Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

特注スチール扉のデザインについて

渋谷区Q邸

渋谷区Q邸の現場に、楽しみにしていた特注のスチール製扉が吊り込まれました。

特注スチール建具の吊り込み

写真では少し見にくいのですが、大工さんの矢野さんが作業している右はFIX(フィックス・固定建具)で、作業服の川野君の左側に開いた扉が吊り込まれています。

特注スチール建具初期スケッチ

こちらが、お客さまとのデザイン検討時に描いた、廊下側から見たスケッチですが、ほぼ似たような様子に出来上がってきました!デザイン的には、フランスのビストロ等にあるアールデコをモチーフとしています。

特注スチール建具の吊り込み

親子扉(正確には親子子扉ですが…)をアップでみるとこのようになっています。まだガラスが入っていないので、スケスケ状態ですが、これまでは無機的な素材の色味だけのデザイン要素が多かった空間に、恣意的なデザインの建具が入ったことで、空間がイキイキとして見えてきました!

特注スチール建具の吊り込み

ちょうどお客さまのQさまも現場に来て下さり、この建具を見て、とても喜んで下さいました。

スチール建具に合わせた黒い高巾木の取付け

二つの建具に挟まれた柱型部分にも、建具のハカマ(下枠)と同じ高さの巾木をつけて貰いました。

スチール建具に合わせた黒い高巾木の取付け

建具のハカマ部分はスチールの焼き付け塗装で、巾木部分は塗装した木製ですが、色とツヤ感が揃うように特注で作って貰った巾木で、大工の矢野さんが丁寧に取り付けてくれました。

特注スチール建具の吊り込み

ここからはガラスを入れる瞬間と最後の清掃時まで、養生で囲まれてしまうので、しばらくの間見納めとなります…。

オーダーキッチンの組立て

先日来組み立てていたキッチンはガラス扉やレンジフードのカバー等の細かい部分以外は仕上がって、ビニールで養生されています。その左側の造作家具で作られたダイニングカウンター部分もビルトインのワインセラー2本分以外は出来上がりました。

オーダーキッチンと造作家具の取り合い

カウンターの厚みや、扉の寸法が横並びで揃っていることを確認するために、現場監督の岡田さんにお願いして、養生シートを部分的に剥がして貰いました。

キッチン床タイルの張り込み

キッチンでは、床のタイル張り工事が進行中でした。

フローリング張り壁の施工

フローリングを壁に張る作業も、最後の2枚となり、もうすぐ終わりそうです。

サルバトーリ張りの壁

玄関ホールの壁の加工大理石のサルバトーリ張りも、きれいに収まっていました。

マンションリノベの現場定例打合せ

玄関と大型のシューズインクローゼット(SIC)の床に張る大理石の割り付けを、石屋のキダマーブル
担当者と打ち合わせをさせて貰いました。

インテリアアートの選定w/ギャラリークローゼット

渋谷M邸

リフォーム工事がほぼ終わった高層マンションリフォームの渋谷M邸に、インテリアアート選定のお手伝いに伺ってまいりました。事前にお客さまが西麻布にあるアートギャラリークローゼットに行って下さり、好みのテイストのアーティストを選んでくださっていました。お客さまとの事前相談で、アートが欲しいカ所の展開図を渡した上で、ギャラリーのオーナーの新井さんが候補となるアートを持って来てくれました。

まずは運び込まれたアートの数々を養生から取り外します。

物によっては、背面のヒモが掛かっていない作品もあるので、サッと紐かけもしてくれます。

まだやり直し工事に入っている部屋もあったので、簡単に決まりそうな主寝室のアートから始めました。寝室に良さそうだとMさまが選んでくださった稲垣洋介さんの横長のアートです。

ベッドに横たわっている時に見ると良さそうなのですが、アートを掛けた左側の壁がポッカリと空いてしまうので、空いた側に絵を動かしてみました。

壁に対してのアートのボリュームが足りない気がしたので、色味が似ていることで持って来てもらっていた小川万莉子さんのアートを壁に掛けてみました。簡単に決まりそうだったのですが、どれも帯に短したすきに長しで、決め手がなかったので、一旦保留にして、工事が終わった玄関廊下に移動することになりました。

