッティのソファでお勧めしてきたのは、ホワイトとヤングというシリーズでした。ホワイトはレザーとファブリックを組み合わせた端正な組み合わせができること、ヤングはバリエーションが豊富で、レイアウトと仕上げが可変性に富んでいるので、良く選んできましたが、このコネリーシリーズはホワイトを座り心地とデザインでさらに進化させたようなソファなのです。

ミノッティのソファ交換

サイズ的にはショールームに置いてあるこのセットより少し小さくなりますが、右の円形のシートがとにかくリラックスできるので、絶対に入れたいとのご希望でした。

ミノッティのソファ交換

同時にラグもヘタってきたとのこと、交換したいとのご希望で、R邸のイメージを損なわない中で気分的にもリフレッシュできるような素材と色の組み合わせを考えてみました。

ミノッティのコネリーシリーズのソファの仕上げ組み合わせ

こちらは最終的にRさまのOKを頂くために、前田君が纏めてくれた仕上げの確認シートです。

ミノッティのソファ交換

他の展示スペースに置かれていたこのサハラノワール(天然大理石)のテーブルも欲しいとのことで、急遽こちらもお見積りして貰うことになりました。

ミノッティのソファ交換

円形のシートはエレベーターには乗らないことが分かっていたので、搬入日にはクレーンを入れて貰っての作業となりました。これまで使ってきたヤングのソファは知り合いの方に譲るとのことで、まずはそれを搬出した後、新しいソファを吊り込んで搬入しました。

ミノッティのソファ交換

こちらが以前のソファが入ったリビングです。来客が多いことを考えて2つのオットマンを一体化させたり、前に出したりすることで来客にも対応できるように考えたツモリでしたが、実際に来客があった際にはダイニングに集うので、ソファは居心地を重視したいとのことで…、

ミノッティのソファ交換

こちらのコネリーに変わりました。リヨセル素材で4m×3mのディベッツシリーズのラグも敷き替えており、その上にはサハラノワールのテーブルも入りました。以前のレイアウトよりもシンプルで、座り心地重視になったこと、Rさまもとても喜んで下さいました。

ミノッティのソファ交換

インテリアやしつらえにこだわりのあるRさまは、玄関ホールにも素敵な花を活けてソファの搬入設置を待ってくれていました。約半年お待たせしてしまいましたが、問題なく搬入設置できてほっと致しました。