現場は佳境に入ってゆく途中で、多くの工事が同時多発的に行われています。こちらは、リビングダイニングから一番遠い場所にあるウォークイン・クローゼット部分ですが、まだ床フローリングの遮音下地が貼られている状態です。
廊下からリビングへの入り口の扉のフロアヒンジのメカも埋め込まれており、モルタルで固定されていました。
奥の寝室群には、一度取り外して工場で塗装された建具枠が戻ってきており…、
枠の固定がされている横では、電気屋の職人さんたちが結線をしてくれています。
電気屋さんは、実はリフォーム&リノベーションの工事現場では、最初から最後まで最も長い期間現場に入ってくれる職人さんなのです。
分電盤が来る部分となると、これだけの数の電線が集まってくるのを、ナンバーリングしながら整理していってくれるのです。
この日は他にも色々な専門の職人さんが入っています。黒くて細い枠を搬入してくれているのはスチール屋さんで、シャワーブースの特注の鉄製枠を取り付けてくれています。
断面を見ると、このような複雑な形のスチールサッシ枠です。デザインだけでなく、枠としての精度や強度を、施工をお願いしている青の現場監督の岡田さんと一緒に考えて作って貰ったものです。
防水処理が終わったシャワーブースの場所に、L字型にスチール枠を立て込んでゆきます。
スチール枠と防水層の取り合いは重要で、また強化ガラスも入ってくるので、カネ(垂直性)の確認も何度もしながらの丁寧な取付け作業でした。因みに、シャワーブースはそれほど広くないので、扉の外にも60センチ分ほど防水エリアを増やしています。
僕らが見ている間には取付けが始まりませんでしたが、浴室のスチールサッシも現場に入っていました。
シャワーブースは黒い塗装枠でしたが、浴室はステンレス鏡面仕上げです。共に搬入や取付け時に傷がつかないようにビニールシートで覆われています。
こちらが鏡面スチール枠の取付けを待っている浴室エリアです。
折り上げ天井の木製下地造作が終わった廊下ホールや、
お客さまからのご要望で、造作家具のグレードがぐんと上がった、リビングのコーナー部分の書斎コーナー等、まだ詳細が詰められていない個所があるので…、
現場に設置された打合せテーブルでは、濃密な打ち合わせが続いています。
造作家具と建具をお願いしている現代製作所の担当の吉岡さんが確認のために書いてくれた建具表です。
サイズ、仕上げ、取っ手、金物とすべてが違っており、標準的な建具がないので、指示間違いが無いかを一枚ずつ確認してゆきます。
通常の現場定例打合せは、大体2時間ほどで終わるのですが、こちらの現場では毎回6時間ほどの濃密な現場打ち合わせが続いています。