Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

六本木T邸の造作家具据え付け

六本木T邸

4月中旬の竣工引渡しへ急ピッチで進んでいる六本木T邸の現場に、造作家具が搬入され、取付けが始まりました。

書斎造り付け家具の据え付け工事

搬入だけで一日掛りで、今日から取付けでしたが、全部据え付け終わるまで4日ほど掛かるとのことでした。写真の書斎背部の棚は、既存の二つの窓の位置にピッタリ合わせているので、最も神経を使う家具だったようです。

寸法を窓に合わせて微調整することや、エレベーターのサイズを考慮して、大きく4分割された家具を現場で削り合わせながら取り付けている様子です。

造作家具図

僕らの設計の指示に従って、家具屋が作ってくれた図面です。解体後に、家具の背面に取り去ることができない物が現れたので、下部の引き出しと収納の奥行きを変えて対応して貰っています。

寝室クローゼット家具セッティング

同時に、寝室の大型クローゼット家具もセッティングが始まっていました。こちらは箱自体は簡単な作りですが、扉がフラットに納まる引き戸で計画しているので、水平と垂直を確認することに神経を使っていました。

搬入された家具

こちらは、搬入されたばかりでまだ据え付け前の家具たちです。現在は大きく部屋の中央に場所を占めていますが、これが据え付けが済むときれいに壁面に収まってくるのが、何度経験しても不思議な感覚です。

麻布のマンションリフォームのコンペ

新規プロジェクト

麻布の100平米越えマンションのリフォーム設計のコンペがあり、そのプレゼンテーションで新宿に出掛けて参りました。

麻布のマンションリフォーム模型

南斜面の傾斜地に建つ風格のある築30年のマンションに、30代のご夫婦とお子様が楽しく暮らす間仕切り壁のないワンルーム的な空間にしたいとのご要望でした。震災後の慌ただしい中でしたが、うちの事務所では珍しいコンセプチュアルな設計だったので、判り易いように小さな模型を作ってみました。

南麻布のマンションリフォームのプレゼン図面

このコンペはリビングデザインセンター・オゾンのリフォーム設計コンペで三人の建築家の一人に選ばれていたという経緯です。模型が判り易く、プランもワクワクするとお施主様に言って頂けました。あとは一週間後に連絡予定の結果待ちです。
その後、残念ながらほかの設計者に依頼することが決まったとのご連絡を頂きました。

家の時間-16 耐震補強リフォーム

広尾K邸

ウェブマガジン「家の時間」に連載している建築家リフォームのコーナーに、耐震補強リフォームについての記事が掲載されました。

耐震補強リフォーム

今回の大地震をきっかけに、耐震リフォームを考え始めた方が沢山いらっしゃると思いますが、ただ闇雲に頑丈にするのであれば簡単ですが、使い易さや住み心地、デザイン性まで考えてゆくと複雑で高度な設計が必要になります。

ピロティーの耐震補強

こちらはピロティー(一階部分が柱で、居住空間が二階にある)形式の別荘をコンクリート壁を使って補強した際の写真です。地震が多い伊豆で別荘リフォームをお手伝いした際の様子です。

こちらは、広尾K邸のリフォームで、構造設計者と大工と建築設計が三者で協力しながら耐震リフォームを行った際に、大工への補強方法を説明したスケッチ図です。
震災の直後には、住人の不安を煽って商売をしようとする人たちが現れますが、耐震リフォームも焦らずきちんと検討したうえで実施して頂ければ幸いです。