まずは玄関入ってすぐのベンチ上の壁です。韓美華さんの柔らかいアートは色味もバッチリで候補の一つに挙がってきました。

こちらは白地に黒いレモン(?)のような形が三つ描かれた入江清美さんの作品です。場の雰囲気を引き締める力強さもあってこれも候補として残ることになりました。

Mさまがアートとしては結構気に入っているとのことで、池田恭子さんの作品を飾って貰いましたが、こちらはサイズが壁いっぱいで窮屈な感じがするので、パスすることになりました。

先ほど玄関ベンチで試した韓美華さんの作品を廊下の突き当り、主寝室の入り口でも同じ作品を違う向きで試してみました。

どこに飾っても良さそうな作品で、廊下からLDKへの入り口部分にも掛けてみましたが…、

次に試してみた、稲垣洋介さんの作品があまりにドンピシャで、これは有無を言わさず決定となりました!

まずフレームとタイルと木質の扉でカチッと硬質にデザインされたコーナーにアートの雰囲気があっていること、サイズもぴったりで、絵の白い部分が照明の明かりを受け止めているように見えること、また、木質扉の色味と呼応した色や、リビングダイニングのアクセントカラーとなっている緑も入っており、この空間に飾るために描かれたアートのように感じられたのです。
この位置にこの作品が決まったことで、反対側の玄関ベンチ上には、柔らかい雰囲気の入江さんの作品が決まりました。主寝室については決め手はありませんでしたが、まずは1週間ほど稲垣さんの作品を掛けてみて、どうするか時間を掛けて検討して貰う話となりましたが、当日の夕方にお電話があって、やはりこの作品が欲しいとの話になって、3つのアートが決まってゆきました。

弱電リフォーム_代官山T邸

代官山T邸

8年ほど前にリフォーム工事が完了しお引渡しをしていた代官山のTさまのお宅に5年ぶりに伺ってまいりました。

テレビやDVDプレイヤーの動作が悪かったり、インターネットが遅いことを改善なさりたいとのご要望で、担当スタッフだった竹田さん、工事をお願いしたリフォームキューの岩波さん、そして寝室に導入していたグラスルーチェの施工のハナムラの大西さんと4人で伺ってきました。

主寝室のグラスルーチェに組み込まれているテレビを新しいものに変えたいとのご要望で、パナソニックが6月末に発売するものであれば、グラスルーチェのガラスの取り外しと鏡面フィルムの微調整で、大きな作り直しなしで対応が可能なことをご説明いたしました。

2台あるDVDプレイヤーが共に不調とのことで、配線や熱などの問題を調べましたが、原因となるものは見つけられず、元々がお客さま支給品だったので、ご自身で買い替えて頂くようお願い致しました。

ただ、テレビの交換と同時に配線の交換と接続をハナムラが行ってくれることになりました。

常時熱を発しているアンプの上部の隙間が少なめだったので、大西さんと竹田さんで、上部の可動棚板を動かして、アンプ上部の隙間を大きくしてくれました。


寝室でのインターネット環境があまり良くないとのお話しだったので、玄関横のシューズインクローゼット内の弱電盤をチェックさせて頂きました。

8年前のリフォーム工事では弱電はリフォームしていなかった部分ですが、LANケーブルはCAT5の配線を使っており、今のお使い方であれば、この配線で問題ないとの大西さんの判断でしたので、このまま使うこととなりました。ただ、寝室のテレビにはLAN配線が来ていなかったので、寝室のWIC内に残っていたマルチメディアコンセントから壁と天井内を伝ってテレビが埋め込まれた壁まで配線をするとともに、WIC内に新しいWifiの中継器を持ってゆくことになりました。

大まかな方針が決まったので、一旦戻って見積りを作ることになりました。リビングは相変わらずとてもきれいにお使いで、とても気に入って下さっているとのことでした。

思い返すと、9年前に初めてお目に掛った時に、今までのカガミ建築計画にはない、とにかくカッコよく、スタイリッシュな空間を作って欲しいとご要望を頂いたことで、このようなインテリアデザインとなりました。ミノッティやモルテーニの家具を大々的に採用させて頂いたのも代官山T邸が初めての経験でした。


黒檀の突板で扉を作ったのも初めてで、このお宅を見て、Tさまのお知り合いのNさまが続いてマンションリノベーションのご依頼を下さって完成した南平台N邸と続いたことで、今のカガミ建築計画のシャープでスタイリッシュなスタイルが始まったと思うと、本当に僕らにとって分岐点となる大事な仕事だったのだと改めて感じました。